2020年の中止公演『アンナ・カレーニナ』宮沢りえ主演とフィリップ・ブリーンのタッグで


2023年2月末から3月にかけて、宮沢りえ主演で『アンナ・カレーニナ』の上演が決定した。本作は、2020年8月から9月に上演を予定するも新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い公演中止となっていた作品。『アンナ・カレーニナ』は、ロシアを代表する文豪レフ・ニコラエヴィチ・トルストイが1800年代後半に書き上げた長編小説を、今回はイギリスの演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化し・演出する。

19世紀のロシアを舞台に、美しく咲き誇った社交界の華アンナ・カレーニナ。著名な政府高官の夫カレーニンと一人息子と共にサンクトペテルブルクに暮らしていた彼女だが、ある日モスクワを訪れた際に、若き青年将校ヴロンスキー伯爵と出会う・・・。

アンナ、ヴロンスキー、カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い作品だが、フィリップ版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるもう一つの「純愛」を対照的に描くという。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの長編大作が、フィリップの手によってどのように現代に蘇るのか、注目だ。

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の好演も話題の宮沢とフィリップは、これが初タッグ。このほか、恋には不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィン役を浅香航大。アンナと道ならぬ恋に堕ちる自信に満ち溢れる若き美青年将校アレクセイ・ヴロンスキー役を渡邊圭祐。リョーヴィンの求婚に応えるドリーの妹カテリーナ・シチェルバツカヤ(キティ)役を土居志央梨。

オブロンスキーの妻で、夫の浮気癖に悩まされるも家族を愛するダリヤ・オブロンスカヤy役(ドリー)を大空ゆうひ。ドリーとキティの母親シチェルバツカ侯爵夫人役を梅沢昌代。アンナの兄で顔が広く誰からも愛されるステパン・オブロンスキー役を梶原善。さらに、アンナの夫でペテルブルグの著名な政府高官、アンナを愛しているがそれを表現する術を持たないアレクセイ・カレーニン役を小日向文世が演じる。

COCOON PRODUCTION2023 DISCOVER WORLD THEATRE vol.13『アンナ・カレーニナ』は、2023年2月24日(金)から3月19日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、3月25日(土)から3月27日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。

コメント紹介

◆宮沢りえ

自分にとって思い入れが深いシアターコクーンの改装前というタイミングで、このように大きな作品に出演できることを感慨深く思っています。演出のフィリップさんは役者に寄り添い、役を深く掘り下げてくださると色々な方から伺っているので、ご一緒するのが楽しみです。アンナは本能に従って突き進む強さと、自分にブレーキをかけて葛藤する弱さと、二面性を感じる女性。愛を掴もうとして全てが手のひらから抜けていくラストは読んでいても胸が苦しくなります。ジェットコースターのように激しい彼女の人生を演じるプレッシャーはとても大きいですが、フィリップさんと心強い共演者の方たちと一緒に、テキストからじっくり取り組む稽古を心待ちにしています。一度は中止になってしまった公演ですが、温めた分だけ熱量の高い舞台にしたいと思っていますので、楽しみにしていてください。

◆浅香航大

30歳を機に新しい挑戦をしたいと思っていた時に今回のお話をいただきました。舞台は約8年ぶりで不安や恐れもありますが、それを上回る期待や喜びが漲っています。フィリップさんが演出された『罪と罰』を拝見して作り込まれた世界観に感動しました。出演された皆さんが顔を輝かせてフィリップさんへの信頼を語っていて、自分もこの出会いが素晴らしい経験と財産になることを心から望んでいます。リョーヴィンは少しマイティ・ソー(マーベル作品のヒーロー)っぽいと言いますか、体が大きくて大雑把で、何でも素直に反応する男。純粋な犬みたいで何だか可愛いんです(笑)。19世紀ロシアの貴族の話ですが、登場人物は親近感を覚えるキャラクターばかり。その中で担う役割を考え、楽しんで演じられたらと思います。今の自分が持てる力を全て出して最大限の努力をしていきたいです。

◆渡邊圭祐

二度目の舞台をこのような錚々たるキャスト、スタッフの皆様とご一緒できることを非常に嬉しく思っております。また、アンナ・カレーニナというトルストイ不朽の名作に参加できることにワクワクしております。破滅と純愛の対照的な人間関係が描かれる今作で、しっかりとその破滅の歯車として、楽しんでヴロンスキーを生きたいと思います。役者としての礎となる経験を積むことができるよう、そして真っ直ぐな愛をアンナに注ぐ青年ヴロンスキーを若々しい情熱を持って演じられるよう、尽力したいと思います。

◆小日向文世

この企画を聞いた時、まず宮沢りえさんが演じるアンナ・カレーニナを見てみたいと思いました。僕としては宮沢さんとは今まで舞台ではご一緒したことがなかったですし、この機会を逃すと夫婦役はもうないだろうと。浮気をされる旦那の役ですが、現実的に考えるとカレーニンの立場は辛いですね。年の離れた奥さんの周りに若くてスタイリッシュなイケメンがいれば、気持ちが動いても仕方ないですよね。カレーニンは精神的にものすごく苦悩する中でも、アンナを突き放さずに待ち続けるんです。男からすると応援したくなりますね。男女間の理は今も昔も変わらないんじゃないかな。芝居の中で、宮沢さんが心は別の男の方へ行っている顔で僕を見つめるのかと思うと、虚しいですけど(笑)。演出家が満足できる形で、なおかつ自分も納得できるものに出来たらと思います。

COCOON PRODUCTION2023
DISCOVER WORLD THEATRE vol.13『アンナ・カレーニナ』公演情報

上演スケジュール・チケット

【東京公演】2023年2月24日(金)~3月19日(日) Bunkamuraシアターコクーン
<チケット発売日>
2023年1月22日(日)10:00~
【大阪公演】2023年3月25日(土)~3月27日(月) 森ノ宮ピロティホール

スタッフ・キャスト

【原作】レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
【上演台本・演出】フィリップ・ブリーン
【翻訳】木内宏昌
【美術】マックス・ジョーンズ

【出演】
宮沢りえ 浅香航大 渡邊圭祐 土居志央梨
西尾まり 菅原永二 深見由真 金子岳憲
井上夏葉 高間智子 片岡正二郎 真那胡敬二
大空ゆうひ 梅沢昌代 梶原善 小日向文世 ほか

あらすじ

19世紀ロシア。
美しく魅惑的な社交界の華アンナ・カレーニナは、著名な政府高官の夫カレーニンと一人息子と共にサンクトペテルブルクに暮らしていた。
ある日、モスクワを訪れたアンナは、若き青年将校ヴロンスキー伯爵と出会う。
一目で惹かれ合う二人。熱烈なヴロンスキーからのアプローチを拒絶し続けるアンナだったが、自分の心を偽ることができず、ついにヴロンスキーと恋に堕ちる。
カレーニンは妻アンナの気持ちと行動を知りつつ、体面を保つために妻に忠告するにとどめていたが、当然心中穏やかではいられない。そんな夫にアンナは、堂々と「ヴロンスキーを愛している」と告げるのだった。
若くして結婚したアンナにとって、それは“初めての恋”にほかならなかったのだ。
カレーニンとの離婚が成立しないまま、アンナはヴロンスキーとの間に娘をもうけ、一緒に暮らし始める。
だが社交界の掟を破ったアンナに周囲が注ぐ視線は、当然冷たい。
ヴロンスキーとの愛に全てを捧げる覚悟を決めていたアンナだったが、次第に精神的にも追い詰められていく。
一方、アンナの兄オブロンスキーは、自身の浮気が原因で妻ドリーとの夫婦仲が危機に瀕していたが、アンナの取りなしでどうにか事なきを得ていた。
オブロンスキーの若き友人リョーヴィンはドリーの妹キティに一度求婚するも、ヴロンスキーに夢中だったキティにあえなく振られ、田舎で農地経営に精を出していた。
キティもまたヴロンスキーへの淡い恋心を踏みにじられ、愛を信じられなくなっていたが、勇気を出したリョーヴィンからの二度目のプロポーズを受け入れる。
リョーヴィンとキティは真実の愛を手に入れ、地に足の着いた暮らしを始めるのだった。
不安定なアンナを支えるヴロンスキーに対し、アンナは勝手に新たな女性の影を感じていた。
疑心暗鬼にかられたアンナは朦朧と街をさまよい──。






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