OFFICE SHIKA×海外児童文学シリーズ vol.1 音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』が、菜⽉チョビの企画・演出、丸尾丸⼀郎の脚本、大西風雅(Lil かんさい)の主演で上演されることが決まった。
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』とは
本作は、英国文学賞のブランフォード・ボウズ賞・ベティ・トラスク賞を受賞し、2017年全国学校図書館協議会・選定図書にも選ばれた、アナベル・ピッチャーの名作児童文学『さよなら、スパイダーマン』を原作に据えた音楽劇。
劇団鹿殺しの菜月チョビが、同作品の世界初舞台化を企画・演出。菜⽉が⻑年愛してきた児童⽂学作品の中から全ての⼦供たち、全ての⼤⼈の中にいる⼦供たちに届けたい作品をセレクトし、舞台化するシリーズ「OFFICE SHIKA×児童文学シリーズ」の第一作となる。
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』あらすじ
5年前、ロンドン各地で起きたイスラム過激派による同時多発テロ。
ばらばらになったローズの体は、父さんと母さんがばらばらに壺とお墓に入れて、家族もばらばらになった。
父さんはお酒ばかりで、母さんは出てって、ローズの双子の姉さん、ジャスと僕と父さんは3人で湖水地方へ引っ越した。
母さんが誕生日に送ってくれたスパイダーマンのTシャツを着てヒーローになったって母さんは帰ってこず、父さんは今年もローズの遺灰を海に撒けないでいる。
僕ら家族に点数をつけるなら、「優」「良」「可」のどれだろう?
そんな僕を救ってくれたのはイスラム教徒のクラスメイト、スーニャだった。
家族の死に打ちひしがれ立ち上がれない両親、自分達の存在も消えてしまったように感じるジャスとジェイミーの姉弟。
テロの犯人とされたイスラム教徒に憎悪をつのらせる父に連れられ、引っ越した先の学校でもひとりぼっちだったジェイミーに手を差し伸べてくれたのは、スパイダーガールのように素敵なイスラム教徒の女の子、スーニャだった・・・。
「大人が正しいとは限らない」
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』キャストは?
爆弾テロで姉のローズを失い、バランスの壊れた家族の中で葛藤する少年、ジェイミー役を演じるのは、大西風雅(Lil かんさい)。今作で舞台初主演を務める。
姉のローズの死に囚われた家族や、転校先の学校で孤独なジェイミーを救うきっかけとなる、イスラム教徒の女の子スーニャ役を演じるのは、瀧野由美子。
ローズと双子で、ジェイミーを支える姉・ジャスミン役には今作が初舞台となるシンガーソングライターのロザリーナ。ジェイミー、ジャスミンの父役には千葉哲也。
その脇を、江上敬子、島田惇平、椙山さと美ら世代・ジャンルもバラエティに富んだキャストが固める。
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』スタッフは?
演出を菜月チョビ、脚本を丸尾丸一郎が手掛けるほか、音楽には舞台『刀剣乱舞』をはじめ舞台やミュージカル、映像などの様々な分野で活躍する伊真吾。原作中にも描かれた、喪失感の中にある家族が歌い継ぐテーマ曲「飛び立つ勇気」は、シンガーソングライター・タテタカコが担当する。
振付には、数々のバレエ団でダンサーとして活躍し、世界30カ国以上のステージに立つ大植真太郎が初参加。劇団鹿殺し作品他、舞台『ぼっち・ざ・ろっく』の振付を手掛ける浅野康之も加わり、唯一無二のステージングに挑む。
OFFICE SHIKA×海外児童⽂学シリーズ vol.1 ⾳楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中̶My Sister Lives on the Mantelpiece』は、2024年11⽉21⽇(⽊)から12⽉1⽇(⽇)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』上演に向けたコメント
企画・演出:菜月チョビ
小学生の頃から大人になってもなお図書館が大好きで、絵本はもちろん、中学年から中学生向けの児童文学に魅せられ、子供たちへの救いのメッセージや、大人の心に住み着く淋しい子供の部分を笑顔にしてくれるような作品の数々に救われてきました。
楽しくて、子供も大人もわくわくするような、だけど「子供向け」じゃない舞台作品で、私がもらってきたたくさんの「悲しいところから逃げ出すヒント」みたいなものを、劇場空間でしか得られない高揚の中でぽいっとプレゼントできたら。
そんな企画をオフィス鹿のもう一つのライフワークとしていきたいとずっと夢見てきました。
劇団鹿殺しの作品と同じく「客席のどこかにいる小さい私がずっと欲しかった物語」、児童文学シリーズ編。というところでしょうか。
この想いに、多くのキャスト、スタッフの皆さんが共感し、参加してくれることになりました。
原作や音楽劇になった丸尾脚本を読んだスタッフさんたちが興奮を伝えてくれたり、お子さんが近くにいる方達が使命感のようなものを感じて熱く語ってくれたり、オフィス鹿の新たな一歩を感じています。
見てくださる方の中の、「小さい自分」にも必要な作品となれば嬉しく思います。
原作がとっても可愛らしくて瑞々しくて最高におもしろいので、ここに「劇場空間で広がる無限の世界」っていうのを乗っけて、見てくださる方それぞれの特別な体験となるように、キャスト・スタッフ・みんなの力を合わせて挑戦します。
いつかロングラン公演や大劇場での公演など、なるべく数多くの、世界中の子供たちに届けられるものを作っていきたいなっていう壮大な夢に向けての第一歩、ぜひぜひ青田買いっていうか、この企画の誕生を目撃しに劇場にきてくださると嬉しいです。
また親子チケットもご用意しています。劇場デビューにもぜひ楽しんでいただけたら!
OFFICE SHIKA×海外児童文学シリーズ vol.1
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』
OFFICE SHIKA×海外児童文学シリーズ vol.1
音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中—My Sister Lives on the Mantelpiece』公演情報(キャスト・チケット・配信など)