漫画家・古屋兎丸の最高傑作のひとつと呼ばれている作品の舞台化となる演劇『ライチ☆光クラブ』2025が上演されることが分かった。2012年、2013年、そして2015年に続く4度目の舞台化となる本作には、牧島輝、岐洲匠、中山咲月、小西成弥、望月春希、芳村宗治郎、福崎那由他、原嶋元久、櫻井健人らが出演する。
『ライチ☆光クラブ』が4度目の舞台化!
「ライチ☆光クラブ」は、古屋兎丸が2005年に発表した漫画作品で、本作は4度目の舞台化となる。脚本・演出は、自身で劇団時間制作を立ち上げ、主宰を手掛けている谷碧仁が務め、リアルな少年たちの感情を抉り出し、《会話》で紡いでいく。
大人のいない世界をつくろうとした9人の少年たちによる裏切りと愛憎、彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”と少女・カノンの恋を描いた本作。主人公:ゼラ役は牧島輝が演じ、タミヤ役を岐洲匠、ジャイボ役を中山咲月、ニコ役を小西成弥、雷蔵役を望月春希、カネダ役を芳村宗治郎、デンタク役を福崎那由他、ダフ役を原嶋元久、ヤコブ役を櫻井健人が務めることも発表された。
その他、萩尾先生・常川母役で長尾純子、常川寛之役で加藤岳と伊奈聖嵐(Wキャスト)、ライチ役で尾関晃輔、カノン役で菊池日菜子が出演することも明らかになっている。
その他、今回は主要キャストのキャラクタービジュアルとスポット映像、チケットスケジュールなども公開された。
演劇『ライチ☆光クラブ』2025は、2025年1月10日(金)から1月26日(日)にかけて東京・IMM THEATERで上演予定だ。美しく儚い少年たちによるグランギニョル、演劇『ライチ☆光クラブ』2025に期待が高まる。
コメント
◆谷碧仁(劇団時間制作)【脚本・演出】
一体このコメントを何度書いて、何度消したのか。その理由としては、劇団グランギニョル様による「ライチ光クラブ」、古屋兎丸様による「ライチ☆光クラブ」「ぼくらの☆ひかりクラブ」、そしてファンの皆様の想いに対して僕なんかが語ってはいけない程の歴史があるからです。せっかくのコメントなので、ナニか気の利いた言葉をと思ったのですが、どうもどの言葉もしっくりきませんでした。なので、僕が語るのはあくまで今作の「演劇『ライチ☆光クラブ』2025」についてです。
手短にします。僕が脚本上に乗せたのは「痛み」です。身体的な痛み、精神的な痛み、人間的な痛み。そこには善も悪もなく、救いも願いも通用しない、ただひたすらに「痛み」が存在する。それを描きました。
一般的な光を希望とは呼べない皆様、どうぞあなただけの光を探しにきてください。劇場でお待ちしております。
申し遅れました。初めまして。谷碧仁です。
あらすじ
工場の黒い煙に包まれた町「螢光町」。
その片隅の廃工場に集う少年たちは「光クラブ」と名乗り、崇高な目的の為に“ライチ”という甘美なる機械(マシン)を創り上げる。
彼らは醜い大人になることを拒み、永遠の美を夢見て、ひとりの美しい少女を捕獲する。
それが崩壊の始まりだった・・・。
少年たちの純粋な欲望は狂気を孕み、裏切り、依存、嫉妬が顔を出し始める。
愛とは一体なにか、希望とは一体なにか、永遠とは一体なにか。
剥き出しの少年たちによる美しくも儚い「叫び」の先に待ち受けている現実とは・・・
演劇『ライチ☆光クラブ』2025 公演情報
【公式サイト】 https://www.theater-litchi.com
【公式X(Twitter)】 @theater_litchi
©古屋兎丸/ライチ☆光クラブ プロジェクト 2025