ミュージカル『ヘタリア～The glorious world～』が無事に幕を下ろした。その熱冷めやらぬ中、本作のアーカイブ配信がU-NEXTで独占されている（本日9月28日より東京公演のアーカイブ配信もスタート！）。ヘタミュらしいハッピーに満ちた作品を振り返りながら、アーカイブ配信を楽しもう。
日丸屋秀和による人気コミック「ヘタリア World★Stars」（集英社「少年ジャンプ＋」連載）を原作とした舞台シリーズ、ミュージカル『ヘタリア』（通称：ヘタミュ）。2015年からスタートし、2021年からは新シリーズを展開。本公演中にシリーズ通算公演数100回を超えた人気シリーズとして、ファンに愛される舞台として“歴史”を作ってきた。
出演はイタリア役の長江崚行、ドイツ役の上田悠介、アメリカ役の磯貝龍乎、イギリス役の廣瀬大介、フランス役の寿里、ロシア役の山沖勇輝、プロイセン役の高本学、ロマーノ役の樋口裕太、オランダ役の磯野亨と、お馴染みとなった面々が集結。阿吽の呼吸で、ヘタミュのハッピーさを加速させた。
ミュージカル『ヘタリア～The glorious world～』レポート
世界の頂点について語り合う、とある日のイタリア（長江）とロマーノ（樋口）。その議論は白熱し、ついには喧嘩が始まってしまう。そこに突然プロイセン（高本）が現れるが、彼は喧嘩を止めるどころか、むしろ喧嘩し続けることでお互いを高め合うこともあると語る。そうすることで共に世界の頂点に近づいた、あの2人のようにと･･･。
本作の物語は、フランス（寿里）とイギリス（廣瀬）の関係を中心に展開していく。フランスが、イギリスに「一緒にてっぺんをとろう」と誘う。「誰も観たことがない景色をみれるぞ」と。
歴史的要素を交えながら、お芝居、歌、ダンスでおもしろく表現していく。原作だけでなく、アニメ、ミュージカルなど、さまざまなメディアで「ヘタリア」というコンテンツに触れる度に、学生時代に出会っていたら、世界史や地理の知識がもっと身近なものとして捉えられたのかも、と思う。
また、百戦錬磨のキャストたちの、日替わりシーンでの丁々発止のやりとりも見どころの一つ。配信されていた公演も、ちょっとずつ違うことが行われているから、見比べるのも醍醐味だ。
中でも、ミュージカル『ヘタリア～The Fantastic World～』から登場した大型新人・オランダ役の磯野の成長が目覚ましい。ヘタミュ以外の作品も経験し、芝居力も、何が起こるか分からない舞台上での適応力を上げているのを感じた。
また今回、舞台後方に生バンドが控えている。臨場感溢れる演奏だけでなく、キャストのアドリブや小芝居に乗ったりと、“生”ならではの遊び心が楽しい。「音楽」も、舞台においての重要な登場人物の一人であることが感じられる。
イギリスとフランスだけでなく、今も昔も、成長の過程には切磋琢磨する“好敵手”がいた。人生にもいろんな選択があるけれど、選択を失敗しない人なんていない。失敗を繰り返し、学びながら、ぶつかることのない丸い世界への願いを込めて、カーテンコールで「地球まるっとフェスティバル」を歌うキャストと、フラッグを振って呼応する観客の“阿吽の呼吸”が幸せな気持ちにしてくれる。
ぜひ、自宅でも、フラッグを用意してあの幸福な瞬間を振り返ってほしい。
ミュージカル『ヘタリア～The glorious world〜』配信情報
8月9日（金） 夜＜京都公演・初日＞全景映像
8月11日（日）夜＜京都公演＞スイッチング映像（特典映像付き）
8月12日（月・祝）昼＜京都公演・千秋楽＞スイッチング映像（特典映像付き）
8月18日（日）昼＜大阪公演＞全景映像（特典映像付き）
8月19日（月）昼＜大阪公演・千秋楽＞全景映像（特典映像付き）
※100公演記念の京都公演初日も追加配信
【本日より配信スタート！】
9月7日（土）夜＜東京公演＞スイッチング映像（特典映像付き）
9月8日（日）昼＜東京公演・大千秋楽＞スイッチング映像（特典映像付き）
(C) 日丸屋秀和／集英社・ミュージカル「ヘタリアGLW」製作委員会
