2015年4月にシアターコクーン・オンレパートリー2015『禁断の裸体 -Toda Nudez Sera Castigada-』が上演される。ブラジルでは20世紀で最も重要な存在として評価されている近代主義劇作家ネルソン・ロドリゲスの代表作をポツドール主宰・三浦大輔が演出し、内野聖陽と寺島しのぶらが出演するこの舞台。本日、あらたに池内博之の出演が発表された。
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小説家、ジャーナリストとしても活躍するネルソン・ロドリゲスの戯曲は、登場人物の複雑な心理、死への恐怖、生への執着などさまざまなテーマをセンセーショナルに描き、ブラジル演劇に革命をもたらした巨匠と評されている。彼の代表作でもある本作は、1973年に映画化もされ、ベルリン映画祭銀の熊賞などを受賞し、各国の映画祭で好評を博している。本作の演出をする三浦は、鋭い感性とリアルを追求した演出で、現代の若者の生態をあぶり出し、人間の本質を描いてきた演劇界の異端児。演劇ユニット「ポツドール」の主宰として全本公演の脚本・演出を務め、賛否渦巻く衝撃作を発表している。
ロドリゲスと三浦の化学反応だけでも期待値が上がる本作だが、加えて魅力的なのは強烈な個性をはなつキャスト陣だ。不器用で周囲に翻弄される男やもめエルクラーノ役に、徹底した役への追求と、圧倒的な存在感で人気と実力を不動のものにしている内野聖陽。衝動のままに本能的に生きるピュアな娼婦ジェニー役に、その演劇力の高さで国内外で評価が高い寺島しのぶ。そして、内野演じる兄エルクラーノを憎んでいる弟パトリーシオ役を、舞台でも音楽劇に初挑戦するなど精力的に活動している池内博之が演じることとなった。
このほか、エルクラーノとともに暮らす3人の“おば”役を、木野花、池谷のぶえ、宍戸美和公が務め、米村亮太朗、古澤裕介、榊原毅が出演する。
今回、追加で出演が決定した池内は「三浦さん演出のもと新たなキャラクター作り上げていくことを楽しみにしています。共演者の方々と男と女の関係を繊細に熱く演じていきたいです。どうぞ皆さまお楽しみに!」とコメントしている。
シアターコクーン・オンレパートリー2015『禁断の裸体 -Toda Nudez Sera Castigada-』は、2015年4月4日(土)~25日(土)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、2015年4月29日(水・祝)~30日(木)大阪・シアターBRAVA!にて上演される。