主宰する劇団「ポツドール」の公演などで、赤裸々なせりふ、過激な演出で数々の問題作を生み出してきた劇作家・演出家の三浦大輔。そんな三浦が、ブラジル演劇の先駆者と評される劇作家ネルソン・ロドリゲスの戯曲に挑んだ。舞台「禁断の裸体 内野聖陽×寺島しのぶ×池内博之×野村周平 作:ネルソン・ロドリゲス 上演台本・演出:三浦大輔」が、2015年6月27日(土)WOWOWにて放送される。
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本作はある家族の崩壊、男女の愛と性、モラルにとらわれることへの警鐘、死への恐怖と生への執着をセンセーショナルに描いた人間ドラマだ。妻を亡くして以来失意に沈むエルクラーノ。自殺未遂までも起こした彼を心配し、これ以上一族から死者を出すことを忌み嫌う3人のおばは、神父をエルクラーノに引き合わせるよう、彼の弟パトリーシオをせかす。だが、パトリーシオが紹介したのは、娼婦のジェニーだった。兄を救えるのは“女”“セックス”だと考えてのことだった。
酒の勢いで関係を持ちつつもモラルを捨て切れないエルクラーノは、最初は娼婦だとジェニーをさげすむが、その内心でお互いに愛が芽生え、やがて結婚を意識するように。だが、エルクラーノは、いまだに母の面影を追う息子のセルジーニョと、再婚はしないという約束を固く結んでいた。そんなある日、セルジーニョが父とジェニーのセックスを目撃してしまったことを発端に、消すことのできない悲劇が一家に襲い掛かる――。
出演は、妻を乳がんで亡くし、心に傷を負った男やもめの主人公エルクラーノに内野聖陽、本能で生きて、純粋な心を持つ娼婦ジェニーに寺島しのぶ。また、自堕落な人生を歩む主人公の弟パトリーシオを池内博之、亡き母の死を受け入れられない主人公の息子セルジーニョを野村周平が演じる。
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「人間の本質的なものが暴かれる瞬間を丁寧に描きたい」と三浦が語る「禁断の裸体 内野聖陽×寺島しのぶ×池内博之×野村周平 作:ネルソン・ロドリゲス 上演台本・演出:三浦大輔」は、2015年6月27日(土)22:00からWOWOWライブで放送。