大ヒット映画『ハリー・ポッター』シリーズで主役ハリーを演じて人気を不動のものとしたダニエル・ラドクリフが、アメリカ国家安全保障局 (NSA) を告発した元局員エドワード・スノーデンをモデルにした舞台『Privacy』に出演決定したことが明らかとなった。米BROADWAY.COMが報じている。
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2013年6月、香港で複数のメディアのインタビューを受け、NSAによる個人情報収集の手口を告発したスノーデンは、米司法当局より逮捕命令が出され、同年に、ロシアから期限付きの滞在許可証が発給され同国に滞在していた。現在、どこに在住しているのか明確ではない。
スノーデンの告発にインスパイアされた『Privacy』は、テクノロジーと情報管理にまつわる複雑な事情を、孤独な男の目を通して描かれる作品。ある街に移って来たばかりのダニエル演じる男は、タグ付けや‟いいね!”をどうすれば、自分に関するすべての情報を人に与えずに、自分の生活をネットでシェアできるか模索しているという“The Writer(ライター)”という役柄。本作を見れば、個々が選択するテクノロジーの使い方で、その人物が何者で、何を求めているのかが分かるという。さらに舞台の公演中に、観客は携帯電話を切らないように求められ、公演中に何が起きるかわからない実験的な試みもなされるとのこと。
ダニエルのほかには、ラフィ・バルソーミアン(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)とレイチェル・ドラッチ(『ウソツキは結婚のはじまり』)、レグ・ロジャース(『グッド・ワイフ』)らがキャストに名を連ねている。
2008年に舞台『Equus』でブロードウェイデビューを飾ったダニエルは、『努力しないで出世する方法』と『イニシュマン島のビリー THE CRIPPLE OF INISHMAAN』でも舞台を踏んでいる。
近年は、舞台での活躍も目立つダニエルが主演する『Privacy』は、パブリックス・ニューマン・シアターにて7月5日(火)よりプレビュー公演が始まり、本公演は7月18日(月)から8月7日(日)まで上演される予定。