2024年6月26日（水）、ミュージカルファンが待ち焦がれたミュージカル『レ・ミゼラブル』最新公演のキャストが発表されました。役替わり、初出演の方が多く、新たなミュージカル『レ・ミゼラブル』の始動に期待が高まります。今回、役替わり、初出演キャストの皆さんのプロフィールをまとめてみました。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』（2024年～2025年）キャストが明らかに
“ミュージカルの金字塔”と呼ばれるミュージカル『レ・ミゼラブル』は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説が原作。原作の持つ、「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスが余すことなくミュージカルに注ぎ込まれているのが魅力です。（「レ・ミゼラブル」原作や映像作品はこちら）
日本には1987年に初上陸し、それから30有余年で、通算上演回数3,459回を数え、多くの感動を生んできました。今回発表された、現・帝国劇場の掉尾を飾るクロージング公演および全国ツアー公演のキャストは、以下の通りです。
【配役／キャスト】※★は初出演、☆は役替わり出演
ジャン・バルジャン：吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔★
ジャベール：伊礼彼方、小野田龍之介☆、石井一彰☆
ファンテーヌ：昆夏美☆、生田絵梨花☆、木下晴香★
エポニーヌ：屋比久知奈、清水美依紗★、ルミーナ★
マリウス：三浦宏規、山田健登★、中桐聖弥★
コゼット：加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子★
テナルディエ：駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太☆
マダム・テナルディエ：森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
アンジョルラス：木内健人、小林唯★、岩橋大☆
ジャン・バルジャン役：飯田洋輔（初出演）
飯田さんは、2004年に劇団四季へ入団し、『ジーザス・クライスト＝スーパースター』にて初舞台を果たしました。以降、『キャッツ』のアスパラガス＝グロールタイガー/バストファージョーンズ役、『美女と野獣』ビースト役、『壁抜け男』デュティユル役、『オペラ座の怪人』ファントム役など、数々の作品で主演を務めてきました。重厚感のある声と豊かな表現力が魅力で、2023 年末に劇団四季を退団以降、オーケストラとのコンサートや朗読劇等、ミュージカルの他、活動の幅を広げています。深みのあるバリトンボイスでどんなジャン・バルジャンを体現されるのか楽しみです。
ジャベール：小野田龍之介、石井一彰（共に役替わり）
8歳でミュージカルに出演してから着実に経験を重ね、『ミス・サイゴン』や『ウエスト・サイド・ストーリー』『メリー・ポピンズ』など数々の名作ミュージカルに出演してきた小野田さん。2019年にアンジョルラス役で本作に初参加し、情熱的な青年革命家を見事に体現しました。2021年公演も同役を務めましたが、今回よりジャン・バルジャンを追い詰める冷酷な警部・ジャベールを演じます。（当時、小野田さんが本作への思いなどを語ったインタビュー記事はこちら）
2006年に創設された東宝ミュージカルアカデミー 第一期生として鍛えられた石井さんは、翌年にミュージカル『レ・ミゼラブル』でデビューを果たしたそうです。その後、舞台を中心に活動し、『ミス・サイゴン』『太平洋序曲』『ロミオ＆ジュリエット』などのミュージカルの他、数多くのテレビドラマにも出演し、テレビ朝日の「科捜研の女」シリーズでの活躍も印象的です。2007 年、2009 年公演でアンサンブルとして出演していた石井さんが約15年ぶりに本作へ出演し、ジャベール役を務めます。
ファンテーヌ：昆夏美、生田絵梨花（共に役替わり）、木下晴香（初出演）
2011 年に『ロミオ＆ジュリエット』ジュリエット役でメジャー作品プロデビューをがたし、舞台『この世界の片隅に』や『トッツィー』、『ミス・サイゴン』など数々の名作に出演してきた昆さん。2013 年から2019 年公演ではエポニーヌ役を務めてきましたが、今回よりファンテーヌ役を務めます。
また、『ロミオ＆ジュリエット』、『モーツァルト！』などに出演し、2023年上演の『MEAN GIRLS』では単独主演を果たした生田さんは、2017 年から2019 年公演でコゼット役、 2021年公演 ではエポニーヌを務めてきましたが、本作3役目となるファンテーヌを演じます。
初出演となる木下晴香は2017 年にミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』のジュリエット役でデビューして以降、ミュージカルを中心に活躍。2019 年には実写版映画「アラジン」でジャスミン役の吹き替えを演じ話題となりました。娘コゼットの養育費のため身を売るようになったファンテーヌをどのように演じるのか楽しみです。
エポニーヌ：清水美依紗、ルミーナ（共に初出演）
初出演となる清水さんは、高校卒業後にニューヨークにて演技や歌唱を学び、2022年に『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』マミヤ役でミュージカルに初挑戦。以降、ミュージカル『ビートルジュース』、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』などに出演してきました。
一方、ルミーナさんは2019 年にソウル大学校音楽大学声楽科に入学するため韓国へ渡航し、2023 年の大学卒業と同時に韓国版ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2023〜2024)のエポニーヌ役でデビューを果たしました。オーディション当時は、海外および韓国国内のクリエイティブチームの全会一致で、800 人の候補の中から選ばれたそうです。
マリウス：山田健登、中桐聖弥（共に初出演）
シンガーソングライター・ダンサー・アクターとして活動する山田さんは、2020 年ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage で、手塚国光役として抜擢されました。2023 年に毎週TikTokで新曲を投稿するプロジェクトを行い、 5月に投稿した曲が100万再生を超え、10 月にメジャーデビューを果たしています。
中桐は、洗足学園音楽大学音楽部ミュージカルコースを 2023 年首席卒業し、「国際声楽コンクール東京 2022」ミュージカル部門で第 2 位に輝きました。以降、『ハネムーン・イン・ベガス』、『LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～』、『シュレック・ザ・ミュージカル』、『夜叉ヶ池』、『ニュージーズ』、『グリース』、『アニー』などに出演しています。
コゼット：水江萌々子（初出演）
瑞枝さんは、東京音楽大学付属高校に入学し、在学中、国内声楽コンクールにて優秀賞受賞。現在は東京音楽大学声楽科特別演奏家コース 4 年次在学中で、2022 年から2024 年 3 月まで『ジブリの思い出がいっぱい』に出演し、全国ツアーに参加していました。本作にてミュージカル初出演を果たします。
テナルディエ：染谷洸太（役替わり）
東宝ミュージカルアカデミー5期卒業の染谷さんは、劇団 TipTap『Count Down My Life』青年役で舞台デビューを果たしました。その後、同作品でニューヨーク、オフブロードウェイ劇場 Theater80 に出演。ミュージカルに限らず、ストレートプレイ、映像等で幅広く活動。2017年、2019年公演ではアンサンブルで出演してましたが、今回、テナルディエ役での出演が決まりました。
アンジョルラス：小林唯（初出演）、岩橋大（役替わり）
初出演となる小林さんは、2013 年に劇団四季研究所入所し、『キャッツ』スキンブルシャンクス役や『アラジン』アラジン役、『パリのアメリカ人』アンリ・ボーレル役、『美女と野獣』野獣役など、数々の作品で主要な役を務め、2023年に退団。退団後の初舞台として『この世界の片隅に』水原哲役で出演しています。
岩橋大さんは、舞台『町田くんの世界』や『チャーリーとチョコレート工場』（共にウォーリー木下演出）、『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』（山田和也演出）、『デスノート THE MUSICAL』（共に栗山民也演出）などに出演。2021 年公演ではアンサンブルで出演していましたが、アンジョルラス役を務めることが決まりました。今回はアンサンブルも兼任するとのことです。
『レ・ミゼラブル』2024年～2025年上演スケジュール
【帝劇公演】2024年12月20日（金）〜2025年2月7日（金）
プレビュー公演：2024年12月16日（月）〜12月19日（木）
＜2025年全国ツアー公演＞
【大阪公演】2025年3月2日（日）～3月28日（金） 梅田芸術劇場 メインホール
【福岡公演】2025年4月6日（日）～4月30日（水） 博多座
【長野公演】2025年5月9日（金）～5月15日（木） まつもと市民芸術館
【北海道公演】2025年5月25日（日）～6月2日（月） 札幌文化芸術劇場 hitaru
【群馬公演】2025年6月12日（木）～6月16日（月） 高崎芸術劇場
【公式サイト】https://www.tohostage.com/lesmiserables/
