世界文化遺産・上賀茂神社境内にて上演!奉納劇『降臨』公開舞台稽古

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京都最古の神社、上賀茂神社(賀茂別雷神社)で執り行われる21年に一度の神事「式年遷宮」。この神事における奉納行事として、奉納劇『降臨』が、2015年10月23日(金)より、京都・上賀茂神社境内 特設野外会場にて上演される。開幕に先駆けて10月22日(木)公開舞台稽古が行われ、演出の宮本亜門、語り部として出演する小雪からメッセージが届いたので紹介しよう。

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<作・演出 宮本亜門>
「いくつもの重要文化財の歴史的建造物と、古代から受け継がれて来た自然と共に織りなす奉納劇です。上賀茂神社は平安京が出来る前から、京都を見守って来た最古の神社です。その神社境内で代々語られてきた山城の風土記の舞台化は、それぞれの皆様の思いがあるだけに大切に演じられなければと思います。また宮司がよくおっしゃる「不易流行」のように歴史を守りながらも、新たな方法で現代の、これからも人々に単なる昔話ではないと感じていただけるよう、物語、精神の素晴らしさを伝えることを大切にしました。新たなテクノロジーと、古代から流れてきた場の気の融合をみていただきたい。

稽古は、京都、大阪含め、大学、合唱団と多く方と、小雪さん、尾上さんはじめ素晴らしいプロの役者さん方との混合です。それも式年遷宮後の新たな未来に向けて意味あることだと思います。もちろん、場所が、時間が、生活のリズムが違う方々と一つの作品に作り上げるには、スタッフの大変な努力があり、それは苦労でもありました。しかしこの苦労が報われ、それぞれ参加した方もご覧になっていただいた方々も一生忘れる事のない 感動と体験を受け取っていただければと思います。この乱世の世だけに、何が大切なのか、聖なる空間でもう一度感じていただく。それが風土記を舞台化した理由です。舞台、照明作り、常に参拝者に賑わう上賀茂神社で徹夜で、作り上げました。

はじめての野外劇、はじめての奉納、はじめての境内での劇、私にとってすべてはじめてずくしで戸惑うことも多くありましたが、多くの方の協力で完成しました。もともと劇は、世界中どこも、神々のために生まれたと言っても過言ではありません。その意味でも、本当に原点に立ち返れた喜びを感じています。」

奉納劇『降臨』

<語り部 小雪>
「野外は初めての経験です。もともと舞台は初めてなんですが、亜門さんが演出している姿や取り組みを日々の稽古でみて、とても感激しています。そのことと共にこの奉納劇に参加できたことを光栄に思っています。」

この奉納劇は古くからこの地に伝わる「山城国風土記」の中にある「賀茂別雷神誕生の神話」をもとに、宮本亜門が新たな解釈を盛り込み、「語り」と 「舞」 「音楽」 そして「映像」と「テクノロジー」などを取り入れて上演される。世界文化遺産である神社境内に特設舞台と観客席を設けての劇上演も初の試みとなります。特設舞台の背には樹々が茂りとても神々しく、通常の舞台では味わえない臨場感があり、ライトアップされた舞台はとても幻想的だ。

奉納劇『降臨』は、10月23日(金)~10月25日(日)、上賀茂神社(賀茂別雷神社)境内 特設野外会場にて全4回を上演する。なお、各回10分前からトークショーを開催。23日は田中安比呂宮司と宮本亜門、24日はスペシャルゲストと宮本亜門、25日は小雪と宮本亜門がそれぞれ登場する。

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