宮本亜門が日本最古の神社で神の降臨を再現!奉納劇『降臨』10月上演

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京都最古の神社、上賀茂神社(賀茂別雷神社)で執り行われる21年に一度の神事「式年遷宮」。この神事における奉納行事として、演出家・宮本亜門が手掛ける奉納劇『降臨』が、2015年10月23日(金)~10月25日(日)まで、京都・上賀茂神社境内 特設野外会場にて上演される。7月30日(木)に行なわれた製作発表に、演出家・宮本亜門と、同神社の田中安比呂宮司(以下、田中宮司)が登壇した。

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『降臨』01

本作は、上賀茂神社に古くから伝わる風土記『山城国風土記』の中の、『賀茂別雷神誕生(かもわけいかづちのかみたんじょう)』という神話を物語の軸においている。子どもの頃から日本美術史研究家になろうと思っていたほど神社の建物の美術を愛していると語る宮本は、「この神話を、この神社で公演出来ることは大変うれしく思う。夢がかなったよう」と、喜びをかみしめた。自身の演出について「2、3ページ分しか書かれていないので、オリジナルな解釈を盛り込み、最新のテクノロジーを駆使して作り上げていく」と意気込みを語った。

『降臨』02

また、上賀茂神社初の試みとなるこの公演について「神様はいつも皆さまと一緒にいる存在。この境内で公演をしていただくことは、私もですが、きっと神様も喜ばれる」と田中宮司。この公演を快諾した理由について、「代々伝わってきたものを、そのまま次世代に伝えていくのは大切だが、このような行事をすることで、神社の歴史がまた一つ加わると思う。その様な営みを行われることは、大変光栄」と、心境を語った。

作品に登場する神様「賀茂別雷神」の母となる「賀茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)」を主人公にした宮本は、「彼女の苦悩や、子を見守り続ける姿を、観劇者一人ひとりが“それぞれの神”を感じてもらえるよう、『音楽』と『舞い』、そして『語り』で構成していく」とし、最大の見所となる「賀茂別雷神」降臨の様子は、「最新の映像テクノロジーを使い、“神様を見た”と思えるような演出を用意している。『こんなになるの!?』っていうくらい素晴らしい」と、クライマックスの出来に大満足の様子だった。

『降臨』03

出演は、尾上紫、藤間信之輔、団時朗、そして「神社の境内を見た瞬間、この透明感・清潔感に合う人はあの女優しかいない」と宮本が即決した女優・小雪が語り部として出演。古くから伝わる神話をもとに、新たなる現在解釈を盛り込んだ「奉納劇」。紅葉が色づく秋の上賀茂神社で新たな芸術の幕が開く――。

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奉納劇『降臨』は、2015年10月23日(金)~10月25日(日)まで、京都・上賀茂神社境内 特設野外会場にて上演される。

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