イギリスの代表的なコメディグループ“モンティ・パイソン”が、オセアニアとアジア諸国を回るワールドツアーをオファーされていながら、断っていたことが明らかとなった。モンティ・パイソンとは、1969年から始まった英BBCテレビ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』で絶大なる人気を誇ったコメディグループ。コメディの定義を覆したとも言われる伝説の男たちだ。
モンティ・パイソンをご存じか?知らぬと申すならばこちらをごらんあれ!(年明け2月から日本版の公演が始まります!)
英The Sunday Morning Heraldによると、今回のオファーは、今年7月ロンドンで10日間だけ行われた約30年ぶりとなるモンティ・パイソン再結成公演を、ワールドツアーとして実現させようと打診された企画だった。しかしモンティ・パイソンは、オーストラリアとアジア諸国、南アフリカなどを回るワールドツアーを、3200万ドル(約36億円)の契約金でオファーされたものの断ったというのだ。
“お金には興味がない”というメンバーのエリック・アイドルが、それ以外の理由を説明している。「もう終わりだよ。他のメンバーとも話しあったけれど、ロンドンの10日間だけにしておこうってことになったんだ。“オーストラリアや南アフリカに行ったよな”って振り返りながら余生を過ごすこともできたけど、もう全員が70代だからね。それぞれが興味を持っていることも違うし、もう最後にしようってね」と、胸中を吐露している。
ファンとしてはワールドツアーが実現に至らず残念だが、メンバーはロンドンでの再結成公演で有終の美を飾りたかったようだ。なお日本では、ユースケ・サンタマリアを主演に、福田雄一が演出を手掛けるミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の製作発表記者会見が、先日行われたばかりだ。
Photo:今年7月にロンドンで行われたモンティ・パイソン再結成公演より