ビッグニュースが飛び込んできた。舞台『タンブリング』が、2020年4月から5月にかけて、高野洸&西銘駿のW主演で復活するというのだ。『タンブリング』とは、“男子新体操”をテーマに仲間や家族との絆を描いたドラマおよび舞台シリーズ。2010年4月期のTBS系で放送されたドラマでは、山本裕典、瀬戸康史、三浦翔平、大東駿介、西島隆弘(AAA)、冨浦智嗣、柳下大、賀来賢人、タモト清嵐、中土居宏宜(元Lead)ら俳優陣が吹き替え一切なしで男子新体操に取り組み、その姿が大きな感動を生んだ。
舞台も、もちろん吹き替えなし。同年9月にドラマ主要キャストの一人、大東を主演に初舞台化。2011年には菅田将暉主演のvol.2、2012年にはドラマ主要キャストの一人、柳下主演でvol.3、2013年には中尾明慶主演のvol.4、2014年には松下優也を主演に迎え、FAINALと銘打たれた公演が行われた。
時は流れて、『タンブリング』10周年。2020年のオリンピックイヤーに、またあの“本気”を観ることができるなんて。半年後の上演に向けて行われたビジュアル撮影現場で、高野と西銘に話を聞いた。
――舞台『タンブリング』2020、ご出演決定おめでとうございます!出演が決まった時の心境を、お聞かせいただけますか?
高野:僕、ドラマ版にも少しだけ出演させていただいていたんです(第9話、転校生・矢代/演:佐野和真の幼少期役として)。自分が、芸能のお仕事を始めてすぐの頃に携わらせていただいていた作品に、また関わることができるのが嬉しくて。これまで、そうそうたる方々が出演してきた舞台ですし、赤坂ACTシアターで主演を張らせて主演させていただけるのも、すごく嬉しいです。がんばって、絶対いい舞台にしたいなって思いました。
西銘:ドラマでも舞台でも、10周年を迎える作品ってなかなかないじゃないですか。洸とは、『仮面ライダーゴースト』関連の映画(2016年『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』)で共演して以来、友達であり、刺激し合えるライバルなので、また一緒にできることは素直に嬉しかったです。
――本作はドラマに始まり、舞台も5作品上演されています。出演者を振り返ると、そうそうたる顔ぶれですよね。
高野:僕は、舞台を生で観ることはできていないんですが、今回の出演が決まる前から、いろんなところで反響を聞いていたんですよ。ドラマもすごかったし、舞台もすごかったんだよって。スタッフさんも10年前から携わっている方が多いので、今まで出演してきたすごい方々に見劣りしないように、自分もしっかりがんばらなきゃと思いました。今まで作品を作ってきた皆さんの思いを受け継ぐことはもちろん、僕なりにできることは全部やっていきたいです。
西銘:そうそうたるメンバーが作ってきた作品だからこそ、僕ら二人で“超えて”いきたいと思ってます。2020年は『タンブリング』の10周年でもありますし、オリンピックイヤーでもありますよね。2020年を盛り上げていきたいなと思っているので、必ず成功させたいです。
――ドラマも舞台も、吹き替えなしの男子新体操に皆さんが挑むことが、大きな注目を集めていました。すでに2回練習に参加されたと聞いていますが、お二人の目に男子新体操はどう映りましたか?
高野:人間の領域を超越したスポーツですよね。各々が筋肉の塊のような。サーカスとか、集団行動と同じような印象を持ちました。あの一体感は、呼吸までピッタリと揃えないとできないんだろうなと思いました。
西銘:正直、最初は軽く考えていたんですよ・・・。皆さん、軽々と跳ねていたから、バク転とか1日でできるだろうって。ぜんっぜん無理だった(笑)。体験して、(やっている)あの人たちは怪物だなと思いました。僕も野球をやっていたので分かっているんですけど、チームにただよう緊張感とか、信頼関係って、見ている側にも伝わってくるじゃないですか。すごいスポーツだなって、実際にやってみて改めて感じましたね。
――新体操に対する手応えは?
西銘:いや~、練習2回とも筋肉痛がすごすぎて(笑)。スポーツはやってきたもののどれも球技系なので、身体の使い方がすべて違っていました。大変ですが、この半年でどれだけ自分のことを追い詰めて、いいものにできるか。今は少しだけ不安の方が大きいんですが、がんばりたいです。
高野:実際に新体操を舞台中でもやるので、初日の幕が開いても安心できないし、全公演走り抜けきれるのか、そこが心配です。お芝居をやるだけでもすごく疲れますから、各々がメンテナンスをしながら、きちんと丁寧にやっていかなければと。・・・大きい劇場で良かったです。しっかり休めるから。
西銘:そこ(笑)?
高野:うん、大事だよ(笑)。
――できるようになりたい技などはありますか?
西銘:僕、バク宙をやってみたいです!まだバク転もできていないのに(笑)。
高野:バク宙の中にひねりを入れる技とか、稽古期間中に取得できたらいいなって思っています。・・・個人的に(笑)。ステージ上でやるのは衣裳とかマイクとかいろんな条件があるので、難しいかもしれないんですけど。
西銘:見たい!洸のバク宙ひねり!!
高野:マジ?空中でひねった瞬間に見える世界を見てみたいんだよ。なかなか観れないじゃないですか。
西銘:乞うご期待!ですね。
高野:いやいやいや(笑)。
西銘:俺、めっちゃえらそう!まだバク宙もできてないのに・・・。
高野:(爆笑)!
西銘:がんばります(笑)!
――すでに仲の良いお二人の雰囲気が伝わってきますが、本作では幼なじみの役どころだと聞きました。役作りについても準備万端なのでは?
高野:初めて共演した時は、お互い18歳だったよね。
西銘:そうだったね。
高野:ちょい幼なじみ、みたいな?
西銘:そうだね(笑)。4年ぶりに互いの成長した姿を皆さんに届けられることは、ありがたいことですね。
高野:大まかなあらすじを教えていただいたんですが、学生生活の様子がすごく伝わってきていいなと思いました。合宿の夜、みたいなシーンがあるんですが、ト書きに「暗転して、お芝居をする」と書いてあったんです。文字面で見ただけなので想像なんですけど、すごくいいなって。学生の頃の気持ちを取り戻せるんじゃないかって思っています。
西銘:この作品、一人がよくてもダメなんだよね。全員がよくないと形も動きも揃わないから、僕たちにも緊張感があると思うんです。観てくださるお客さんにも、その緊張感が伝わればいいな。「成功しますように…!」って見守ってほしいです。新体操だけじゃなくて、歌もダンスもあるので、指先の形まできれいに見せる表現力をつけていきたいなと思います。
――共演者の皆さんも、同年代の心強いメンバーが集まりました。チームワークも物語の鍵を握りますね。
西銘:新体操を練習していったら、自然といろんなことが揃っていくと思うんですよ。「昼飯食べよ~」って言ったら、箸の上げ下げも一緒になるんじゃないかと思うぐらい、それぐらい自然に息が合っていくと思うんですよ。新体操をきれいに見せたいと思ったら、仲間のことを考えるじゃないですか。呼吸だけじゃなく、視線とかも合わせたい。そうやって練習をしていくうちに、チームワークって高まるものなんじゃないかなと。みんなで、本気で新体操をやることで関係性が出来ていったらいいですね。
高野:僕もそう思います。まだ2回しか稽古はやっていないんですけど・・・先生、怖くて(笑)。でも、それを一緒に乗り越えたら行きと帰りでは、全然テンションが違って仲良くなっていたんです。「今日がんばったから、みんなでアイス食おう!」みたいな、部活っぽいノリも取り入れられたらいいなと思います。
西銘:歩幅とかも、きっと合ってくるよね。気づいたら、きれいに一列で歩いてる!みたいな(笑)。そうなったらいいよね。
高野:(元木)聖也くんとか、(本田)礼生くんとか、すでに高い難易度のアクロバットをできるメンバーもいるから、引っ張ってもらってついていきたいなと思いつつ、僕らも背中を見せたいですね。がんばります!
◆公演情報
舞台『タンブリング』2020
【東京公演】2020年4月19日(日)~4月29 日(水)TBS 赤坂 ACTシアター
【大阪公演】2020年5月9日(土)・5月10日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
【脚本】渡辺啓
【演出】中屋敷法仁
【出演】
高野洸 西銘駿
元木聖也 納谷健 本田礼生 加藤将 北乃颯希
野口準 宇佐卓真 西野太盛 梶原颯 バーンズ勇気 ほか
<チケット>
マネージャーシート(非売品グッズ付き・前方エリア確約):15,000 円 (税込・全席指定)
指定席:9,000 円 (税込・全席指定)
※ドラマ版『タンブリング』は動画配信サービスParavi(パラビ)にて見放題配信中!
【公式サイト】http://tumbling.jp
【公式Twitter】@tumblingstage