赤澤ムック×平野良で『羽州の狐』安西慎太郎が深闇を抱えた男の生涯を演じる和製ダークファンタジー

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赤澤ムック×平野良で『羽州の狐』安西慎太郎が深闇を抱えた男の生涯を演じる和製ダークファンタジー

2024年10月に『羽州の狐』の上演が決定した。本作は、今年3月に上演された歴史オムニバスストーリー『時をかけ・る~LOSER~』のスピンオフ公演で、殺し合うしかなかった弟との関係、領地を守るため親友とは戦となり、最愛の娘は天下人・豊臣秀吉に殺された「最上義光」の人生を“哀しくも美しい幽霊譚”として描く。主演は安西慎太郎。

目次

「最上義光」を主人公に“殺し合うしかなかった兄弟”に起きた悲劇を描く『羽州の狐』

脚本を手掛けるのは、2.5次元作品や歴史を扱った“祭”シリーズなどの脚本を担当し、兄弟・主従・親子・ライバルなどの関係性や、繊細な心の機微の表現に定評のある赤澤ムック。赤澤は、「最上義光」を主人公に“殺し合うしかなかった兄弟”に起きた悲劇、そしてその結果生まれた憎悪と復讐心を、出演するそれぞれの俳優への“あてがき”で書き下ろす。

演出を務めるのは、俳優として、明治座で毎年年末に上演してきたエンタメ時代劇「祭シリーズ」では4年連続座長を務め、ミュージカル『憂国のモリアーティ』などに出演する平野良。平野は「俳優の魅力を余すことなくお客様に伝えること」を指針に置いた演出プランで、俳優たちの魅力を引き出していく。

主演を務める安西慎太郎は、『時をかけ・る~LOSER~』の中で上演された2.5次元風舞台『ラブミュ★北の関ケ原』の中で、可愛らしいモブキャラクター・最上義光(通称:シャケ様)を演じていた。本作では、2.5次元風舞台『ラブミュ★北の関ケ原』とは打って変わり、悲劇のを機と自分を追い込んだ者たちを涼しい顔で嵌めていく、狂気を孕んだ最上義光を表現する。

そして、最上義光の甥・伊達政宗を松田岳、ストーリーテラーとして物語へと観客を誘う役回りを木ノ本嶺浩、さらには演出の平野良が、殺し合い、憎しみ合うしかなかった最上義光の弟・中野義時を演じる。なお、松田、木ノ本、平野は上記配役とは別に、最上義光にとってキーパーソンとなる重要な人物を担い、一人二役となる。

また、安西と平野は、2019年に上演された『明治座の変・麒麟にの・る』では兄弟(兄:平野、弟:安西)を演じており、今回は逆の立場(兄:安西、弟:平野)で殺し合う兄弟役となる点も注目ポイントだ。

『羽州の狐』は、10月24日(木)から10月27日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。

コメント紹介

◆演出:平野良
舞台『羽州の狐』の演出・出演を務めます平野良です。
3月に上演した『時をかけ・る』のスピンオフ作品になるのですが、皆様のご贔屓の賜物だと思っております。感謝を噛み締めながら大切に作っていきます。キャストも『時る』から続投の安西慎太郎をはじめ、木ノ本嶺浩、松田岳と盤石の布陣。時るではポップな役柄であった最上義光が軸となる今作、まさかまさかのダークファンタジーでございます。脚本も変わらず、赤澤ムックさん。4人のみの濃厚な会話劇になるのではないでしょうか。残酷なまでにも儚く、また、それが輝いて見える人の生き様というものを安西慎太郎が演じる最上義光から体感してください。

◆脚本:赤澤ムック
お祭り騒ぎの派手さがあった前作とは打って変わった、新たな「歴史のif」を絡めた「狐」と呼ばれた男のダークファンタジーをお届けします。鮭が大好きだった山形の名君・最上義光。戦国を生き抜き大大大名となる彼が、生涯かけて囚われ、愛したものを重く激しく描きました。ご観劇後しばらく、コンビニなどで鮭おにぎりを見かけては胸を焦がしていただけますように。どうぞお楽しみに。

◆主演:安西慎太郎
『時をかけ・る』閉幕後、こんなにも早くこの「時る」シリーズを上演できるとは思ってもみませんでした。
それも作品を愛して下さったお客様がいてこそだとおもっています。心より感謝申し上げます。
今回はスピンオフ。シャケ様こと「最上義光」の生涯を描きます。
時るではポップで可愛らしく親しみやすかったあの男の物語を今回はダークファンタジーとしてお届けします。
今回も脚本・赤澤ムックさん。演出・平野良さん。最恐の物語が紡がれていくこと間違いなしです。
幾つもの業を背負いながら、それでも尚、愛することを止めず懸命に生き続けた彼の生き様を是非劇場で刮目して頂けたらと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

◆松田岳
あの濃密で色褪せない時間をもう一度過ごせる事をとても嬉しく思っています。どこまで自分を高めていけるか勝負の連続となると思いますが皆さまが楽しんで観劇して頂けるよう頑張りたいと思います。

◆木ノ本嶺浩
『時をかけ・る』の日々が楽しくて、また何かやりたいですねと言うが早いかスピンオフのお話を頂いた。
最上義光を主軸に描く4人だけの会話劇。
平野良さんの大胆なのだけど針の穴を通すような緻密さ、松田岳さんの畏怖を感じるほどのひたむきな実直さ、安西慎太郎さんのどこまでも深く深く入り込む没入感、大好きな俳優の仲間とセリフを交わすのが待ち遠しく、そして安心と信頼の心強いスタッフ陣と共にまた作品を創ることができるのが、とても嬉しく、ありがたく、身が引き締まる。
時をかけ・るに続いて複数役の演じ分けを楽しみつつ、また新しい歴史解釈をお見せできればと思います。
いやはやどんな演劇になるのか。今から10月が楽しみで仕方ない。

『羽州の狐』公演情報

<上演スケジュール>
2024年10月24日(木)~10月27日(日) CBGKシブゲキ!!

【演出】平野良
【脚本】赤澤ムック

【出演】
安西慎太郎、松田岳、木ノ本嶺浩、平野良

【配役】
最上義光:安西慎太郎
伊達政宗・大谷吉継:松田岳
伊達成実・上杉景勝:木ノ本嶺浩
中野義時・黒田官兵衛:平野良

『羽州の狐』あらすじ

山形に一匹の”狐”あり。狐の名は最上義光。
賢くも日和見主義だった若き頃、彼に、拭いきれない後悔が生まれた。
その日から狐の傍らには”人ならざる者”が存在し、彼を冷ややかに見つめる。
数多の悲劇に見舞われた狐は、いつしか残虐さを身につけ、復讐を始めた。
狐の憎しみに気付かない甥、伊達政宗は、それと知らず狐の心の鍵を握っていた。
「これを許すと言わないでおくれ」
復讐を終えてなお、最上義光が許せなかったものとは――。

『羽州の狐』公式サイト

【公式サイト】https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00702







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