2021年4月から6月にかけて、愛知、福岡、東京、大阪で上演されるスペクタクル時代劇『魔界転生』。初演に引き続き上川隆也が柳生十兵衛を演じ、天草四郎役を小池徹平が務めることがすでに発表されていたが、今回新たに7名のキャストがされ、藤原紀香、村井良大、木村達成、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健らが出演することが分かった。
本作は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開が人気を集め、時空を超え、肉体を超越したアクション・エンターテインメントの最高傑作と云われている。2018年(平成30年)10月から12月にかけて、「日本テレビ開局65年記念舞台」として、堤幸彦演出、上川隆也主演で上演し、福岡・東京・大阪で77ステージ、動員10万人を超える大ヒットを記録。2年4か月ぶりの上演となる今回も、巨匠・堤幸彦が演出を手掛け、演劇界の重鎮・マキノノゾミが脚本を担当し、作品をさらに練り上げ、ブラッシュアップした舞台を展開する。
今回新たに7名のキャストが明らかに。天草四郎の姉・お品役を藤原が演じ、『真田十勇士』の生き残り・根津甚八役を村井、十兵衛の弟・柳生又十郎役を木村、軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役を山口、二刀流の剣豪・宮本武蔵役を渡辺、黄泉の世界から蘇った淀殿役を浅野、十兵衛の父・柳生宗矩役を松平が演じることが決まった。藤原と渡辺は『魔界転生』には初めての出演となり、村井、木村、山口、そして、浅野、松平は、初演に引き続き、同役を演じることになる。
藤原紀香演じるお品は物語のカギを握る存在、渡辺大演じる武蔵は執念深く十兵衛を狙う猛者、初参加の2人が摩訶不思議な作品世界にいかに挑むのかに注目。なお、渡辺は今作がで舞台初挑戦になるという。
コメント紹介
◆藤原紀香
『魔界転生』という心を揺さぶられるエキサイティングな時代劇作品で、上川さんをはじめ素敵なキャストの方々、堤幸彦監督、そして脚本家のマキノノゾミさんとご一緒させていただきます事とても楽しみです。
前回よりさらに進化した舞台になるとのこと、そして新しい“お品”を描いてくださると聞き どんな演出になるのか心待ちにしています。
こんな時代だからこそ、雄大なロマンが溢れ 魂を奪われるような世界観の娯楽が必要だと思います。この歴史絵巻のような素晴らしい作品に参加出来ますこと心より感謝申し上げます。
◆村井良大
『魔界転生』で再度、根津甚八を演じる事ができて、とても幸せです!この役、大好きなんです。
原作では根津甚八は登場しませんが、真田十勇士の生き残りがもしも天草四郎の時代に生き残っていたら?という設定になっており、淀殿との関係にも是非注目して観ていただければと思います。
演出・堤幸彦さんによる映像やアクション、笑い、そして涙。壮大なエンターテインメント作品を是非劇場でお楽しみください!
◆木村達成
柳生又十郎を演じさせていただきます木村達成です。
またこの役を演じることができてとても嬉しく思います。
時に真面目で時におっちょこちょいな又十郎が今回の再演でどう変わるのか、堤さんの演出や、共演者の皆さまと絡め合いながらまた又十郎を作れるなんて、楽しみで仕方ありません!!
◆山口馬木也
初演では、由比正雪と叢雲常陸、私が2つの役を演じていると思っていただけなかったことが、少し残念だったり(笑)、役者冥利に尽きましたが、再演では、常陸という100歳近いお爺さんをもっと極めて、ラストシーンの感動に繋がるよう、心して刀を打ちたいと思います。
正雪は軍学者としての誇りも持っていますし、愛嬌のある悪党として印象に残るよう演じたいです。
◆渡辺大
人生初めての舞台で宮本武蔵という大役をいただき、とても緊張しつつワクワクしています。初めての二刀流、そして上川隆也さんや松平健さんとの立ち回りもあるので、負けないように頑張りたいと思います。
演出家の堤さんは僕がまだ中学生で仕事をする前、映画の現場を見学した時にお会いして以来です。ご一緒に仕事をさせていただくのは初めてなので、沢山しごいてもらって初日を迎えたいと思います。
◆浅野ゆう子
新たな装いでお届けする『魔界転生』。
この度もお声がけいただきましたことに幸せを感じております。
パワフルで華麗な上川さんと松平さんの殺陣をまた観られることもとても楽しみです。
そして私がいただきました淀殿も、更にパワーアップしてお届け出来ますよう努めさせて頂きたいと思います。
◆松平健
前回大変ご好評を頂きました『魔界転生』の舞台が再演の運びとなり、また出演できますことを嬉しく思います。
手の込んだ演出、豪華な出演陣とともに、今回はさらにパワーアップしたステージをお届けしますので、ぜひ劇場にお運びください。
あらすじ
徳川幕府によるキリシタン弾圧のため、暴徒と化した10万人の信者が惨殺された肥前国(長崎県)島原。
その地で、禍々しい魔界の力を借りて、「島原の乱」の首謀者・天草四郎が甦る。
四郎は怒りと憎しみに燃え、幕府への復讐を決意する。
やがて、「魔界転生」という妖術を使い、幕府と闘う配下を求め、歴史に名を残す剣豪を次々と甦らせる。
荒木又右衛門、田宮坊太郎、宝蔵院胤瞬、そして、宮本武蔵、柳生宗矩、錚々たる猛者たちが黄泉の国から転生し、悪鬼として再び生を受け、四郎と共に幕府滅亡を画策する。
これら魔界衆に隻眼の剣士・柳生十兵衛を中心とする幕府方が立ち向かい、魑魅魍魎が跋扈する悪魔の企てを阻止すべく、弟・又十郎や柳生衆と共に闘い、強敵を斬り滅ぼしていく。
大坂では淀殿も甦り、四郎の姉・お品や「真田十勇士」の生き残りの根津甚八も活躍し、柳生衆と魔界衆の激突はますます混迷の色合いを深めて行く。
天草四郎、柳生宗矩と血で血を洗う死闘が続き、ついに十兵衛は日光東照宮での最終決戦を迎える・・・。
公演情報
『魔界転生』
【愛知公演】2021年4月7日(水)~4月11日(日) 刈谷市総合文化センター
【福岡公演】2021年4月16日(金)~4月28日(水) 博多座
【東京公演】2021年5月4日(火・祝)~5月28日(金) 明治座
【大阪公演】2021年6月2日(水)~6月10日(木) 新歌舞伎座
【原作】山田風太郎
【脚本】マキノノゾミ
【演出】堤幸彦
【出演】
上川隆也、小池徹平、藤原紀香、村井良大、木村達成、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健ほか
【公式サイト】 https://makaitensho.jp/