2020年3月に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、シス・カンパニー公演『ほんとうのハウンド警部(原題:The Real Inspector Hound)』の上演が決定した。本作は、英国の劇作家トム・ストッパードによる戯曲。演出は小川絵梨子、出演は生田斗真ら。
シス・カンパニーは、これまでも『アルカディア』(2016年/演出:栗山民也演出)、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(通称:ロズギル)』(2017年/演出:小川絵梨子)で、トム・ストッパードの世界に迫ってきた。
本作は、1968年にロンドン・クライテリオン劇場にて初演。『ロズギル』でも「劇中劇=メタシアター」の仕掛けを巧妙に使ったダイナミズムが炸裂していたが、本作はこの「劇中劇」のからくりが、より緻密に物理的にも心理的にも絡み合った、まさに「劇場全体」の魅力が凝縮した内容。ストッパードのブラックでシニカルな感覚が冴え渡り、推理劇仕立てで始まる舞台は、やがて、1つの「推理」にとどまらない人間心理の滑稽さを孕んだ複雑な谷間へ・・・。
生田と小川は、『ロズギル』に続いての顔合わせ。このほか、吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一が出演。
『ほんとうのハウンド警部』は、2021年3月5日(金)から3月31日(水)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。チケットは、2月6日(土)より一般発売開始。
公演情報
『ほんとうのハウンド警部』(原題:The Real Inspector Hound)
2021年3月5日(金)~3月31日(水) 東京・Bunkamuraシアターコクーン
【作】トム・ストッパード
【翻訳】徐賀世子
【演出】小川絵梨子
【出演】
生田斗真 吉原光夫 趣里 池谷のぶえ 鈴木浩介 峯村リエ 山崎一