『PRETTY WOMAN The Musical』日本初演まもなく開幕!ジェリー・ミッチェルが城田優の“天才訳詞”を大絶賛【取材会レポート】

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世界中で愛されるロマンティック・コメディの金字塔、映画『プリティ・ウーマン』。この不朽の名作をミュージカル化した『PRETTY WOMAN The Musical』日本版の公演が、2026年1月22日(木)に東京・東急シアターオーブにて開幕する。

開幕に先駆けて行われた取材会には、来日中の演出・振付家ジェリー・ミッチェル、そして日本版キャストから星風まどか・田村芽実(Wキャスト)、城田優、エリアンナ・石田ニコル(Wキャスト)、spi・福井晶一(Wキャスト)、寺西拓人が登壇。開幕を目前に控えたキャスト・クリエイター陣が語った取材会の模様をレポートする。

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目次

『プリティ・ウーマン』のミュージカルがついに日本初上陸!

1990年に公開され、世界中で大ヒットを記録したロマンティック・コメディの金字塔、映画『プリティ・ウーマン』。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが演じたあの「現代のシンデレラ・ストーリー」が、『キンキーブーツ』のクリエイター陣の手によってミュージカル化され、2018年にブロードウェイで初演を迎えた。

音楽を手掛けるのは、グラミー賞受賞の世界的ロック・スター、ブライアン・アダムスとジム・ヴァランス。脚本は映画版の監督ゲイリー・マーシャルと脚本家J・F・ロートンが自ら担当し、演出・振付はブロードウェイの名匠ジェリー・ミッチェルが務める。この度、世界各国で愛されてきたハッピーなミュージカルがついに日本初上陸を果たす。

演出家ジェリー・ミッチェルが語る日本版の魅力「いろんな意味で“初めて”が多い」

取材会の冒頭、演出のジェリー・ミッチェルは、日本初演を担うキャスト陣を誇らしげに見渡しながら、「きちんとオーディションのプロセスを経まして、城田さんと芽実さん以外は今回が“初めまして”の方ばかりでしたが、皆さん、美しく素晴らしい才能をお持ちの方々ばかりです」と挨拶。

ジェリー自身、30歳の頃に映画版を見て以来「絶対にいいミュージカルになる」と確信していたという本作。「『まさか』と思うことが可能になるストーリーです。エドワードとヴィヴィアンという、一見一緒にならなそうな二人が結ばれる。見ている人にすごい希望を与えてくれる作品だと思います。僕自身も大好きな作品です」と作品の持つ普遍的な魅力を語った。

また、今回は日本初演にあたり、デザインなどを日本仕様に変更。「いろいろな意味で『初めて』が多い作品」として、日本の観客のために丁寧に作り上げられていることが明かされた。

城田優は天才訳詞家だった!海外スタッフとの架け橋的役割も

本作の大きな注目ポイントの一つは、エドワード・スミス役を務める城田優が、演出・翻訳・訳詞も担当している点。本作の「日本版」を作る上で、『キンキーブーツ』のクリエイティブ以降、ジェリーから絶大な信頼を寄せられる城田の存在が大きかったようだ。

城田は「ジェリーの演出はとにかくバイタリティが爆発していて、毎日がとてもハッピー」と稽古期間を振り返り、自身の役割については「一つの作品で、まるっと翻訳・訳詞をやらせていただいたのは初めてでした」と明かした。

特にこだわったのは「訳詞」だという。「オリジナルの語感やライミング(韻)、音楽のグルーヴを損なわないこと。日本語の意味、時には意訳をしてでも、日本の観客にストーリーの重要な部分を伝えることにこだわりました。ずっと『これでいいんだろうか』という思いはありますけれど、できる限り・・・」と語る城田の言葉に、ジェリーが興奮気味に「Wait, wait!」と割って入った。

「『キンキーブーツ』でもシンディ・ローパーさんは韻を踏んでいる歌詞を書いたりしていましたが、それが日本語になるとアメリカ人の耳には『日本語だと韻を踏んでいるように聞こえないな』と思うことがあったんです。でも、彼の訳詞はちゃんと韻を踏んでいるんです!僕は日本に来日するようになって11年経ちますが、彼がどうやってそれをやっているのか分かりません!ユーモアも美しく、たくさん助けていただきました。ジーニアス!」という大絶賛に、城田は「天才訳詞家誕生と書いていただければ(笑)」と照れながらユーモアをもって会場を和ませた。

また、城田はキャストと海外スタッフの架け橋となる役割も担っており、「いつの間にかカンパニー内で「演出補」のような立ち位置になっていた」という。深夜までビデオチェックを行い、キャストに細かいアドバイスを送るなど、クリエイターとしての情熱も注ぎ込んで初日を迎える。

星風まどか・田村芽実ら「ミュージカル界のアベンジャーズ」が届けるハッピーなエネルギー

取材会中、登壇者全員が口を揃えたのは、本作が持つ圧倒的な「ハッピー感」だ。ヴィヴィアン役の星風まどかは、「ジェリーさんはいつもハッピーをくださるんです。ジェリーはじめ海外スタッフを信じてついていけば絶対大丈夫だと安心させてくれる大きな存在」と信頼を寄せる。

同じくヴィヴィアン役の田村芽実は、「母の一番好きな映画がこの作品で、ヴィヴィアン役に決まった時はとても喜んでくれました」と言い、さらに自身が感じた『キンキーブーツ』での体験を重ね合わせ、「昨年の夏、『キンキーブーツ』に出演させていただいた際、キャストが変わったにも関わらず客席は毎日超満員で、日々すごい歓声をいただいていたんです。ステージに立ちながら、先代の日本版キャストの皆様がしっかりこの作品を愛して作ってこられたからだと感じました。今回は我々が日本版初演キャストということでプレッシャーもありますが、10年後も受け継いでいけるように、私のさらに下の代の方まで繋いでいけるような、そんな作品になったらいいなと思っています」と熱い想いを語ってくれた。

キット役のエリアンナは、座組について「キャスト発表の時に『ミュージカル界のアベンジャーズだ!』と思ったくらい素晴らしいメンバー」と表現。「私自身も、ジェリーの携わってきた作品の大ファンなので、不安が1ミリもない状態で『求めてたの、これ!』と思えるのが本当に嬉しくて。稽古からパッションでギアを入れていただいてきたので、本番が楽しみです」とにっこり。

同じくキット役の石田ニコルは映画公開年と同じ生まれ年であることに縁を感じつつ、「日本初演ということで責任はすごく感じているんですけども、それ以上にジェリーさんが『楽しんで!』と言ってくださるので、稽古場でみんなで作ってきたものを全力で楽しみながら、『プリティ・ウーマン』の世界を皆さんに伝えられたらいいなと思っております。オープニングから、たくさんのキラキラと夢を浴びてほしいです」とアピールした。

また、ハッピーマン/ミスター・トンプソン役を務めるspiは、「ものづくりにおいて、稽古場の空気や愛、想いは本番にも乗っかるものだと僕は信じています。作品開始5秒で『あ、見に来て良かったな』って思わせます!僕が(笑)。観にいらっしゃる方の人生が一夜にして変わってしまう、そんな作品になればいいなと思ってがんばろうと思います」と意気込むと、Wキャストで同役を演じる福井晶一は、「こんなハッピーなミュージカルは初めて。いつもは死ぬ役が多いので(笑)。一人だけ50代ですが、久しぶりに踊ります!本当に忙しい役なので、裏でもがんばっております。ぜひ期待してください」とコメント。

そして、フィリップ・スタッキー役の寺西拓人は「なんとなく、最近日本が『暗いな』と思うことが僕自身もあるので、少しでもこの作品を通して日本が、(劇場のある)渋谷が明るくなったらいいなと思います。僕の役は劇中で唯一の悪役、敵対する役でもあるので、作品の重要なピースになれるよう、自分のやるべきことをがんばります」と、作品の持つポジティブなパワーに期待を寄せた。

未来へ語り継がれる作品へ

最後に城田は、クリエイティブチームの一員としての覚悟として、「きっと長く続いていく作品だと思います。出演のみならず、自分が紡いだ言葉たちが作品に色を添えられること・・・例えば僕が俳優でなくなったとしても、おじいちゃんになったとしても、天国に行ったとしても、きっと続いていく作品に初演のオープニングキャストとして、そしてクリエイティブチームとして参加させていただけて心から幸せに思います」と作品への深い愛情を言葉にした。

この記事を書いているのは、Wキャストの一方のゲネプロ取材を終えた時点。『PRETTY WOMAN The Musical』は、2024年に行われた来日公演も取材していたが、改めて「日本版」を作る意義を感じられる、丁寧で繊細なクリエイティブワークが感じられた。

やはり、ジェリー・ミッチェルが「ジーニアス!」と評した城田の訳詞手腕が大きいと感じた。それは、固い岩盤から意味を削り出すような作業ではなく、むしろ、メロディの中に漂う音の粒や感情の機微と日本語特有のまろやかさと現代ナイズされ日々増殖するニュアンスを指先で優しく捉え、一本の糸へと紡ぎ出していくような工程に近いのではないだろうか。そうして編まれた言葉たちは、柔らかく耳に馴染みながらも、物語を貫く確かな「芯」を宿していた。そして「韻」も、確かに踏まれている!その言葉選びの一つ一つを味わいたくなる。

現代版『マイ・フェア・レディ』とも称される本作。単なるシンデレラストーリーに留まらない魅力、現代でもそのパワーを失わないだけでなく、“今”上演される意味を感じられるのは、ヴィヴィアンの「誰かに選ばれるのではなく、自分で人生をチョイスする」という姿勢だろう。脈々と受け継がれるミュージカルヒロインの進化形とも言えるヴィヴィアンを、星風と田村がどのような色の違いで見せてくれるのかも楽しみだ。

深く考え込んで落ち込むのではなく、とにかく前を向いていく明るさと活力に満ちた物語。開始5秒で誰もが笑顔になれる、そんな愛と夢に溢れた『プリティ・ウーマン』の世界が、いよいよ幕を開ける。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集 1号)

あらすじ

企業買収ビジネスで成功を収める実業家エドワードは、仕事で滞在していたロサンゼルスで、ハリウッド大通りに立つ自由奔放な女性ヴィヴィアンと偶然出会う。

日々の生活に追われながらも、自分の力で道を切り開いてきた彼女は、見る者の心を捕らえる存在感と、自然と引き寄せられるような魅力を備えていた。そんなヴィヴィアンに、軽妙なかけあいで心のガードを外されてしまうエドワード。
一夜限りの関係と思われたが、共に過ごすうちにエドワードは彼女の飾らない無邪気さや、時折見せる芯のある姿に心を奪われていく。

そして翌朝、社交行事や取引先との会食を控えていたエドワードは、彼女に「期間限定のパートナー」として共に過ごすことを提案する。
「取引」として始まったはずの関係は、やがて互いの心を溶かし合い、二人の物語を動かしていく・・・。

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『PRETTY WOMAN The Musical』公演情報

公演情報
タイトル 『PRETTY WOMAN The Musical』
公演期間・会場 【東京公演】2026年1月22日(木)~2月8日(日) 東急シアターオーブ
【大阪公演】2026年3月1日(日)~3月8日(日) オリックス劇場
スタッフ 脚本:ゲイリー・マーシャル & J.F.ロートン
作詞・作曲:ブライアン・アダムス & ジム・ヴァランス
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版上演台本・訳詞:城田優
キャスト ヴィヴィアン・ウォード 役(Wキャスト):星風まどか/田村芽実
エドワード・ルイス 役:城田優
キット・デ・ルカ 役(Wキャスト):エリアンナ/石田ニコル
ハッピーマン 役(Wキャスト):spi/福井晶一
フィリップ・スタッキー 役:寺西拓人
デイビット・モース 役:吉田広大
ジュリオ 役:シュート・チェン
スカーレット 役:可知寛子
ヴィオレッタ 役:石井千賀
アルフレード 役:佐々木淳平<アンサンブル>
仙名立宗、富田亜希、吉元美里衣、杉山真梨佳、伊藤広祥、井上花菜、安井聡、青山瑠里、政田洋平、中嶋尚哉<スウィング>
大山怜依、白倉基陽
チケット情報 【東京公演】
料金(全席指定・税込)
平日:S席16,000円/A席12,000円/B席8,000円
土日祝:S席17,000円/A席12,500円/B席8,500円【大阪公演】
料金(全席指定・税込)
平日夜:S席16,000円/A席12,000円/B席10,000円/C席8,000円/D席6,000円
土日祝・平日昼:S席17,000円/A席12,500円/B席10,500円/C席8,500円/D席6,500円一般発売日: 2025年11月30日(日)10:00~
公式サイト https://prettywomanjp.com/
公式SNS 公式X(Twitter):@jp_prettywoman
公式Instagram:prettywoman_the_musical_japan
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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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