イキウメの前川知大がギリシャ悲劇をモチーフに生んだ新作舞台『無駄な抵抗』開幕!池谷のぶえ、松雪泰子ら初日に手応え

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イキウメの前川知大がギリシャ悲劇をモチーフに生んだ新作舞台『無駄な抵抗』開幕!池谷のぶえ、松雪泰子ら初日に手応え

2023年11月11日(土)に東京・世田谷パブリックシアターにて舞台『無駄な抵抗』が開幕した。本作は、イキウメの前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演。

イキウメの前川知大がギリシャ悲劇をモチーフに生んだ新作舞台『無駄な抵抗』開幕!池谷のぶえ、松雪泰子ら初日に手応え

イキウメの前川知大がギリシャ悲劇をモチーフに生んだ新作舞台『無駄な抵抗』開幕!池谷のぶえ、松雪泰子ら初日に手応え

出演は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演している池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月。今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえか。そして、前川作品には欠かせない劇団イキウメの俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。

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前川は、2019年の『終わりのない』で古代ギリシャの叙事詩ホメロスの「オデュッセイア」を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した。それに続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ悲劇。

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ソポクレスの「オイディプス王」に代表されるように、ギリシャ悲劇の大テーマである「運命」を扱い、オイディプス王のように、世界という巨大な力「運命」に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。

イキウメの前川知大がギリシャ悲劇をモチーフに生んだ新作舞台『無駄な抵抗』開幕!池谷のぶえ、松雪泰子ら初日に手応え

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『無駄な抵抗』は、11月11日(土)から11月26日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、12月9日(土)・12月10日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。上演時間は約2時間(休憩なし)を予定。

(撮影/田中亜紀)

目次

コメント紹介

作・演出:前川知大

いい初日になりました。いくつか超えなくてはならない問題を抱えていたのですが、俳優たちの集中力は素晴らしく、本番で見事にやって見せてくれました。これからステージを重ねることで、どう進化していくのか楽しみです。

池谷のぶえ

お稽古のことを語るのも野暮ですが、今回の作品ほど樹海を彷徨った作品はありません。それは時に苦しくも、豊かな時間でもありました。そして目指す光を探すために、カンパニー全員で無駄ではない抵抗をしながら創り上げた作品を、やっとお客様と共有できることに喜びを感じています。
前川さんの作品を観ると、なぜか魂が救われ、浄化される感覚があります。悲劇と言われる『オイディプス王』を基にした今回の作品ですが、前川さんの魔法によって、終幕後には救いの光を感じて頂けるものになったのではないかと思っています。

渡邊圭祐

深い森をかき分けて前に進もうと足掻き始めた稽古序盤、進むにつれて見えてきたのはどでかい山でした。
麓で果たして登頂できるのかという自分への問いに対しての答えがようやく素敵な形で返ってきた気がしています。
千秋楽までにまだまだ他のルートを見つけられる可能性に溢れる今作の無限大さに、無駄な抵抗を続けて良かったですし抵抗し続けたいです。
とにかく楽しく充実した時間を最後まで噛み締めて生きたいと思います。
稽古場で議論を重ねた全員の抵抗が、観に来ていただいた皆様の元に明るいモノとして届くことを願います。

松雪泰子

無駄な抵抗、初日を迎えました。作品の世界を言葉を紡いで、繋げていくその先に体感するものは何かを模索し続け、この日を迎えました。運命とは何か。人間の自由意思とは。抵抗とは何か。
最後に広がる景色に何を思うのか。劇場にて体感してください。お待ちしております。

『無駄な抵抗』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2023年11月11日(土)~11月26日(日) 世田谷パブリックシアター
【兵庫公演】2023年12月9日(土)・12月10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

スタッフ・キャスト

【作・演出】前川知大

【出演】
池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也
穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛
松雪泰子

ポストトーク

11月14日(火)19:00 前川知大、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)
11月16日(木)19:00 渡邊圭祐、清水葉月、盛隆二
11月21日(火)19:00 池谷のぶえ、浜田信也、森下創、松雪泰子
11月23日(木・祝)18:00 穂志もえか、安井順平、大窪人衛

あらすじ

その駅は半年前に電車が停まらなくなった。どの電車も通過するだけ。住民は困惑しながらも、隣の駅まで行くなり、他の交通手段を使うなりして日常を守っていた。駅ビルは寂れ、駅前の広場は活気を失った。
占い師として活躍していた桜(松雪泰子)は地元に戻ってカウンセラーとして再出発する。クライアントとして現れたのは、同級生の芽衣(池谷のぶえ)だった。
芽衣は、かつて桜に言われた言葉に強く影響を受けていた。その言葉が自分の性格と人生を決定づけ、苦しんでいると言う。あれは予言であり、呪いだったと。
駅前広場で始まる対話は、次第に芽衣を取り巻く奇妙な運命を明らかにしていく。
幼い頃の父の態度、叔父との関係、予言を避けるためにした選択、母の残した手紙、芽衣の入れ込むホストの出生の秘密。叔父が探偵まで雇い、芽衣を監視していたこと。
二人は、芽衣を苦しめているものが何なのか、そして芽衣の心に深く刺さった桜の予言をどうするべきなのか、考える。
広場では、関係者たちが二人の会話に聞き耳を立てている・・・。

公式Twitter

【公式X(Twitter)】@muda_na_teikou
【世田谷パブリックシアター公式Twitter】@SetagayaTheatre
【公式サイト】https://setagaya-pt.jp/stage/2140/

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