2019年4月13日(土)より『Being at home with Claude~クロードと一緒に~』が上演される。本作は、1985年にフランス系カナダ人のダニエル・デュボワによって書かれた戯曲でで、日本では2014年にZu々プロデュースで初上演され、今回が4度目の上演となる。
【あらすじ】
1967年、カナダ・モントリオール。裁判長の執務室。
殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取り調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。
被害者は、少年と肉体関係があった大学生。
インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか分からない、などと口汚く罵る刑事は、取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。
殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。
順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。
密室を舞台に、「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される「真実」とは――。
登場人物は、自首してきた若い男娼の「彼」、殺人事件の取り調べを行う「刑事」、事件の調書を作成するため取り調べの記録を行う「速記者」、そして裁判所の警備にあたっている「警護官」の4人だけ。
初演(2014年・青山円形劇場)で「彼」をWキャストで演じたのは、相馬圭祐と稲葉友。再演(2015年・シアタートラム)では、主演の松田凌を中心に「刑事」「速記者」が交互に役を入れ替えるスイッチキャスティング形式で上演された。3回目の上演(2016年・新国立劇場 小劇場)では、映像と生演奏を取り入れたLecture-Spectacle(読み聞かせ)として上演し、再び「彼」役を松田が演じた。
4度目の今回は、「彼」役に再び松田が臨むほか、新たな「彼」役として小早川俊輔が参加。さらに、それぞれの回を「Blanc(ブラン)」と「Cyan(シアン)」のWチームで、違う演出家を迎えて上演する。
松田の回は「Blanc(ブラン)」チームとし、石橋祐、福澤重文、鈴木ハル二が出演、演出は田尾下哲が担当。小早川の回は「Cyan(シアン)」とし、根本正勝、川野直輝、澤田拓郎が出演、演出は保科由里子が担当する。
なお、映画のR-15と同程度のセクシャルな表現があるため、15歳未満の入場はできないのでご注意を。
『Being at home with Claude~クロードと一緒に~』は、 4月13日(土)から4月28日(日)より神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて上演される(4月13日・4月14日はプレビュー公演)。
【公式HP】https://www.zuu24.com/withclaude2019/
【公式Twitter】@withClaude