ミュージカル『ラ・マンチャの男』が、2019年10月に帝国劇場で上演されることが決定した。本作は、スペインの国民文学である「ドン・キホーテ」を原作に、デール・ワッサーマンがミュージカル化した作品で、ブロードウェイでは1965年に初演。日本では1969年の初演以来、松本白鸚主演で繰り返し上演されており、これまでの上演回数は1,265回にわたる。
日本初演から50周年を迎える同作の全キャスト、および配役とコメントが公開された。詳細は以下のとおり。
【出演】
セルバンテス/ドン・キホーテ:松本白鸚
アルドンザ:瀬名じゅん
サンチョ:駒田一
アントニア:松原凜子
神父:石鍋多加史
家政婦:荒井洸子
床屋:祖父江進
カラスコ:宮川浩
マリア:白木美貴子
牢名主:上條恒彦
ほか
また、上演発表にあたり、主演の松本からコメントが届いている。
◆松本白鸚
1969年の帝国劇場での初演以来50年、来年2019年の喜寿に『ラ・マンチャの男』をまた演じることが出来るのは、唯々「感無量」のひとことに尽きます。決して煌びやかで明るくなく、寧ろ暗く重い哲学的な内容の『ラ・マンチャの男』が半世紀を経てもお客様に支持を頂けることは、私にとってはまるで奇跡の様に思われます。
ミュージカル『ラ・マンチャの男』は、2019年10月、東京・帝国劇場にて上演される。その後、大阪、仙台、名古屋を巡演予定。
【あらすじ(公式HPより)】
16世紀末のスペイン、セビリアの牢獄では教会を侮辱した罪で、セルバンテスが従僕共々投獄されようとしている。新入りである彼らをこづきまわす囚人達で牢内は騒ぎになり、聞きつけた牢名主が詰問、裁判をやろうと言い出す。なんとかこの場を収めたいセルバンテスは、即興劇の形で申し開きをしようと思い立つ。それは、囚人全員を配役した劇。
田舎の老人アロンソ・キハーナは本の読み過ぎで狂気の沙汰とも言えるとんでもない計画を思いつく。
何世紀も前に姿を消した遍歴の騎士となって、悪を滅ぼさんがために世界に飛び出す・・・その男こそ、ドン・キホーテだ。キホーテは従僕のサンチョを連れた旅の途中、立寄った宿屋でアルドンザという女と出会う。あばずれ女だが、キホーテにとっては“憧れの麗しき姫ドルシネア”その人に見える。憧れの姫のため身を捧げる決意をするキホーテ。
不思議な彼の言葉にアルドンザの気持ちは揺れる。だが、そんな彼女にラバ追いのあらくれ男たちが襲い掛かる。身も心もボロボロのアルドンザを目にして、それでも“麗しの姫”と崇め続けるキホーテ。
彼の求める夢とは、そして真実とは―。