2005年にブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞で10部門11ノミネート、ミュージカル主演男優賞を受賞したミュージカル『ペテン師と詐欺師』が、2019年9月に上演されることが明らかになった。
本作は1988年に映画化された「ペテン師と詐欺師 だまされてリビエラ」を原作に据えたブロードウェイ・ミュージカルコメディ。主演を山田孝之と石丸幹二の二人が、また演出・上演台本を福田雄一が担う。そのほかキャストには宮澤エマ、保坂知寿、大和田美帆、岸祐二らが名を連ねている。上演に先駆けて福田、山田、石丸からコメントが届いている。
◆福田雄一(演出・上演台本)
世界一好きな俳優、スティーブ・マーティンの作品ということもあり、原作映画は僕にとってコメディのお手本のようなものです。今回、その役を山田孝之がやるとなれば、まさに鬼に金棒!そしてなんと!ここに石丸幹二さんが乗っていただけるとは!しかも、新橋演舞場!光栄を通り越して、なんか、もう、おかしなテンションになってます。他にもコメディを作るのに最高のメンバーがお揃いいただき、今から稽古が楽しみです。
◆山田孝之(フレディ・ベンソン役)
母さん!石丸幹二さんと共演です!こんな舞台ど素人な僕が石丸幹二さんと共演です!めちゃくちゃ嬉しいです!でも死ぬほど緊張します!でも産んでくれてありがとうございます!とにかくがんばってとにかく楽しみたいと思います!そして観劇してくれるみなさんを死ぬほど楽しませたいと思います!楽しみすぎて何かが産まれてしまうほど満足させた後に死なない程度に産まれてきたよくわからなくなってきましたわーい!
◆石丸幹二(ローレンス・ジェイムソン役)
かつてブロードウェイで大いに楽しんだ「ペテン師と詐欺師」。まさか自身が演じることになろうとは。定評ある福田監督&山田孝之さんコンビの作品に参加できる巡り合わせに感謝しつつ、久しぶりのコメディーを今から心待ちにしている。まずは、南仏のリヴィエラに下見に行きたい気分だ。
【あらすじ】
フレディ・ベンソン(山田)は若く女性にもてるがケチな手口で稼ぐアメリカ人詐欺師。彼は、世界中の大金持ちが訪れる高級リゾート地・南仏リヴィエラへ“仕事”をしようと訪ねてきた。しかしそこですでに詐欺師として稼いでいたのは凄腕の詐欺師ローレンス・ジェイムソン(石丸)。この地で忠実な相棒の警察長アンドレ(岸)と共に、ダンディな容姿と洗練された物腰や巧みな話術で大金持ちの未亡人ミュリエル(保坂)をはじめとする富豪の女性たちを騙しては大金を稼ぎ、優雅な日々を送っていた。
ローレンスはアンドレから“ジャッカル”と名乗る若いアメリカ人詐欺師が現れ縄張りを荒らしていると助言を受けるが、たまたま乗り合わせた電車の中で、フレディが噂の“ジャッカル”だと察する。一方ひょんなことからフレディはローレンスの正体を詐欺師と知り、彼の詐欺師としての才能にほれ込んで強引に彼に弟子入りする。
フレディとローレンスはさっそく協力して石油王の娘のジョリーン(大和田)を騙すことに成功するが、詐欺師同士、縄張りをめぐって次第に敵対するようになり、どちらか勝負に負けたほうがリヴィエラを去るという条件で詐欺の対決をすることになる。狙う獲物は見るからに純情で育ちの良いアメリカ人旅行者のクリスティーン(宮澤)。二人は彼女から先に5万ドル巻き上げたほうが勝ちという勝負にでる。才気あふれる若手詐欺師と優雅なベテラン詐欺師との、騙し騙される勝負の結末は?!
ブロードウェイミュージカル『ペテン師と詐欺師』は2019年9月に新橋演舞場にて上演される。