堂本光一に新チャーリーからサプライズ!ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』【製作発表レポート】

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3年前、日本版初演の幕を開け、圧倒的なヴィジュアルと独創的な世界観で日本中の演劇ファンを虜にしたミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』。あの甘くてビターな夢の工場が、2026年春ついに再始動する。

その製作発表記者会見が行われ、ウィリー・ウォンカ役として主演を務める堂本光一をはじめ、観月ありさ、小堺一機、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、ウォーリー木下、そして新たに「ゴールデンチケット」を手にした3人のチャーリー・バケット役の新キャスト(小金輝久、瀧上颯太、古正悠希)が登壇した。

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目次

『チャーリーとチョコレート工場』とは:あらすじと見どころ

『チャーリーとチョコレート工場』は、ロアルド・ダールの世界的ベストセラー小説「チョコレート工場の秘密」を原作に、『シザーハンズ』などのティム・バートン監督による映画版でも知られる傑作ファンタジー。2013年に英・ウェストエンドでミュージカル版の初演を迎え、のちにブロードウェイでも上演され大ヒットした。

日本版は、2023年に帝国劇場で初演を迎え、日本版翻訳・演出は、東京2020パラリンピック開会式の演出でも知られるウォーリー木下が担当。没入感あふれるカラフルなステージングと、堂本光一演じるウォンカの唯一無二の存在感が話題を呼んだ人気作が、3年の時を経てさらにパワーアップして帰ってくる。

物語の舞台は、謎に包まれた工場長ウィリー・ウォンカ(堂本光一)が支配する、世界一ミステリアスなチョコレート工場だ。ある日、ウォンカは自社のチョコレートの中に5枚だけ「ゴールデンチケット」を同封し、引き当てた子どもたちを工場に招待すると発表する。世界中が熱狂する中、チケットを手に入れたのは個性豊かな4人の子供たちと、貧しいながらも家族愛に包まれて育った少年チャーリー・バケット。彼らが極彩色の工場内で体験する、奇妙で、毒っ気があり、そして心温まる不思議な旅を描く。

演出家・ウォーリー木下が目指す「毒々しくも素敵な空間」

の幕開けに際し、ウォーリー木下は、初演から続くこのプロジェクトへの深い愛着を語った。「3年前にこのメンバーで作った際、目指したのは世界一カラフルでポップで、そして毒々しいチョコレート工場でした」と振り返り、「帝国劇場の初日を見た時の感動を今でもよく覚えています。自分にとっても演出家として一回り大きな挑戦ができました」と、初演が自身に与えた影響の大きさを明かした。

今回の再演に向けては、「よりイギリスのブラックユーモアを交ぜ、ひどいことも起こるが、それ以上に素敵なことが起こる空間を作りたい」と、さらなる進化を宣言。演出家の頭の中にある「毒と夢」の調合が、再演のステージをより刺激的で心温まるものへと昇華させてくれそうだ。

堂本光一が語るウォンカの「多面性」と、共演者が驚嘆する「座長の視野」

堂本は、挨拶のため立ち上がると、マイクではなく手にしていたウォンカのステッキを口元に運ぶ。涼しい顔で小ボケをかましたまま進めようとする堂本に、すかさず隣のジョーじいちゃん役・小堺から「それマイクじゃないから!」とツッコミが入る。まるで漫才のような息の合ったやり取りに、3年ぶりのカンパニーの結束を感じた。

場が十分に温まったところで、堂本は初演時のオファーを振り返り、「最初は『チャーリーががんばって動くから、(ウォンカは)立っていれば大丈夫』と言われたんです。でも蓋を開けてみたら、特に2幕はずっとしゃべっていて。東宝さんから騙された(笑)」 そうボヤきつつも、その表情は晴れやかだ。

「自分はずっと『SHOCK』という舞台をやらせていただいてきましたが、周囲の方からこのウィリー・ウォンカという役は、光一が50歳、60歳になってもできる役なんじゃないかと言われまして。自分としてもこの役を大事に演じられたらと、気持ちが変わりました」 さらに、世界各国で上演されている本作について「日本でやっている『チャーリーとチョコレート工場』が世界一だと思っています」と、座長としての絶対的な自信をのぞかせた。

さらに本会見で注目を集めたのは、共演者が明かした光一の「座長」としての卓越した観察眼。「井上芳雄より光一と仲がいい」と主張するソルト氏役の岸は、光一が自身の演技に集中しながらも、驚くほど広い視野で舞台全体を把握しているプロフェッショナルな側面を絶賛した。

岸によれば、光一は舞台上のいつどんな時でも、自分だけでなくキャスト全員のことを見ているという。オーケストラの音のわずかな変化、共演者の体調、セリフのテンポの乱れなどを即座に察知するだけでなく、共演者が小道具を忘れて登場してしまった際のアクシデントにもいち早く気づき、台詞を伸ばして場を繋ぐなどのフォローを自然に入れる。岸はこれを「ウォンカとして演じている自分とは別に、もう一人、俯瞰で見ている光一くんがいる」と表現し、その演出家のような視点に深い信頼を寄せた。

カンパニーの絆と、座長・堂本光一の「愛ある差し入れ」

会見では、続投キャストたちの仲の良さが随所に垣間見えた。バケット夫人役の観月ありさは、舞台裏での光一との交流を明かし、「ステージから移動する瞬間のすれ違いざまにアイコンタクトを取ったり、手を振ったり、いつもコミュニケーションを深めていました」とにっこり。

さらに、堂本の細やかな配慮は「差し入れ」にも現れているそうで、ボーレガード氏役の芋洗坂係長は、堂本からの差し入れが単なる食べ物ではなく、「今が旬のものばかりなんですよ!みかんとか、いちごとか」と、共演者の健康状態を気遣ったピンポイントなセレクトであることを証言。「共演者にビタミンを摂ってほしい」という座長のジャストな心遣いを感じると付け加えると、堂本は「今回も入れないといけない(笑)」と笑って答えた。

徹底したキャラクター造形と、再演ならではの深化

本作を彩る大人キャストたちからは、初演時にはあまり知られていなかったエピソードを明かしてくれた。今年70歳を迎え「本物のおじいちゃんになりました」と語る小堺は、劇中でジョーじいちゃんが突然元気になりタップダンスを披露するシーンについて言及。初演時、演出のウォーリー木下から「タップの先生はいないので、自分で振付をしてください」と無茶振りをされ、戸惑いながらも自身で作り上げたと振り返った。

ティービー夫人役の彩吹は、コンピュータオタクで銃を振り回す息子を容認する、アルコール中毒のぶっ飛んだティービー夫人を演じる一方で、「実は1幕では、野菜売りの温かいグリーン夫人という真逆の役を兼ねて演じているんです。再演では、この両極端なキャラクターを通じてチャーリーたちとの触れ合いをさらに楽しみたいです」と意気込みを見せた。

また、岸も「実はチャーリーのおばあちゃん(ジョゼフィーン)も兼ね役で演じていました」と驚きの事実を改めて明かした。全公演終わっても気づかれないことに役者として「嬉しくも恥ずかしい」という複雑な心境を抱きつつも、今回もまたその変幻自在な演技に期待だ。

グループ夫人役の鈴木も、ジョージナおばあちゃんを兼役でやりつつ、「前回、袖から光一さん演じるウォンカとチャーリーたちの歌をいっぱい聴いて、毎回胸が熱くなって涙していました。再演はもっとバージョンアップするということで、今からまたウォンカのチョコレート工場見学ができることを楽しみにしております。新しい子役の子たちと、食べて食べて食べて食べて!ハングリーにがんばりたいと思います!」と意気込んだ。

新チャーリーが目撃した「光一ウォンカ」の魔力

新たに「ゴールデンチケット」を掴み取った3人のチャーリーたちは、憧れの人との対面に目を輝かせていた。小金が「挨拶をする時に、ちょうど光一さんの席が僕の真後ろだったんです。なんかこう・・・背中がジンジンするというか、モワモワするというか。多分、なんか出てるんだと思います!」と興奮気味に語ると、堂本は「不思議とよく機械とか壊れるんだよ(笑)」と切り返し、笑顔を向けた。

続いて瀧上も「座っている時とか、オーラがすごくて!かっこいいです」と尊敬の眼差しを向け、古正悠希くんは「テレビに出ていた光一さんに会えるのが夢みたいで、すごい空気になって・・・」とその衝撃を言葉にした。純粋な子どもたちから発せられる憧れの言葉に、堂本は照れ隠しなのか「いやいや、昨日はジャージだったし、髭もあんまり剃ってなかったし」とタジタジになりながらも、子どもたちの完璧な受け答えに「台詞の順番を間違えたりすると、教えてくれるんですよ。頼もしいです(笑)」と、若き才能へのリスペクトを示した。

また、チョコレートになぞらえて「甘くてほろ苦い人生のエピソード」を問われると、子役たちからは等身大ながらもしっかり“ほろ苦い”エピソードが語られた。

古正「飼っている犬のことがかわいくて大好きなんですけど、自分より先に家にいたという理由で“弟分”だと思われているみたいで、抱っこしようとするとすぐに逃げられてしまうのがちょっと寂しい思い出です」

瀧上「去年生まれたばかりの妹がかわいくて、ほっぺを触っていたところ、至近距離で豪快にくしゃみを顔面に浴びせられてしまいました」

小金「幼稚園の運動会で、大勢のお客さんがいることに気づいた瞬間緊張してしまい、園長先生の目の前で一人だけ地面を睨みつけて固まってしまいました。楽しそうに踊る周りの子たちの中で、一人だけ固まっていた自分を見て、お母さんが悲しそうな顔をしていたのが切なかったです」

光一は、3人のチャーリーたちのしっかりとした言動に「もっと適当にやれ(笑)」と温かなアドバイスを送りつつ、「10年ぐらいしか生きていない彼らが自分より完璧な答えをするのが、大人としては一番恐ろしい・・・ほろ苦いですね」と目を細めた。

最後に、「世界で一番ポップで毒もあって、そして愛もある作品になっています。年齢・性別関係なく楽しめる作品ですので、この格好で劇場でお待ちしております」と、観客への“ゴールデンチケット”を示し、会見を締めくくった。

なお、会見の最後には子役たちから堂本へサプライズプレゼントとして、巨大なチョコレートが贈られた。その大きさ、なんと150cm×75cm(板チョコ200枚使用!)。驚きの表情でチョコの大きさに圧倒されている様子を見せた堂本は「稽古場でみんなで食べよう」と提案していた。

再演となる今回の『チャーリーとチョコレート工場』は、初演の熱量を引き継ぎつつ、さらに進化したブラックユーモアと、それを凌駕する深い愛とファンタジーを届けてくれることを期待したい。世界基準のエンターテインメントが、日本オリジナルの魔法を纏い、再び日本を席巻する。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部1号)

ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』公演情報

公演情報
タイトル ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』
公演期間・会場 【オープニング公演(埼玉)】2026年3月27日(金)~3月31日(火) ウェスタ川越 大ホール
【東京公演】2026年4月7日(火)~4月29日(水・祝) 日生劇場
【福岡公演】2026年5月6日(水・休)~5月28日(木) 博多座
【大阪公演】2026年6月5日(金)~6月12日(金) フェスティバルホール
スタッフ 原作:ロアルド・ダール
脚本:デイヴィッド・グレイグ
音楽:マーク・シェイマン
歌詞:スコット・ウィットマン/マーク・シェイマン
日本版翻訳・演出: ウォーリー木下
訳詞:森雪之丞
振付: YOSHIE・松田尚子
アートディレクション: 増田セバスチャン
キャスト ウィリー・ウォンカ:堂本光一
バケット夫人:観月ありさ
ジョーじいちゃん:小堺一機
グループ夫人:鈴木ほのか
ボーレガード氏:芋洗坂係長
ソルト氏:岸祐二
ティービー夫人:彩吹真央
チャーリー・バケット(トリプルキャスト):小金輝久、瀧上颯太、古正悠希オーガスタス・グループ 役(ダブルキャスト):有澤奏/渡邉隼人
ベルーカ・ソルト 役(ダブルキャスト):寺田美蘭/原ののか
バイオレット・ボーレガード 役(ダブルキャスト):木村律花/吉田璃杏
マイク・ティービー 役(ダブルキャスト):大園尭楽/小山新太<アンサンブル>
Amane、AYUBO、梅津大輝、おいら、大久保胡桃、小宮海里、佐藤志有、佐藤マリン、鈴木昌実、聖司朗、茶谷健太、津覇菜々、鶴岡政希、西口晴乃亮、西田健二、花陽みく、馬場礼可、樋口祥久、船崎晴花、細田和花

<スウィング>
隈元梨乃、佐渡海斗

チケット情報 チケットぴあ ほか
公式サイト https://www.tohostage.com/cacf/index.html
公式SNS @toho_stage

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