劇団柿喰う客の主宰であり、舞台「黒子のバスケ」(脚本・演出)、現在上演中のDステ20th『柔道少年』(上演台本・演出)などで、若手俳優たちと熱い演劇を作りあげてきた中屋敷法仁が、『ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争―』をリーディングドラマとして3月に上演することが決定した。出演者はそれぞれWキャストとなり、2チームが組まれる。
「“今”の若者たちの孤独や無力感を救い、劇場の外の混沌とした時代を生き抜いていていけるようなエネルギーを湧き上がらせたい」という中屋敷の思いのもと、“今”届けたい戯曲を上演する本企画。
今回選んだ戯曲『ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争―』は、劇作家・演出家である清水邦夫の作品で、1974年に第18回岸田戯曲賞(後の岸田国士戯曲賞)を、つかこうへいの『熱海殺人事件』と共に受賞した傑作戯曲だ。初演は、1972年に劇結社櫻社によりアートシアター新宿文化にて行われ、蜷川幸雄が演出を務めた。
物語は深夜の公衆便所を舞台に、虚空の幻想を抱く詩人と、白木の棺桶を持って彼を追うその父と兄の姿を、圧倒的熱量を持つ言葉とリズムで描いている。
主演となる詩人役には、Aチーム・神永圭佑とBチーム・多和田秀弥。この他、Aチームには古谷大和、永島敬三、髙橋里恩、Bチームには安里勇哉(TOKYO 流星群)、唐橋充、田中穂先が参加する。配役の詳細は以下のとおり。
【Aチーム】
詩人・神永圭佑/兄・古谷大和/親父・永島敬三/ト書き・髙橋里恩
【Bチーム】
詩人・多和田秀弥/兄・安里勇哉(TOKYO 流星群)/親父・唐橋充/ト書き・田中穂先
中屋敷法仁リーディングドラマ 『ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争―』は、 3月16日(木)から3月20日(月・祝)まで東京・本多劇場にて上演される。チケットは、3月4日(土)10:00より一般発売開始。