ロンドン初演から30周年を迎えたミュージカル『レ・ミゼラブル』。2013年には全国縦断公演も行われ、幅広いファンを獲得した。そして、2年ぶりとなる2015年4月17日(金)〜6月1日(月)、新たに上演される。これに先立ち、帝劇始まって以来初の試みとなる、「レ・ミゼラブル×帝劇 のどじまん・思い出じまん大会」が、3月17日(火)に東京・帝国劇場で行われた。
このイベントは、日本を始め、アメリカ、韓国、ドバイなど世界から1823通もの応募の中から選ばれたファイナリスト25組が、帝劇の舞台でそのパフォーマンスを披露するというもの。帝劇で、一般の人がパフォーマンスを披露するのは開場104年の歴史で初めてのこと。それだけに、参加者たちの意気込みも高く、4歳から66歳までの男女が思いのたけを歌でぶつけた。
この日のパフォーマンスには、フジテレビの軽部真一アナウンサーもサプライズ登場。軽部アナは「星よ」を熱唱すると、「毎日、生放送をやっているけど、こんなに緊張しないんです。結構間違えてしまいました。でも気持ちよかったです」と自身のパフォーマンスを振り返った。
さすがに1次、2次選考を通過したファイナリストたちだけあっていずれ劣らぬパフォーマンスが並んだが、優勝に輝いたのは「ワン・デイ・モア」を8人で歌い上げたスロイ歌劇団。東京芸大・芸大院生で結成されたこのグループは、友人の披露宴で披露したことでやみつきになり、今回の大会のために再結成したグループだという。圧倒的な歌唱力を誇った彼ら。「本当にびっくりしておりまして、言葉に表せないくらいうれしいです。まさかまさかこんなすばらしい賞をいただけると思っていなかった」と喜びを表した。
さらに、読売新聞社賞には「星よ」を歌った武内將人さんが、パフォーマンス賞には「一日の終わり」を動きをつけて見せたホット・ジェネレーションが、思い出じまん賞には小野寺奏さんが輝いた。
ファイナリストたちのパフォーマンス終了後には、今日の司会を務めた駒田一、森公美子ら『レ・ミゼラブル』キャストが登壇し、総勢75名で「ワン・デイ・モア」を披露、最後はファイナリスト150人と『レ・ミゼラブル』キャスト、そしてオーディエンスを合わせた2000人による「民衆の歌」。アンサンブルのキャストたちが、客席に降りてきて、通路上で歌い、会場全体が感動に包まれた。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は2015年4月17日(金)〜6月1日(月)に東京・帝国劇場で上演。その後、名古屋、福岡、大阪、富山、静岡公演が行われる。