今年、生誕450年を迎えたウィリアム・シェイクスピアの戯曲を、現代英語で楽しむ学習教材『英語で味わうシェイクスピアの世界』が発売される。英語を学ぶ過程で、あるいは演劇の世界の触れていく過程で、一度は接したことがあるだろうシェイクスピア作品。本教材では、日本でも人気の高い『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『ヴェニスの商人』『お気に召すまま』の4戯曲から有名な台詞を厳選し、読みやすいよう現代英語に直して再構成されているという。
シェイクスピア作品の上演、今年は多かったですね!皆さんは何本観たことありますか?
過去から現代まで、繰り返し引用されてきた名セリフの解説はもちろん、映像に興味がある人のための映画、TV映画、マンガのおすすめリストも掲載。『ハムレット』で最も有名な台詞である、“To be or not to be, that is the question.”のパロディや、シェイクスピア時代の意味と現代の使われ方なども丁寧に説明してあるため、教養を深めながら作品を楽しめる一冊となっている。
翻案を手がけたのは、英国出身のステュウット・ヴァーナム-アットキン。役者でもあり、NHKワールド番組のナレーターやNHKドラマ『坂の上の雲』『白洲次郎』などの英語指導としても知られるアットキンは、本書でも自らナレーションを担当し、40人以上にのぼる登場人物を個性豊かに演じ分けている。(13歳の恋する乙女ジュリエットから、ハムレットに復讐を促す父親の亡霊まで!)戯曲として生まれたシェイクスピアの物語を堪能するために、ぜひ音声もあわせて楽しんでほしい。
『英語で味わうシェイクスピアの世界』は、ジャパンタイムズより2014年11月下旬より全国の書店にて順次発売。(MP3音声を収めたCD-ROM1枚付)