今年もトニー賞授賞式の季節がやってきました。昨年は、渡辺謙さんが『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされるなど、授賞式は日本でも大きな期待と盛り上がりをみせましたね!
今年の第70回トニー賞授賞式は、6月13日(月)朝8:00よりWOWOWで生中継となります。今回は記念すべき第70回の節目ということで、大きな見どころの一つとも言える、司会者のジェームズ・コーデンの魅力を紹介させて頂きたいと思います。
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クマさんみたいなルックスと、見かけによらない声高トーンの話術炸裂イギリス人!
現在、アメリカのネットワークTV局CBS(※毎年トニー賞授賞式を全米生中継)で放送中の深夜トークバラエティ番組『ザ・レイト・レイト・ショー with ジェームズ・コーデン』で、番組司会者をつとめているのが、そのタイトルにある通り、ジェームズ・コーデンです。『ザ・レイト・レイト・ショー』は、CBSで1995年から続く老舗トーク番組で、2005年1月から2014年12月までは、人気コメディアンのクレイグ・ファーガソンが約9年間に渡り番組ホストを務めていました。このクレイグの降板を受け、2015年3月から新たなホストとして抜擢されたのが、ジェームズなのです。
ジェームズはクマさんのような愛らしい風貌と、そのぽっちゃり体系とマッチしたような、はたまたアンバランスなような絶妙なキレのある声高なトーンで、米ネットワーク番組でイギリス英語を炸裂していくというスタイルの、今まさにアメリカで旬な司会者です。この番組の中でも、特に注目を集めているのが「カープール・カラオケ」というコーナー。これが全米で大ウケ!このコーナーでは、彼の自家用車に名だたるセレブたちが同乗し、ロサンゼルスの街をドライブしながら、車の中でカラオケ歌いまくるというもので、ゲストにはこれまで、エルトン・ジョン、アデル、SIA、ジャスティン・ビーバー、ワン・ダイレクション、スティービー・ワンダーなど、とにかく名だたるシンガーたちが多数出演。ジェームズの煽りで、大声でみんな歌ってしまうという(笑)。しかもドライブ中の車内ということもあってか、結構な盛り上がりで、ついつい真剣に歌っちゃうというところに、視聴者も思わず釘付けに。ジェームズの「歌うの大好き!」という純粋な気持ちが、大いに伝わってきます。
百聞は一見にしかず、ということで、トニー賞までに彼の魅力をチェックしたいという方、
こちら番組の公式YouTubeをご覧になるのが良いでしょう。
https://www.youtube.com/user/TheLateLateShow
ちなみに、つい先日ロサンゼルスのCBSスタジオで開催された海外ドラマの見本市であるLAスクリーニング2016の会場でも、本番組の紹介VTRが流れるだけでなく、会場内にはこんなスタジオ・カーが登場するほどの人気ぶりでした。これほどに世界から注目を集めているトーク番組ということでもあるんですね。
日本では現在、海外ドラマ専門チャンネルAXNにて、『レイト×2ショー WITH ジェームズ・コーデン』が放送されています。
周りを巻き込む、ジェームズ・コーデン効果!なぜかみんなイイヤツに見える!
ジェームズの番組司会者としての実力を証明している『ザ・レイト・レイト・ショー』ですが、面白いのは「カープール・カラオケ」だけではありません。スタジオにやってくるゲストとのトークや寸劇も、終始観客は笑いが止まらない状態。ジェームズが撒いていくトークにどんどん乗せられていくゲストたちの姿を見ていると、なんだか、「とにかくみんないい人なんじゃないか」という気持ちにさせられます。どんなに「イケスカナイヤツだな」、と思っていたセレブやスターたちでも、彼の番組を観終わるころには「この人、実はいい人なんじゃないか」という気持ちにさせられるのです。これぞ、【ジェームズ・コーデン効果】。クマさんのようなルックスで、スター・ゲストたちの素顔に突っ込み、その魅力を視聴者へ伝えるという技こそが、彼が最も愛される理由の一つではないでしょうか。
ブロードウェイでの活躍経験
さて、そんなジェームズですが、当然彼のキャリアは司会業だけではなく、これまでに様々なジャンルの舞台、映画にも出演しています。
オペラ歌手ポール・ポッツの実話を映画化した『ワン チャンス』で主役を演じ、2012年には舞台『One Man, Two Guvnors』でトニー賞演劇主演男優賞を受賞しています。ジェームズが初めてブロードウェイで注目されたのは、トニー賞演劇作品賞を受賞した2006年の舞台『The History Boys』。2012年に『One Man, Two Guvnors』で自らもトニー賞に輝くと、その後はキーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ主演の映画『はじまりのうた』や、ジョニー・デップをはじめとした豪華スターで映画化されたミュージカル大作『イントゥ・ザ・ウッズ』にも登場。そして英BBCのTVシリーズ『Gavin and Stacey(原題)』や『The Wrong Mans(原題)』では、出演のほか、製作と脚本も担当しています。
そんな人気の彼のトークを、日本に居ながらにして、生中継でみることが出来るというのは、貴重な経験です。そして、どんなパフォーマンスが飛び出すかも気になって仕方がありません! 第70回トニー賞授賞式は、6月13日(月)朝8:00よりWOWOWで生中継となります。ジェームズ・コーデンの魅力と共に、年に一度の祭典・ブロードウェイの華やかな世界を存分に楽しみましょう。
Photo:
第70回トニー賞授賞式司会 ジェームズ・コーデン
『イントゥ・ザ・ウッズ』
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