ジャンポール・ゴルチエの半生を描いたランウェイミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』が2023年5月19日(金)に東京・東急シアターオーブにて開幕した。初日前日にはレッドカーペットイベントが行われ、ゴルチエと共に、城田優、ナジャ・グランディーバ、七海ひろき、美弥るりか、塩野瑛久がレッドカーペットに登場した。
本作は、伝説的ファッションアイコンを生み出してきたジャンポール・ゴルチエの幼少期からトップデザイナーとして躍進していく激動を描いた自叙伝エンターテインメント。演出・衣裳をゴルチエ自身が手掛け、デヴィッド・ボウイやナイル・ロジャースの「Le Freak」をフィーチャーした音楽に乗せ、実際にパリコレを飾った200着を超えるオートクチュールで魅了する。
振付は、マドンナのダンスを手掛けた振付師のマリオン・モーティンが担当し、コンテンポラリーやストリート、ジャズなど幅広いジャンルのダンスの組み合わせで表現している。
レッドカーペットには、開幕に合わせて来日したゴルチエと、日本公演のスペシャルゲストである城田、ナジャ、七海、美弥、スペシャルサポーターの塩野が登場。華やかな衣裳で会場を盛り上げた。
ゴルチエは、「このショーの内容は、私の半生を描いたストーリーになります。実は、パリで9ヶ月に及んで公演をしておりました。その次の公演ということで、ぜひ日本でやりたいと思い描いていたので、それが実現できて嬉しい」と開幕を喜んだ。そして、「自らのキャリアには日本人との出会いがあり、日本に気持ちが非常に多くある」として日本への愛を語り、「日本の皆様に助けられて私の人生があると思っています。私の旅はまだ終わっていません。これからも日本の人々と楽しい時間を過ごしていきたいと思っています」と胸の内を明かした。
また、マドンナの衣裳に使われたことでも有名な“コーンブラ”についても言及。「最初にコーンブラを使ったのは私のかわいいクマさんのぬいぐるみです。その実物の写真が(ショーの中に)出てくるので、ぜひ注目してください。子どもの時にお人形さんが欲しかったのに、男の子にはもらえなかった。でもクマさんをもらったので、それにつけて女性化したのが始まりです」とエピソードを明かし、「ぜひショーを楽しんでいただいて、私の人生についても、ファッションについても楽しんでください」と呼び掛けた。
城田、七海らスペシャルゲストがどのようなショーに関わるのかを聞かれると、城田は「僕は、パリの公演を映像で見させていただきました。これまで色々なショーを見てきましたが、その中でも度肝を抜かれました。エンターテインメントってこういうことだなと。カテゴライズできない、ゴルチエならではの唯一無二のショーという印象でした。生で見るのがすごく楽しみです」と期待に胸を膨らませた。続けて城田は「ステージに立つ流れとは少し違う登場と言いますか、サプライズ感があります」と説明。それを聞いたナジャは「登場の仕方を今日、初めて聞いて、皆さん以上に私がサプライズかもしれません。ドキドキしてますし、興奮してます!」とコメント。
七海は「自分が想像しているよりも、すごい場所で、すごいことが行われるんだろうなと思うんですが、想像が全くつかないので、楽しみです」と話し、美弥も「きっとどの初日よりも緊張するんじゃないかなと思います。ゲストさんの中で一番初めに出るらしく、前情報なく登場すると思うので、一番エキサイティングな日になるんじゃないかなと思います」と笑顔で語った。
スペシャルサポーターの塩野は、今回、ショーには参加しないことから「僕は一ファンとして皆さんを暖かく見守っています」とコメント。城田から「出ていただいても。ぜひ」と声をかけられると、塩野はすかさず「あるかもしれないと言っておきます(笑)。出たいです」と声をあげていた。
最後に、ゴルチエは改めて「私はデザイナーですので、ストーリーが苦手。そうしたところは専門の人がいますので、お任せしています。私ができるのはビジュアル的な見せ方です。ぜひ、観ていただいて、帰る時はステップを踏んで、音楽に合わせて、目の中に素晴らしい光景を描きながら帰っていただきたいと思います」と公演をアピールして、囲み取材を終えた。
アジア初上陸となるこのショーには、デヴィッド・ボウイや、ナイル・ロジャース「Le Freak」をフィーチャーした音楽にのせて実際にパリコレを飾った200着を超えるオートクチュールが登場。奇抜で美しい衣裳と、繊細でダイナミックなダンスパフォーマンスで、ジャンポール・ゴルチエの幼少期からトップデザイナーとして躍進していくまでの波瀾万丈な生涯を描いていく。
また、会見で語られていたように日本オリジナル演出(一部公演が対象)で日本人のスペシャルゲストがファッショニスタとして特別出演。東京公演には江口拓也・城田優・七海ひろき・美弥るりか、大阪公演に中川勝就(OWV)・ナジャ・グランディーバ・七海ひろき・美弥るりかが参加する。
マドンナの最もアイコニックなルック“コーンブラ“など、ゴルチエが手掛けるファッションは、性別も人種も体形も、あらゆるものを超越した真の美しさを映し出していく。真の「美」を追求し、躍進を遂げたゴルチエが見る世界とは――。
ジャンポール・ゴルチエ『ファッション・フリーク・ショー』は、5月19日(金)から6月4日(日) 東急シアターオーブにて、6月7日(水)から6月11日(日)まで大阪・フェスティバルホールにて上演。上演時間は約1時間50分(途中休憩20分含)を予定。
(取材・文・会見撮影/嶋田真己、舞台写真/エンタステージ編集部 1号)
ジャンポール・ゴルチエ『ファッション・フリーク・ショー』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2023年5月19日(金)~6月4日(日) 東急シアターオーブ
【大阪公演】2023年6月7日(水)~6月11日(日) フェスティバルホール
キャスト
【出演】
招聘来日カンパニーキャスト
【日本公演ゲスト(50音順)】
江口拓也、城田優、中川勝就(OWV)、ナジャ・グランディーバ、七海ひろき、美弥るりか
※日本公演ゲストは一部公演に出演
公式サイト
【公式サイト】https://fashionfreakshow.jp/