きっかけはなんだっていい!~劇場に行こう~

当ページには広告が含まれています

初めまして。「エンタステージ」編集部のMです。女子です。
「女子」という表現が適しているかはややアヤしい年代です。
言うまでもないですが、演劇ファンです。
観劇後に「今日の舞台はさー…」と言いながら飲む一杯が大好物です。
女子と見せかけて中身「おっさん」かもしれません。
そんな私ですがどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、皆さんに質問。
あなたの“マイ・ファースト・ステージ”はなんですか?
つまり、いちばん最初に見た「演劇」は?もっというと「演劇」に足をつっこんだきっかけはなんですか?という話です。

(ここからは分かる人の年代がかなり限られる話が始まります。ご覚悟ください)

目次

マイ・ファースト・ステージ

私が初めてみた「演劇」は、東京キッドブラザースの『スーパーマーケットロマンス』。
今や映画やTVでおなじみ、柴田恭兵さんがいらした劇団の公演でした。
きっかけはものすごく単純かつミーハーで…
柴田恭兵を生で観たい!!
それだけです!!

当時、人気ドラマ「あぶない刑事」略して「あぶデカ」全盛期で、同級生と二人、お小遣いを握りしめて、北海道は札幌市にある「4プラ」1階にあるプレイガイドに並んでチケットを購入しました。(※4プラ=札幌市南一条西四丁目にある「4丁目プラザ」のこと)
当時はぴあもe+もローソンチケットもいやローソン自体なかった時代。とにかく恭兵さんに会いたい、その一念でチケットを買ったのです。

実際の席はかなり前列だったように覚えてます。それは何故かというと…
「恭兵が歌ってるよー!踊ってるよー!汗かいてるよー!ちょっと、汗飛んできた!?うわー!!」
という記憶だけが鮮明にあるからです。

ところで、ストーリーは?感想は?
興奮しすぎて見事に記憶が飛んでいます(笑)
パンフレットを買っていればもっと記憶がよみがえりそうなものですが、いかんせん自宅から公演会場である札幌市民会館まで自転車で行ったくらいなので、それ以上の現金のもちあわせがなく。
(というより、劇場=パンフレットが売られているという発想自体がなかったかも!)

札幌市民会館

この日の終演後、劇団の方々が劇場出口に並んでいて、観客と握手しながらお見送りをしてくれるという趣向がありまして。
【柴田恭兵】がそこにいるんですよ!どうしよう!どうしよう!心臓止まる!
(恭兵さんの列だけ、やたら人が多かったことはしっかり覚えてます)
でも、大人しく並んで見事、握手しましたよ恭兵さんと!!!もうどんな顔しているのかわからないくらいはしゃぎました!「一生、この手を洗わない!」とキャーキャーしました!あの一日はものすごく楽しくて、興奮して眠れない夜を迎えたことを今でも忘れません。

あれから○年。今、このコラムを書くべく振り返ると、この時の体験こそが「生の舞台ってなまら楽しいっしょ!!」(あえて北海道弁)と感じるきっかけだったと思います。

ところが、当時の北海道は演劇という文化がポピュラーでなかったので(TEAM NACSもない頃ですから)、また何か舞台を観たい、という思いはいつしか「東京で舞台を浴びるほど観たい」という野望へと変化。

そして社会人になった私は、無事、東京(劇場)デビューを果たしました。

さて、何を最初に見たかというと…細川俊之さんの舞台!(シブイ?)
『ショー・ガール』という舞台がすごく素敵なの、と知人から聞いておりまして。
東京に行ったら生であの美声を聴きたい!!やっぱりミーハーです。

そして、ちょうどそのとき、細川さんが出演している3人芝居『奇妙なゲーム』を観に行ったんです。涙出るかと思うくらい感激しましたね。細川さんが動いているよー!なんて素敵な声…って。
※細川さんと一緒に出演していた青年が、V6の坂本昌行さんだったと気がついたのはチケットを購入した後でした。

そこから毎年徐々に観に行く舞台が増え、ときには同じ公演で複数回通う事もあり…ときには大阪まで足を延ばすこともあり…今では月いち以上、どこかの客席でニヤニヤする日々です。

ということで、いち演劇ファンの生い立ちを振り返ってみました。

最初の一歩はミーハー心丸出しで

TVに出ていたあの人を生で観たい!きっかけは本当にそれだけ。
相手がミュージシャンならコンサート、俳優・女優ならそれが舞台なだけ。でも何となくコンサートより舞台を観に行くことのほうがちょっと敷居が高いと思われているような。
そんなことはナイ!「演劇とはーうんぬんかんぬん」なんて難しい理屈も前知識もいらない。最初の一歩はミーハー心丸出しでいいと思うんです。

役者が、目の前で、汗かきながら、はあはあ息しながら動き回りしゃべり、ときには歌いあげたりしているのを、同じ空間で観る。時に共感して涙したり。これぞ生の醍醐味。

この不景気の中、チケット代は確かに高いですし、地域によっては劇場がない、隣の県に行かないと!交通費もかかるし!な方もいると思います。
だからといって一度も見ないのはもったいない話。ほんの少しでも気になる公演があれば、えいや!と観に行ってみたほうがいいと思います。

舞台はナマモノ。今観ないと次同じものを観るチャンスはないのですから。

エンタステージが最初の1歩を踏み出すきっかけになれば、嬉しい限りです。
どうぞ末永くこれからもお付き合いください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次