大阪での公演を終えた2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第5幕『Rabbits Kingdom』が、2017年12月22日(金)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演されている。本シリーズは、1月から12月までの各月をイメージしたキャラクターをベースに、それぞれをイメージした楽曲と物語で織りなすシリーズCD「ツキウタ。」を舞台化したシリーズで、今回で5作目の上演となる。
ツキノ芸能プロダクション所属のアイドルユニットである関東出身のSix Gravity(シックスグラビティー:通称グラビ)と、関西出身のProcellarum(プロセラルム:通称プロセラ)は兄弟にしてライバル。舞台では、そんな彼らが芝居とダンスで観客を沸かせる。舞台化第5弾となる今作では、「黒兎王国Ver.」と「白兎王国Ver.」が用意されており、大まかな流れはそのままに台詞やキャラクター同士のやり取り、そしてダンスライブのセットリストが異なる2パターンが上演される。公開ゲネプロは、「白兎王国Ver.」で行われた。
(以下、物語の一部に触れています)
グラビのリーダー睦月始(校條拳太朗)は、ふらりと入った古書店で、来春、兄弟ユニットであるプロセラと合同で出演する舞台『Rabbits Kingdom(ラビッツキングダム)』の原作本と思わしき古書を手に入れる。しかしその本は、タイトルこそ英語で書かれていたものの、本文は全く異質の、見たことも無い不思議な言語で記されていた。
しかし始は、文字を目で追えば、そこに描かれた物語の内容が頭に入ってくるのを感じる。この不思議な現象を解明するため、始は本を手に、プロセラリーダーである霜月隼(友常勇気)の部屋を訪れる。隼は本を一目見るなり、優しく微笑んだ。「・・・あぁ、これは。随分と懐かしく愛おしい・・・違う世界の僕らの物語だ」。
校條は、大阪公演の3倍以上にもなる東京での公演数について「長丁場にはなりますが、すべての公演で最高の作品を作り上げていけるようがんばっていきます」とコメント。続けて、友常が「大阪公演を終えまして、一人も欠けることなく舞台に立てることを幸せに思っています。メンバー一丸となって東京公演を成功させます」と、深々と頭を下げた。
東京公演の初日12月7日(木)は、5年前に原作の登場キャラクターである師走駆と聖クリスが初めてCDを出した「ツキウタ。」シリーズスタートの日。いわば、「ツキウタ。」のお誕生日だ。
師走役を務める輝山立は、「原作があって、皆さまの支えがあるからこそ、こうして舞台に立てています。これからも、応援をよろしくお願いします」と、「ツキウタ。」シリーズますますの発展を願った。
黒兎王国では、頼れる宰相 弥生春(仲田博喜)、双剣の使い手である卯月新(竹中凌平)、仲間を見守る、黒兎王国の王子・皐月葵(上仁樹)明るく前向きな師走駆(輝山)、駆とも息ぴったりの如月恋(横尾瑠尉)の5人が、王である始のことを思い、それぞれの長所を活かしながら国を守っている。また、小ネタを挟みつつ話を進行してくれる兎王国大臣ラパン(石田周作)も、なくてはならない存在だ。
対する白兎王国では、隼を隣で支える真っすぐな性格の王の文月海(土井一海)、“魔王様”である隼の周りを、素直になりきれない護衛官の葉月陽(鷲尾修斗)、心優しい性格の長月夜(谷佳樹)、癒しの力を持つ、白兎王国の王子・水無月涙(佐藤友咲)、涙の護衛官でもある神無月郁(笹翼)が囲んでいる。隼に振り回されながらも、最後まで彼に付き従う5人の姿は、信頼関係があるからこそのもの。
舞台オリジナルキャラクターとして、鳥族の女王・カラヴィンカ(五東由衣)、狼族の王・狼炎(鈴木翔音)、鼠族の王・ムース(高橋和久)も登場し、ストーリーをより壮大なものにする。中でも五東はその美しい歌声を披露し、作品をドラマティックに彩った。素顔を隠し、だならぬ空気を漂わせる謎の男(鮎川太陽)も出現。物語にどう絡んでくるのか。そして、黒兎王国に近付く理由とは一体何なのか。正体が明かされる後半部分では、思わず目を見張らずにはいられない。
「ツキステ。」を語る上で外せないのは、ダンスで会場一体となるライブ。お芝居パートとは打って変わり、そこにはアイドルとして輝くグラビとプロセラのメンバーが、客席の拍手やサインライトでの応援に応えるかのように、ボルテージを上げて踊りまくる。
衣装は統一されたデザインであるものの、それぞれの性格を現したような飾りや色合いが取り入れられでいる。激しく、時には艶やかに踊り、アイコンタクトや盛り上げなどファンサービスを忘れない彼らは、まさに本物のアイドル。2グループ全員による「ツキノウタ。」では、瞬きをするのも惜しいほど贅沢な時間を過ごせること請け合いだ。
2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ第5幕『Rabbits Kingdom』東京公演は、12月22日(金)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。
なお、2パターンそれぞれの千秋楽公演(12月21日と12月22日各18:30開演の回)では、ライブ・ビューイングが実施される。詳細は、以下のとおり。
◆2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第5幕『Rabbits Kingdom』ライブ・ビューイング
【日時】
白兎王国Ver.:12月21日(木)18:30開演
黒兎王国Ver.:12月22日(金)18:30開演
※「黒兎王国Ver.」「白兎王国Ver.」とも本編物語の大きな流れは共通、各王国ごとのやり取りがそれぞれ追加
※ダンスライブのセットリストは異なる
※ダンスライブは「黒兎王国Ver.」、「白兎王国Ver.」ともにSix Gravity、Procellarumの合同ライブ
【会場】日本各地、香港、台湾の映画館
※開場時間は映画館によって異なる
※大阪府では18歳未満の方は、保護者同伴でも終映が22:00を過ぎる上映回には入場不可
※実施劇場はこちら:http://liveviewing.jp/tsukista_5th/
【料金】3,600円(税込/全席指定)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料
【2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第5幕『Rabbits Kingdom』 ライブ・ビューイング情報サイト】
http://liveviewing.jp/tsukista_5th/
(C)TSUKISTA.RK
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)