世界中で愛されているサンリオキャラクターが大好きな男の子たち「サンリオ男子」。2015年からTwitterやコミックス、ゲーム、TVアニメなど、さまざまなメディアで発信されてきた、彼らの何気ない日常を切り取った物語が、ついにミラクル☆ステージ『サンリオ男子』として舞台化された。2019年11月29日(木)には、初日会見と公開ゲネプロが行われ、北川尚弥と吉澤翼、定本楓馬、北乃颯希、ハローキティが登壇した。
「サンリオ男子」は、サンリオキャラクターが好きな男子高校生を主人公としたメディアミックスプロジェクト。舞台版では、初期から活躍してきた「サンリオ男子」に加え、関西の高校に通う新たな「サンリオ男子」も登場し、賑やかなスクールライフと彼らが経験するキラキラした生活を描く。脚本は亀田真二郎(東京パチプロデュース)、演出を伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)が手がける。
これまで、本作に出演するキャストたちは、イベントへの出演やファンミーティングの開催など、「サンリオ男子」としての活動を続けてきた。そのため、本作の開幕を直前に控えた会見時、北川は「このプロジェクトが始まってから7、8ヶ月ぐらい経って今日に至ります。最初は公演が始まるまですごく長い時間がある印象でしたが、稽古が始まってからはあっという間でした」と改めて、ここまでの道のりを振り返った。
北川が演じるのは、ポムポムプリンが好きな普通の高校生・長谷川康太。北川は「稽古場には高校生らしい空気が漂っていて、いい雰囲気だったので、それを感じ取っていただけたらと思います。この作品のテーマは“キラキラ”なので、僕たちのキラキラをお届けし、笑顔になっていただけるようにがんばります。肩の力を抜いて、たくさん笑う準備をして来ていただけたら」と呼びかけた。
さらに、本作で初の座長を務めることについて、「特にまとめようとは思っていなかった」と苦笑いを浮かべ、「年上の方に頼りながら、皆で一緒に一つのことを作り上げていきました。主演ではありますが、センターに立っていることもあまりないので、座長ではあっても、いい意味で肩に力を入れずに稽古に参加できたかなと思います」と語った。
ハローキティ好きな吉野俊介役の吉澤は、本作のタイトルにちなみ「(劇中に)いろんなミラクルが起こると思います。そこに注目して見てもらいたいです」とアピール。
「関西サンリオ男子」の豊原夢ノ介役の定本が「初めて関西のサンリオ男子が登場します。僕たちは、この舞台をキラキラで盛り上げつつ、笑いに走るグループでございます。舞台版ではそこに笑いの要素もたくさん入っているので、その差を感じて欲しいと思います」と話すと、同じく「関西サンリオ男子」羽倉虎男役の北乃も「お笑い集団がコントをやっていると思って見ていただけると!1日の疲れをとって、明日を生きるエナジーになればと思っています」と同調した。
この日の会見に“推しキャラ”であるハローキティと並んで登壇した吉澤は「毎回、舞台にも出演してくれるんですが、(舞台に上がるということとキティさんがいるということで)Wで緊張します」と照れ笑い。「“キティさん”は超かわいいんです。キティさんはまさに女の子」と思いを明かす。すると、同じくハローキティが推しキャラである定本も「“キティはん”とは、関西男子の出演が発表されたイベントで初めてお会いしたのですが、僕が緊張していたら優しくエスコートしてくれて、(舞台裏で)ずっと励ましてくれていた。なんて優しい女の子なんだと思いました」と絶賛した。
また、北川は自身の推しキャラであるポムポムプリンに「存在がかわいいから、出てくるだけで笑顔になっちゃう!マイナスイオンがすごい。フォルムも歩き方もかわいくて全部がかわいい」とデレデレの様子を見せ、北乃は推しキャラのクロミのチャームポイントを「ツンデレなんですが、デレが95%ぐらいあるんです。デレ最高なお嬢です」とベタ褒めだった。
稽古での雰囲気に話が及ぶと、北川は「みんなタメ口で話しているぐらい仲が良くて、もう一回、高校生をやっているのかなと思うぐらいでした」とコメント。さらに北乃からは「自分の推しキャラクターのグッズを机の上に何個置くか、推しキャラクターの洋服や小物を持ってくるか、という張り合いもありました(笑)」というエピソードを披露した。
スクールライフや男子高校生たちの日常をシーンごとにオムニバスのように見せ、彼らの日々をテンポ良く積み重ねて見せた本作。時には、漫才あり、ショートコントありで、会場からは笑いも起こった。大きな事件があるわけでも、重苦しいテーマが隠れた人間ドラマがあるわけではない。しかし、ここには、日々を自分らしく謳歌している、“キラキラした”サンリオ男子たちがいる。
今は、偏見が少なくなったとはいえ、男子がかわいいものを好きだと言うことにはまだまだ抵抗がある人は多いだろう。しかし、サンリオ男子たちは、そんな抵抗を軽々と乗り越え、推しキャラを真っ直ぐに愛し、大好きだと公言する。笑いやほんわかしたエピソードに包まれた本作だが、その根底には「好きなものは好きと言っていいんだ」というあたたかなメッセージが感じられた。
ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』は12月9日(日)まで天王洲 銀河劇場にて上演。来場者には、全員にブロマイド(平日:選べるキャストソロ生写真全12種、休日:キャスト集合生写真ランダム全2種)と、漫画家・杏堂まい描き下ろしの劇場限定まんががプレゼントされる。
なお、本作の主題歌CDが発売され、総勢12名の俳優陣(北川尚弥、笹森裕貴、吉澤翼、宮崎湧、和合真一、貴志晃平、定本楓馬、北野颯希、高崎俊吾、與座亘、平牧仁、宮城紘大)が、サンリオ初のCDデビューを果たした。特典DVDには、主題歌「√Shining!!!!!」のMusic Video Short Ver.とメイキング映像が収録されている。
さらに、12月9日(日)の千秋楽公演がニコニコ生放送にて独占生配信されるほか、2019年4月17日(水)には本作のDVDの発売も決定。DVDを劇場にて予約すると、特典としてミラクル☆DVDがついてくる。各詳細は、以下のとおり。
◆CD ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』主題歌「√Shining!!!!!」
【発売日】2018年11月28日(水)
【価格】1,500円+税
【特典DVD】Music Video Short Ver.、メイキング映像
【発売元】ポニーキャニオン
【収録曲】
M1.「√Shining!!!!!」(作詞:磯谷佳江/作曲:小野貴光/編曲:玉木千尋)
M2.「√Shining!!!!!」(Instrumental)
◆ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』DVD
【発売日】2019年4月17日(水)
【価格】8,800円+税
【内容】本公演収録、他特典映像、など
【発売元】ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』製作委員会
【販売元】ポニーキャニオン
【会場限定予約特典】ミラクル☆DVD(数量限定のため、無くなり次第終了)
◆ニコニコ生放送
【放送日時】12月9日(日)17:00
【番組ページ】http://live.nicovideo.jp/gate/lv316713126
※高崎俊吾の「高」は「はしごだか」、「崎」は、「大」の部分が「立」が正式表記
(C)’76,’79,’88,’89,’93,’96,’01,’05,’13,’15,’18 SANRIOMSSB 2018
(取材・文・撮影/嶋田真己)