映画・新作舞台と『メサイア』シリーズ新展開!山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー

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情報戦の激化した世界で特別公安五係に所属するスパイ・通称“サクラ”の活躍を描く大人気シリーズ『メサイア』。今年4月に上演された舞台「-月詠乃刻-」から続くストーリーとなる本作では、スパイ養成機関”チャーチ”を卒業したサクラたちの活躍と同時に、正体不明の“敵”との心理戦や、密室での激しいアクションが描かれている。

そして、映画に続いて2019年2月から3月にかけて、サクラの敵である北方連合にスポットを当てた新作舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』が東京と大阪で上演される。映画と舞台、その両方に出演するサリュート役の山田ジェームス武とスーク役の宮城紘大に、映画撮影の裏話や新作舞台への意気込みをたっぷり語ってもらった。

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー

目次

舞台と映像の違いに戸惑いつつ、勉強になることが多い撮影でした

――来年上演の新作舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』の話の前に、11月に公開された映画『メサイア -幻夜乃刻-』の話から伺えればと思います。

宮城:映画は、今年4月に上演された舞台『メサイア -月詠乃刻-』の続きから始まって、杉江大志くんが演じる加々美いつきとジェーくん(=山田ジェームス武)が演じるサリュートが、ナイトメアという人物に襲われて拉致されるという展開を見せます。

山田:今までの『メサイア』の世界観とは雰囲気が違っていて、今回の映画も来年の舞台も、脚本は毛利亘宏さんが書いてくださっているので2作品は連動する流れができているはず。皆さんにはまず、映画『メサイア -幻夜乃刻-』を観ていただいて、舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』を楽しみに待っていただければと思います。

宮城:今回の映画は、大志くんとジェーくんの出番がとにかく多くてビックリした!

山田:僕も台本を読んで「こんなに出番があっていいのかな?」ってビックリした(笑)。

――サリュート(山田さん)とスーク(宮城さん)の二人一緒のシーンがあまりないと舞台挨拶でもおっしゃっていましたが、寂しくありませんでしたか?

山田:全然!

宮城:え~、そうなの!?僕は撮影日数2日で早々とクランクアップしてしまったから寂しかったのに・・・(笑)。

山田:スークはDr.TEN(安里勇哉)とガッツリ絡みがあったじゃん。安里くんとは仲良くなった?

宮城:いや、全然話せていないし、僕が寝てる間に姿が消えてたし!起きたら、何故か僕の買ったばかりのスマホの上に“たくあん”が置かれていて、めっちゃ匂いがついてしまって「誰の仕業やねん!」みたいなこともあり・・・、テンション下がり気味でした(笑)。

――映画のストーリーも謎が謎を呼ぶ展開ですが、撮影現場の裏側ではさらに事件が起きていたんですね(笑)。

宮城:そうなんです(笑)。でも、2日間という短い撮影期間でいろいろ大変なこともありましたが、休憩中は先輩方からいっぱいアドバイスをもらえたし、「あの時の撮影はこんなことがあったんだよ」っていう裏話も聞けたし、いろいろ勉強になりました。

山田:僕の撮影も3日くらいだったんですが、映像は舞台とは違う芝居をしないといけないので、いろいろと考えさせられました。今回、波岡一喜さんと共演させていただいたんですが、すぐ近くでお芝居を見て「やっぱり映像の人だな」って感じました。お話をしているだけでもいろいろ勉強になりました。また一緒に芝居してみたいな。

宮城:いいなぁ。俺、波岡さんと一緒のシーンなかったんだよね。

山田:あとは・・・誰のものか分からないけれど、スマホの上にたくあん乗せたりしたかな?

宮城:犯人はお前かーっ(笑)!

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー_4

山田:紘大はすぐに寝るからイタズラしたくなっちゃうんだよ(笑)。舞台をやっている時も、マチソワの間(※昼公演と夜公演の間)に寝ている紘大の股のところに水をたらした・・・なんてこともあったよね。

宮城:俺、やってしまったかと思って「ヤバイ!恥ずかしい!どうしよう?!」って、ごまかすのに必死だったんだから!

――とんだ“いたずらっ子”ですね。映画に話を戻しますが、杉江さんと山田さんのアクションがすごすぎて、「アクションシーンだけ早回しなのでは?」と思いました。

山田:あれは、本当にあの速さでアクションをしているんですよ。舞台では稽古期間中に動きを体に入れられますが、映像はその場で手を付けてもらって、すぐに覚えて「「はい、撮る」という流れになるので、切羽詰まる瞬間はありましたね。心の中で「早い、早い、早い~!」ってアタフタしながら、なんとかやりきりました(笑)。

宮城:すごくカッコ良かった!俺、めちゃめちゃ好きだよ、あのアクション。

山田:うん、俺も好き。杉江くんの鎖を使ったアクションもカッコイイんですよ。「密室であんなおもしろいものが撮れるんだ」「映画ってやっぱりすごいな」と思いました。

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー_3

悪には悪の正義がある、信念をもって演じたい

――映画の次は、2019年2月から3月にかけて新作となる舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』が、東京と大阪で上演されます。北方連合にスポットが当たるのは、シリーズを通して初めてですね。

山田:そうですね。映画からの流れで北方連合のエピソードを舞台で描くことになるので、新たな『メサイア』の始まりを、ぜひ目撃していただけたらと思います。今まで“秘めている感”を出す役作りをしてきたのがやっと解放されて、サリュートとしても楽になる瞬間がある作品になるといいなと思います。

宮城:台本を読むまでは予想がつかないよね。読んで背景が見えるようになると、印象も変わるだろうし・・・。

山田:悪には悪なりの正義があると思うし、それをいかに表現するか、いかに同情されることなく“悪”として最後まで演じきれるかがポイントかなと思います。キャラクターを好いてくれるのは全然いいんですが、同情はされたくない。信念をもって悪役を演じきりたいですね。

――「悪役のおもしろさ」ってありますよね。

山田:そうそう。僕“ザ・正義”という感じのキャラクターがあまり得意ではないんですよ。

宮城:深いね。僕は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで演じさせていただいた観月はじめが、チームメイトに「使えないヤツめ」とか言うようなキャラクターだったんですけど、演じていてすごく楽しかったのを思い出しました。今も大好きなキャラクターです。

山田:悪役は何をするにも意味が出てくるからおもしろいし、いろいろ深堀りしがいがあるところが、演じていて楽しいよね。100%“善”なんて人、絶対にいないものだし。

宮城:確かに!逆に「嘘くさい」って思っちゃう。

――舞台でも、北方連合として多彩なアクションを見せていただけるのではと期待しています。

山田:スークもそろそろ武器持ちたくない?

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー_5

宮城:確かに。『メサイア』はガン・アクションがひとつの見どころだし、「-悠久乃刻-」でスークは3発しか発砲していないから「もうちょっと撃ちたかったな」と思いました。でも、殺陣指導の六本木康弘さんが考えてくださった関節技がめっちゃ楽しくて(笑)。自分では何もしていないのに、アクションチームの皆さんが呼吸を合わせて倒れてくださるので、「バキバキバキ!」って骨を砕く音が「本当に折ったらこんな感じなのかな」って快感になっちゃった。

山田:それで喜ぶって、ヤバイやつだよ(笑)!

宮城:日常で経験できないことを経験できるのが俳優だからね!今回の舞台でも、アクションチームの皆さんの力を借りていろいろな技に挑戦したいです。

山田:映画みたいなスピーディーなアクションも、可能なら舞台でもやってみたいですね。映画ではサンボやマーシャルアーツといったって武術を取り入れて戦ったのがシンプルにカッコいいなと思ったので、舞台でもやれたらいいな。ナイフも“こじゃれた感じ”で扱いたいです。

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー_2

――最後に、公演を楽しみにしている皆様に向けて、一言ずつメッセージをお願いします。

宮城:今回は北方連合にスポットが当たります。『メサイア』シリーズが始まって以来、初の北方メインということで、『メサイア』大好きな皆さんはもちろん、今まで『メサイア』を知らなかった方々が観ても、絶対に満足するような作品にしたいと思っています。個人的には、アクションで迷惑をかけないようにがんばりたいと思います(笑)。「悠久乃刻」そして映画「幻夜乃刻」を経て、さらに一歩掘り下げたスークを見せられたらなと思っています。楽しみにしていてください!

山田:「それぞれの正義」を胸に役作りをして。観客の皆様にしっかりと届けたいと思っています。今までの『メサイア』のイメージを一度壊して、新たな『メサイア』を届けられるように、精一杯がんばって作っていきたいと思います。ぜひ観に来てください!

舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』山田ジェームス武×宮城紘大インタビュー_6

◆公演情報
舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』
【東京公演】2019年2月7日(木)~2019年2月17日(日)池袋サンシャイン劇場
【大阪公演】2019年3月1日(金)・2019年3月2日(土) 大阪メルパルクホール

【原作・ストーリー構成】高殿円「MESSIAH -警備局特別公安五係」(講談社文庫)
【脚本】毛利亘宏(少年社中)
【演出】西森英行(InnocentSphere)

【出演】山田ジェームス武 宮城紘大/長江崚行 橋本真一 山本一慶/小谷嘉一 石渡真修 三原大樹 鈴木身来 金井成大 近藤頌利/村上幸平/輝馬/坂元健児
アクションチーム:細川晃弘 小笠原竜哉 北村 海 久田悠貴 石上龍成 坂本和基 菅野慶太

【公式HP】http://messiah-project.com
【公式Twitter】@messiah_project

(衣裳協力/KinCrossWorld http://kincrossworld.com

(C)MESSIAH PROJECT (C)2019舞台メサイアトワイライト製作委員会

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