2026年夏、『「チェンソーマン」ザ・ステージ レゼ篇』が上演される。初演がそのクオリティの高さで大きな反響を呼び、「続編は?」という声が囁かれていたチェンステ。待望の第2弾の上演発表時、原作でも屈指の人気エピソードの舞台化に再び喜びの声が上がっていた。
今回、デンジ役を続投する土屋直武と、本作のキーパーソンであるレゼ役のオーディションを勝ち抜いた相馬結衣にインタビューを実施。初演の反響やオーディションの裏話、ト書きが詳細に書き込まれた台本の印象、そしてお互いの印象まで、作品への愛とリスペクトに溢れるお二人にたっぷりと語ってもらった。

待望の第2弾!「次のチェンステはいつ?」と聞かれ続けた日々

――初演が演劇的にも本当に面白くて、『チェンソーマン』という作品の魅力を改めて実感したことを覚えています。土屋さんは、この第2弾が決まるまでどんなお気持ちでいらっしゃったのでしょうか?
土屋:初演が終わってから、周囲の方からもファンの方からも「『チェンステ』見たよ、よかったよ」とたくさん声をかけていただきました。それと同時に、言われるのが「次はいつ?」で(笑)。
――やっぱりそうですよね。
土屋:「できたら嬉しいです~」って答えていたんですが、決まった時は「やっと第2弾をお届けできると言える!」ってほっとしました(笑)。僕自身、『チェンソーマン レゼ篇』を見た時にすごい衝撃を受けたので、その物語に取り組めるということが何よりも嬉しかったですね。
『「チェンソーマン」 ザ・ステージ』は、スタッフさんも含めてカンパニーが一丸となって作りあげたものなので、またみんなに会えるということもすごく嬉しかったです。
――相馬さんは、舞台の初演をご覧になって、どんな印象をお持ちになりましたか?
相馬:私は初演の映像を拝見したんですが、観ていて悔しくなりました。本当に、衝撃的だったんです。作品愛をすごく感じて、それぞれのキャラクターを、俳優の方々がすごく愛を持って作っているんだなと伝わってきて・・・。演出や舞台美術なども、素晴らしいものを見た!というのと同時に、劇場で観たかったな・・・ってすごく思って。俳優としても、一観客としてもそんな悔しさを感じていたところに、今回レゼ役のオーディションがあると知り、気合いを入れて受けました。
相馬結衣のオーディションはまさに“レゼ”!寒さに耐えたビジュアル撮影裏話

――オーディションでは、どんなアピールをされたんですか?
相馬:奇をてらったことはせず、シンプルにお芝居をしました。最終審査では土屋さんも現場に来てくださって、一緒に掛け合いのシーンをやらせていただいたりしました。
――土屋さんは、その時どんなことを感じましたか?
土屋:僕もオーディションで選んでいただいた身なので、緊張している感じもすごく共感できるし、逆に「あ、自分ってこうやって見られていたんだ」と分かることもあって。いろんな方とご一緒しましたけど、相馬さんと最初にお芝居をした段階で「あ、すっごいレゼだ」って感じたので、決まったというお話を聞いた時は、「やはり」と納得しました。
相馬:ありがとうございます…!
――今作では、最初にプロモーションビデオと、雨のシーンやカフェのシーンなどを再現した「モーメントビジュアル」が出ました。舞台の告知としては珍しくて、面白い取り組みでしたね。
土屋:実は、「雨のシーン」と「カフェのシーン」はオーディションでもやったシーンだったんです。だから、撮影をする時も自然に「デンジになった自分」と「レゼになった相馬さん」がいるって感じで、打ち合わせをすることもなく、オーディションでやったことをそのまま再現する、みたいな感じでした。だから撮影なんですけど、本当にお芝居しているというか、稽古をしているみたいでした。「(レゼが)こう来たら、(デンジは)こうかな」みたいな。
相馬:私は・・・屋上で撮ったシーンがめちゃくちゃ寒かったです(笑)。
土屋:寒かった(笑)!しかも半袖だし、薄着だからめちゃくちゃ寒かった!物語の季節は夏ですけど、撮影はまだ寒い時期だったので寒かった・・・。
――相馬さんは、プロモーションビデオではプールに入られているシーンもありましたね。
相馬:あれ、ガチの水だったんです(笑)。でも、レゼを演じながら、実際の夜のプールを体感できたというのは、すごくありがたくて。今回、舞台で演じる上でもすごく役立つ経験になったんじゃないかなと思います。
想像を掻き立てる詳細な“ト書き”と『チェンステ』ならではの役作り

――台本を読まれた現時点で、楽しみにしているシーンは?
土屋:個人的には、最後のカフェのシーンです。原作で、デンジが絶妙な表情をしているんですよ。感情どこへいったの?っていうぐらいの、すごい顔。あの顔を自分の中から引き出したいなって思っています。
相馬:私もカフェのシーンなんですけど、台本を読んでト書きがすごく面白いなと思いました。結構詳しく書かれているなという印象を受けて。
土屋:結構細かく「こういう風になるんだろうな」って想像できるくらい、しっかり書かれていますよね。
相馬:そう、そのト書きを含めて演じていくこともすごく楽しみで。
――ト書きが多いというのは、前作もそうだったんですか?
土屋:いや、前作よりも今回の方が多いと思います。前作はト書きがあまりない分「どういう感じなんだろう?」と想像していくことが多かったんですけど、多分、今回は台詞ではないところで伝えることが多いからこそ、ト書きがあることでイメージのしやすさを感じました。
――ト書きの有無で、皆さんの表現を考えることに違いがあったりするのですか?
相馬:私は結構違うかなと思います。「こういう状況で、こう見える芝居が欲しい」という提示を最初にしてもらえていると、それを指針にお芝居を考えていったり、アプローチの仕方を変えていったりできるなと、個人的には思います。
――この作品は空気作りなどがすごく大事なんじゃないかと思うので、みんなが共通認識を持って作るというのは重要なのかもしれないですね。
土屋:その通りだと思います。ト書きって、舞台上に立つとあって無いようなものなので、一番違うのは台本を読んでいる時のイメージのしやすさかなという気がします。「こう書かれているなら、こうやってみよう」みたいな。ある程度のパターンを想定できるので。ただ「ト書き感あるな」っていうお芝居はしたくないですね(笑)。
デンジの変化と舞台ならではの表現手法!「レゼ篇」最大の魅力とは

――今回レゼ篇ということで、お二人が感じてらっしゃるレゼ篇の最大の魅力は?
相馬:ずっと魅力的な作品なので、「ここ!」と一つ挙げるのは難しいんですけど、やっぱりデンジとレゼの気持ちの機微がすごく繊細に描かれているところかな。そういう部分を、しっかりと表現出来たらと思っています。
土屋:このエピソードのデンジって、一番、読者の皆さんに近い視点で動いていると僕は思っていて。デンジって、どこか普通とかけ離れているじゃないですか。というか、『チェンソーマン』という作品自体が普通の人からかけ離れているお話なんですけど・・・(笑)。
仲間が亡くなっても涙を流さないデンジも、好きって認めてないけど身体が勝手に動いて会いに行っちゃうところとか、祭りに行ってワクワクする感覚とか、夜の学校にリスクを冒してまで行っちゃうところとか。
しかも、そうやってデンジを動かす相手がレゼだったのがいいなって。これがマキマさんだとまた違うと思うし。一番普通からかけ離れていたデンジが、ちょっと人間らしくなるのがレゼとの出会いなので、そこが一番の魅力なんじゃないかなって思います。
相馬:私が前作を映像で観た時に一番感じた圧倒的な「作品愛」は、今回も魅力の一つだと思います。チェンソーマンの表現一つとっても、「ここまでやってくれるんだ!こういう方法で見せてくれるんだ!」という驚きが途切れなくて。映像であれだけ衝撃を受けたのだから、実際に生で見ていたら本当に脳から離れなかっただろうなと思うくらい最高でした。今回のレゼ篇でも、そういった舞台ならではの圧倒的な熱量と表現方法が大きな魅力になると思います。私が演じるレゼも、本当にいろんな面を持っている魅力的なキャラクターなので、その繊細な顔を、舞台を見ている方にしっかりと伝わるように表現していきたいですね。
――土屋さん演じるデンジと、チェンソーマンのボディ役のコンビネーションは本当にすごかったです。前作の稽古ではどのように作られていったんですか?
土屋:嬉しかったエピソードがあるんですけど、チェンソーマン役のお二人も台詞を覚えてくれていて。僕が変身する前の台詞も、口パクで呟いてくれていたという話を聞きまして。同じ人物を演じる上で、一心同体なんだなって思えて。特に何か相談したり、話し合ったりしていたわけではなく、自然とそうなっていったので、きっと「レゼ篇」でもさらにコンビネーションを高められるんじゃないかなと思っています。
――では最後に、夏の公演に向けてお二人からお客様にメッセージをお願いします。
相馬:すごく話題になっている作品で大きな役をいただいてプレッシャーもあるんですが、それ以上に「任せていただいた」と受け止めてすごく気合いを入れております。真摯に向き合っていきますので、是非楽しみに足を運んでいただけたら嬉しいです。全力で頑張ります!
土屋: 前作もすごく好評をいただきまして。それは、作品の力はもちろん、それに負けないぐらいの熱量で僕らも挑んだことが伝わったんだと嬉しく受け止めています。今回の「レゼ篇」でもたっぷり汗をかいて、前回以上の熱量を皆様にお届けできたらなと思います!
相馬さんも「生で見たかった」と言ってくれましたが、この「レゼ篇」も生で見逃した時の後悔は、結構でかいと思います。よかったら、ぜひ劇場で生の舞台を体感していただけたらなと思っています。よろしくお願いします。
動画連動企画:土屋直武と相馬結衣、お互いへの一問一答!
お題:『チェンソーマン』にまつわること
相馬さんから土屋さんへ「『チェンソーマン』の中で、デンジ以外で好きなキャラクターは?」
土屋さんの答え「アキ(早川アキ)です」
土屋:絶対僕だったらデンジみたいな子は家に入れたくないと思うので(笑)。アキは、デンジだけじゃなくて同時にパワーまでも家に入れるという心の広さの持ち主ですから。
今回、アキは天使の悪魔(ゆうたろう)と新しくバディを組みます。最初は毛嫌いしたりしてるんですが、アキって人のいいところを探すのがうまいんですよ。デンジも「銃の悪魔を倒す目的だから助けた」っていう理由をつけつつ、どこか「こいつとなら・・・」と思って一緒に戦ったり。天使の悪魔に対して、一つはいいところを見つけたから仲間意識を持って助けようって、すぐに心を切り替えるところも、心が広くていいなと思っていて。そういうアキが好きですね。
土屋さんから相馬さんへ「レゼ以外で、演じてみたいなって思った役はありますか?」
相馬さんの答え「パワーちゃんです!」
相馬:漫画を読んでいた時から、パワーちゃんが大好きで。初演の映像でも、すごく気になって見ちゃいました。だから、レゼ以外だったらパワーちゃんをやってみたいなって思いました。
お題:舞台にまつわること
土屋さんから相馬さんへ「舞台化で一番楽しみなシーンは?」
相馬さん「カフェのシーン」
相馬:カフェのシーンは、レゼの天真爛漫な感じをしっかりと出さないと。見ているお客さんの気持ちをぐっと引き込めるようなものを作れたらなと思っています。
相馬さんから土屋さんへ「役作りをする上で、一番大事にしていることは?」
土屋さんの回答「ネジを飛ばす」
土屋:デンジって、やってることって結構ひどい・・・(笑)。好きな人がいるのに、自分のことを好いてくれているだろう人に会いに行くって、結構ぶっ飛んでるなって思うので。レゼに対する気持ちって、簡単に「好き」という単語じゃまとまらないと思うんですよね。そこは矛盾を抱えた少年感を持って演じたいなと思いますし、戦いのシーンになったら前回同様にギャーギャー騒いでぶっ飛ばしていきたい。そういう意味での「ネジを飛ばす!」です。
個人的に聞いてみたいこと
相馬さんから土屋さんへ「好きな食べ物は?」
土屋さんの答え「ラーメン」
土屋:麺全般が好きなんですけど、最近は「家系ラーメン」にはまっていまして。ご褒美に食べるのが最近の楽しみなので、稽古でがんばった日は、ご褒美に家系ラーメンを食べに行こうかなと思っています(笑)。
相馬:ちなみに私もめっちゃ好きです。
土屋さんから相馬さんへ「舞台が終わるまでに、最終的に僕のことをなんて呼んでみたいですか?」
相馬さんの答え「土屋さん!」
土屋:この質問をしたのは、前作の時に一つエピソードがありまして・・・。パワー役のまひる(甲田まひる)が、取材の時とかに「早く仲良くなりたい!」って言ってくれていたんですけど、最初はずっと「土屋さん、土屋さん」って敬語が抜けなかったんですよ。でも、公演が終わる頃には「なお~」って呼び捨てに変わっていて(笑)。仲良くなれたんだなって実感できて。だから、相馬さんともご一緒するシーンが多いので、打ち解けられたらなって思って聞いてみました。
相馬:・・・最後まで「土屋さん」で頑張らせていただきたいと思います(笑)!
土屋:ということでした(笑)。以上です!
取材・文/エンタステージ編集部1号
撮影/大塚浩史 ヘアメイク/SUGA NAKATA(GLEAM)
『「チェンソーマン」ザ・ステージ レゼ篇』公演情報
「チェンソーマン」ザ・ステージ レゼ篇 公演情報

| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | 「チェンソーマン」ザ・ステージ レゼ篇 |
| 公演期間・会場 | 【東京公演】2026年7月25日(土)~8月2日(日) 天王洲 銀河劇場 【京都公演】2026年8月7日(金)~8月12日(水) 京都劇場 |
| スタッフ | 原作:藤本タツキ(集英社ジャンプコミックス刊) 脚本・演出:松崎史也 音楽:和田俊輔 振付:HIDALI |
| キャスト | デンジ:土屋直武 レゼ:相馬結衣 早川アキ:梅津瑞樹 パワー:甲田まひる 天使の悪魔:ゆうたろう ビーム:梶原颯 暴力の魔人:船木政秀 チェンソーマン:夛田将秀/仲宗根豊 ボム:海田真衣/池田真結 マキマ:平野綾<サブキャスト> 三好大貴、阿瀬川健太、新原ミナミ、笹川大輔、山崎竜之介、寺井竜哉、大賀辰次朗<ダンサー> 啓、ゴリキング、Charlie、キッキィ |
| チケット情報 | チケット一般開始:2026年6月27日(土)10:00~ チケット料金:平日 12,500円/土日祝 12,800円(全席指定/税込) |
| 公式サイト | https://chainsawman-stage.jp/ |
| 公式SNS | 公式X:@CHAINSAWMAN_ST 公式YouTube:https://www.youtube.com/@CHAINSAWMAN_ST 公式TikTok:https://www.tiktok.com/@chainsawman_st |







