S-SIZEが舞台作りの「裏側」を全部教えてくれる?!「シアターアカデミー」について聞いてみた

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皆さんこんにちは!エンタステージ編集部1号です。
突然ですが、皆さんはパンフレットの裏側やスタッフクレジット、じっくり見る派ですか?(私はめちゃくちゃ見る派)。

2.5次元ミュージカルなどの舞台作品を見ていると、「制作:S-SIZE」という文字、めちゃくちゃよく見かけませんか?『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage シリーズ、「進撃の巨人」-the Musical-、『ACTORS☆LEAGUE』などなど・・・。取材をしていても、とにかくお会いすることが多い!

「舞台裏でスタッフさんたちはどうやってお仕事を回しているんだろう?」「というか、舞台の裏側を作る人ってどうやってなるんだ?」と気になっていたところ、S-SIZEさんが「シアターアカデミー」なる演劇制作について学べる講座を開かれていると知り、どんなことをやっているのか?気になっているなら聞いてしまおう!と突撃取材をしてきました。

お話を聞かせてくれたのは、株式会社S-SIZEの米田理恵さん(代表取締役)と河野沙絵さん(制作進行)のお二人。舞台のリアルな裏側や、「どうやったら舞台制作の仕事につけるの?」 というぶっちゃけた質問までぶつけてみました!

シアターアカデミーとは?:https://theater-academy.com/

目次

業界屈指の数を手掛ける制作会社S-SIZEとは!プロデューサーって何をやるの?

エンタ1号:本日はよろしくお願いします!早速なんですが、S-SIZEさんって本当にいろんな作品に関わっていらっしゃいますよね。正直、一番忙しい会社なのでは?!と勝手に思っています。

米田さん:あはは(笑)。うちは舞台のプロデュースや制作を中心に、ドラマやバラエティなどの映像などもやる所謂「制作会社」です。最近だと、日本国内の2.5次元作品はもちろんですが、NYのブロードウェイやイギリスのウエストエンド作品への出資や、日本のコンテンツを世界で展開することにも力を入れています。年間で関わっている本数は・・・本当に、業界でも多い方かもしれません。

エンタ1号 :(さらっと世界規模の話が出てきた・・・!)単刀直入に聞きたいんですが、そもそも「プロデューサー」とか「制作」って、舞台を作る上で具体的に何をする人なんでしょうか?演出家や脚本家はすぐにイメージが湧くんですが・・・。

米田さん:そこ、すごく分かりづらいですよね。専門学校などで講義をさせていただく時も、やっぱりプロデューサーや制作さんって「何をしているか謎」と言われます。でも、実際は「舞台をやってみたい」「自分で企画してみたい」という人にとってはすごく目指しやすいポジションなんですよ。

エンタ1号:えっ、そうなんですか? 特別な才能が必要なイメージですが。

米田さん:演出家さんや脚本家さんのようなクリエイターや役者さんのように私たちは脚本も書けないし、演技もできません。でも、「この作品をたくさんの人に届けたい」「こんな作品を作りたい」という「強い想い」と「努力」があれば成立する仕事なんです。プロデューサーって「人をその気にさせるプロ」 ってふんわりしたものなので(笑)。

河野さん:(笑)。プロデューサーは「0(ゼロ)を1にする」仕事で、誰もいないところから「やろう!」と言い出して、人を巻き込んでいくパワーが必要だと思います。対して私たち「制作」は、みんなを繋げたり、現場を支えたりする「縁の下の力持ち」。私はもともと文化祭でみんなで何かを作るのが大好きで、「制作」というお仕事は、そういうタイプの人にはすごく向いている仕事ですね。

「映像」か「舞台」か? エンタメに境界線はない

米田理恵さん(代表取締役)

エンタ1号:米田さんは、もともと映像業界のご出身でいらっしゃいますよね。私、『タンブリング』というドラマで米田さんのお名前を拝見しておりました。映像プロデューサーから、演劇プロデューサーに転身されたのですか?

米田さん:えっ、懐かしい!「転身」したわけではないんですよ。今でもドラマ作りもしていますし。若い頃からずっと言い続けているんですが、原作や企画にはそれぞれ適した出し方があると思っているんです。知っていただいていた『タンブリング』という作品も、もともと私が舞台企画として出したものでした。それが、いろんな人の意見を聞く中で「ドラマ化もできるんじゃないか?」となり、実現した経緯があります。

「この原作ならまずは舞台化が良い」「これはドラマ化が良い」といった判断があるので、舞台だけにこだわっているわけではありません。私が目指しているのはエンタメ業界全体のクロスメディア展開です。今ではわりとありますけど、『タンブリング』をやった当時はドラマ化から舞台化という連動企画はほとんどなかったんじゃないかな。

エンタ1号:あの『タンブリング』にそんな経緯が・・・!

米田さん:「この原作ならまずは舞台が良い」「これはドラマが良い」という最適な出し方があるだけで、ジャンルにこだわる必要はないと思ってるんです。 舞台プロデューサーでも映像を作っていいし、その逆もしかり。「エンターテインメントを作る」という根っこは同じだと思っています。

「好きこそものの上手なれ」の世界を動かす原動力

エンタ1号:そこまで情熱を持ってエンタメを作れる原動力は何なんでしょうか?

米田さん:私、もともとはすごく「ミュージカルっ子」だったんです。学生時代は当日券に並んだりしていましたし、NYで観た『RENT』というミュージカルに人生を変えられたオタクです(笑)。実は数年前に、その『RENT』のオリジナルキャストであるアンソニー・ラップ氏を日本に招聘して彼の生涯をミュージカルにした「WUTHOUT YOU」という作品の来日公演もしました。・・・もう、奇跡ですよね。

エンタ1号:ご自身の人生を変えた存在と一緒に舞台を作ったと!?

米田さん:そうなんです。高校生の頃の私には想像もつきませんでしたが・・・。彼が来日している間、私と河野は並行して他の案件でも動いているため、普段はなかなか劇場にはいられないのですが、その時ばかりは毎日通って、公演終わりに二人で涙目で「今日もよかったね・・・」って言い合っていました(笑)。

エンタ1号:え~!そんなの感無量すぎます・・・。

河野さん:私も米田と同じで、ミュージカルや舞台、映画などのエンタメを見るのが大好きでした。でも、もともと演劇の勉強をしていたわけではなくて。就職を考えた時、エンタメ業界に入りたいなと思ったんですが、「どうやって入ればいいんだろう?」と手探りでした。「舞台・映像制作」で検索して、最初にご縁があった制作会社で舞台制作の仕事をスタートさせました。

米田さん:きっかけは何であれ、「好きこそものの上手なれ」の世界です。大変な世界でもあるんですけどね。「好き」という気持ちは、しんどい時でも頑張れる最強の原動力ですから。

ケータリングの並べ方で分かる?!「適材適所」

河野沙絵さん(制作進行)

エンタ1号:今、お話を伺っていてうっすら感じているんですが、同じ演劇を作るお仕事でも、「プロデューサー」と「制作」の向き不向きってあるんでしょうか?

米田さん:ありますね。分かりやすい例で言うと、「ケータリングの並べ方」です。整理整頓が得意で、全体を見て細やかな気配りができる人は「制作」に向いています。逆に、細かいことは苦手でも、いろんな「やりたい!」を広げて先行して、人を巻き込んでいく人は「プロデューサー」向きかもしれません。

河野さん:確かにそうですね。だからこそ、学歴や経歴は全く関係ないんです。いくつでも始められます。実際、19歳の子がうちの講座「シアターアカデミー」をふらっと受けに来て、そのまま入社してチーフとしてバリバリ現場を回している、なんて例もあります。大学を出ているかどうかよりも、「演劇が好き」という思いと、その人の適性の方が大事ですね。

「シアターアカデミー」で業界のリアルを覗き見!

エンタ1号:そうそう、「シアターアカデミー」のことが聞きたかったんです。どんな講座なんですか?

米田さん:「シアターアカデミー」は、2018年から不定期に開講しておりまして、現在9期生の募集をしている「ゼロから実践まで、即戦力の舞台人を育てるためのスクール」です。一番の特徴は「現役バリバリの私たちが講師となり、リアルな現場の話をする」ことですね。教科書通りの知識ではなく、「実際、一本の舞台ができるまでにどんなスケジュールで動いているのか?」「お金の仕組みはどうなってるのか?」といった、かなり実践的話もします。

エンタ1号:めっちゃ具体的!

米田さん:そうなんです。「カメラマン講座」とか「戯曲講座」とかを教える学校はあっても、「制作」を教える場所ってあまりないなと思いまして。私がエンタメ業界に入った時も、いきなり「今日からAPね」と言われても、何をするのか分からず不安でした。だから、まずは知ることで「自分に合う・合わない」を早めに知ってもらえたらいいなと。この講座をきっかけに「舞台業界やエンタメ業界で仕事をしてみたい」と思ってくれる人が一人でも生まれてくれたらいいなと思って始めました。自ら「学びたい」と思って来てくれる人に伝えたいですね。

また、S-SIZEでは新入社員が出した企画がそのまま通って、演劇やドラマになることもよくあります。年齢関係なく、いい企画はいい作品になる。そういうチャンスがあることを知ってほしいですね。

エンタ1号:先ほどの19歳のふらっと受講者はまさにその例なんですね。

河野さん:嬉しい事例でした。受講していただく方も、18歳以上であれば年齢も関係ないです。

米田さん:そうそう。ほかにも、30歳近くまで別の業界で働いていて、コロナ禍を機に「好きなことをやろう!」と転職してきた子が、今部長をやっていたり。

エンタ1号:実際の講座はどんな雰囲気で進められるんですか?

河野さん:約60分の講義と30分程度の質疑応答で構成されています。少人数制なので、納得がいくまで徹底的に質問いただける環境です。コロナ禍はオンラインでしたが、今は対面の講義なので、実際に「ケータリングはこう並べます」みたいな実技的なこともやったりします。

エンタ1号:河野さんが作る「美しいケータリングコーナー」が見られる!

河野さん:(笑)。制作はチケット管理からお弁当の手配、キャストのケアまで「全部」に関わるパイプ役なので、中身を知ると「これ、私得意かも」っていう発見をしてもらえると思います。「何か舞台に関わってみたいけど、何をしていいか分からない」という人にこそ来ていただけたら嬉しいですね。

エンタ1号:単純に、知識欲として知りたいという方でもお話を聞けたらおもしろそうです(私も気になる)。

米田さん:きっかけは何であれ、なんとなく「エンタメの仕事をしてみたい」という思いがある人に面白いと思ってもらえる内容だと思います。それぐらい、実践的ですぐに使える知識をお伝えしています。

プロデューサーや制作という仕事は、外からは見えにくいですが、プロデューサーが「やろう!」と思わなければ作品は一つも進まないし、世の中に出ることもありません。「0を1にする」仕事は大変ですが、誰かがやらなければいけない。その「誰か」に立候補したい人の力になれたらと思っています。

もし、「舞台作りの裏側をちょっと知りたい」「あわよくば仕事にしてみたい」と思っている人がいたら、ぜひ「シアターアカデミー」に来てみてください。「S-SIZEで働きたい!」も大歓迎です。

エンタ1号:「作る側になる近道」がここにあるのかも!米田さん、河野さん、ありがとうございました。

プロの必需品を教えてもらいました

現場の最前線で戦うお二人の「必需品」を教えてもらいました!

プロデューサー・米田さんの場合

アイテム: パソコンとスマホ

米田さん「これさえあれば、世界中どこにいても仕事ができます(笑)」

制作進行・河野さんの場合

アイテム: 制作バッグ/通称「ドラえもんポケット」

河野さん「現場で常に斜めがけにしているバッグです。ハサミ、ペン、手袋、マスキングテープ・・・『あれある?』って聞かれたら、何でもすぐに出てきます!」

プロデューサー・制作の忘れられない演劇体験

河野さん:
「私は・・・コロナ禍が明けて、久しぶりにお客様が劇場に入った時のことです。それまでは無観客配信を行うなどしかできなくて、客席には誰もいなかった。一席空けでしたが、確かにそこにお客様が座っていて、声は出せないけれど精一杯の拍手を送ってくれていた。その光景を見ながら「初日が開くって当たり前じゃないんだ」「お客様がいるってこんなにすごいことなんだ」と改めて感じました。震えるほどの感動が忘れられません」

米田さん:
「私もコロナ禍のことは忘れられないな・・・。あとは、『進撃の巨人』-the Musical-のNY公演で初日公演を迎えた時やクリエイターや仲間たちと新しい景色を見た時など、感動する瞬間はたくさんあります。大変なことはありますがその一瞬の感動があるから辞められないんですよね」

「シアターアカデミー」講座紹介

「シアターアカデミー」講座詳細
カリキュラム 演劇制作コース(全8回予定)
募集要項 【応募期間】2026年1月16日(金)〜2月15日(日)
【対象】18歳以上の方
【定員】20名
【期間】2026年3月4日(水)から全8回
【開催場所】中目黒予定
カリキュラム 演劇制作コース(全8回予定)
第1回 テーマ:1つの公演が出来るまで
2026年3月4日(水) 19:30〜
制作という仕事とは・制作になるためには。心構えや、仕事内容を徹底解剖!
第2回 テーマ:制作の仕事 <準備期間>編
2026年3月7日(土) 13:00〜
稽古に入る前に必要な作業を具体的に説明。
顔合わせやキャスト・スタッフに配布する資料の作成など。
第3回 テーマ:制作の仕事 <稽古期間>編①
2026年3月11日(水) 19:30〜
稽古期間中の仕事内容、制作としてやるべきこととは。
常に状況が変化する稽古場で、役に立つ知識を手に入れよう!
第4回 テーマ:制作の仕事 <稽古期間>編②
2026年3月14日(土) 13:00〜
稽古期間中の仕事内容、制作としてやるべきこととは。
常に状況が変化する稽古場で、役に立つ知識を手に入れよう!
第5回 テーマ:制作の仕事 <劇場入りの準備>編
2026年3月18日(水) 19:30〜
本番が迫る中、劇場とのやり取りや、劇場での役割を把握する授業。
稽古場とはまた違う動きが求められる。
第6回 テーマ:制作の仕事 <劇場入りから本番まで>編
2026年3月21日(土) 13:00〜
いよいよ劇場入り。
仕込み場当たりなど劇場入り後もいろいろなことが起こります。
初日以降の公演本番中に起きること、気をつけるべき点など。
第7回 テーマ:制作の仕事 <地方公演>編
2026年3月25日(水) 19:30〜
次は地方公演!
現場ごとに様々なスタイルの地方公演があり、地方公演ならではの下準備も、ここで身につけよう。
第8回 テーマ:まとめ
2026年3月28日(土) 13:00〜
最後の総括。
受講料 一般:55,000円(税込)/学生:49,500円(税込)
応募締め切り後、受講者の方へ向けて受講料お支払案内をメールにて送付いたします。
【お支払期間】2026年2月23日(月・祝)~3月2日(月)
応募方法 応募フォームはこちら
※詳細は募集期間終了後、2026年2月23日(月)までにメールにてご案内させていただきます。
公式サイト https://theater-academy.com/
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この記事を書いた人

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