2026年8月に、舞台『あゝ同期の桜』が上演されることが決定した。本作は、毎日新聞社発刊の海軍飛行予備学生十四期会による遺稿集「あゝ同期の桜 帰らざる青春手記」を元に、昭和42年に榎本滋民が手掛けた不朽の名作。2015年に榎本滋⺠の脚本を原作として上⽥浩寛が新たに書きおろし、錦織一清の演出によって現代に甦った。
錦織が「生涯を賭けて後世に伝えたい作品」と位置づける本作が、2024年より3年連続の上演を迎え、戦後81年目となる2026年の夏、再び幕を開ける。

若き学徒兵たちの“かえらざる青春”を描く
特攻という過酷な運命に立ち向かう第十四期海軍飛行予備学生の諸木文晴役を演じるのは、本作が初舞台・初主演となる中山脩悟。共演には岩永洋昭、渋谷天笑(松竹新喜劇)、板垣桃子(桟敷童子)、惣田紗莉渚といった実力派キャストが揃う。また、石川大樹、高野皓平、片岡滉史朗、渡口和志、新井元輝、伊藤セナといったフレッシュな顔ぶれのほか、演出の錦織自身も出演。
かつての若者たちが散りゆく命の中で見せた輝きを現代を生きる彼らがどう表現するのか、注目だ。
あらすじ

学徒動員が全学生に適用され、昭和十九年二月一日に特に優秀なる官立私立の大学生が、第十四期海軍飛行予備学生として、霞ヶ浦の海軍航空隊に配属された。その中には、官立大学成績主席の諸木、全日本で柔道空手の大会で優勝した神崎、飛行機乗りに憧れる工学部秀才原、実家の寺を継ぐ塚本、哲学者を目指す中沢、親孝行なクリスチャン西、皆夫々に将来に夢見ていた青年がいた。
軍事教練は、通常は四年かけて卒業するところを四ヵ月での速成士官教習で、体力知力共に、日々お国のためにと歯を食いしばって、精神論が強調され、先輩や上官からは、自省しろと鉄拳制裁の毎日。厳しい訓練を終え、各見習い士官は、方々の基地に配属され、戦局が思わしくない状況で、徐々に前線へと配属されていき、同期の者が次々と命を落としていく。
その中で、昭和二十年春、桜舞い散る季節、鹿児島の最前線基地鹿屋に十四期の士官たちが配属されてきた。つまり、操縦できる人間を最後の決戦に備えてのこと。昨年秋に行われた神風航空隊の活躍は戦死した人間を軍神とあがめられて、集まった面々はその出撃命令がいつ下されるか待機していた。
そんな折、許嫁や母親が訪ねてきたり、地元の女学校の生徒たちが、差し入れを持って来てくれたりと、穏やかな青春の時間を過ごすこともあった。いよいよ、特攻の日。悠久の大義に生きるべく笑って死地に赴いていく若者たち・・・。震えながら、指導してきた豊島中佐や整備兵曹たちが敬礼したまま見送るのであった。
演出・出演:錦織一清 コメント
たったひとつしかない命を日本国民の為に、そしてこれからの私達のために・・・そんな英霊達が、親しき人に残していった言葉で紡ぐ魂の舞台。皆様からの応援や励ましにより、今年もまた三越劇場様のご厚意で、上演をさせていただく事になりました。近しい演劇関係者、役者仲間達からも、“伝えて行かなければ”と言う、統一のアドバイスを多く頂いております。以前ご覧頂いた方々は勿論のこと、多くの若い方達にも足をお運び願えれば幸いです。劇場でお会いする日を心待ちにしています。
中山脩悟 コメント
舞台『あゝ同期の桜』への出演が決まった際、初舞台ということもあり、自分に務まるのかという大きな不安もありましたが、それでも舞台に立つ以上、この作品と役に対して責任を持ち、全力で向き合いたいと強く思いました。脚本を読ませていただき、特攻へと向かわざるを得なかった彼らの葛藤や本心、そして「決心をする」という行為の重さを考えさせられました。自分と同年代の若者が命を懸けた事実と向き合い、彼らの思いを簡単に理解できるとは思いませんが、彼らのために学び、決して美化することなく向き合うべき記憶として、誠実に紡ぎたいと思っています。また一観客として観劇させていただいだこともある、演出家錦織さんのもとでお芝居ができることを大変嬉しく思っています。稽古の中で一つでも多くのことを吸収しながら、この作品に向き合い、多くの方の心に響く作品をお届けしたいと思います。
『あゝ同期の桜』公演情報
| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | 舞台『あゝ同期の桜』 |
| 公演期間・会場 | 【東京公演】2026年8月13日(木)~8月17日(月) 三越劇場 【木更津公演】2026年8月22日(土) かずさアカデミアホール |
| スタッフ | 原作:榎本滋民 脚本:上田浩寛演出:錦織一清 オープニング振付:パパイヤ鈴木 |
| キャスト | 諸木文晴役:中山脩悟 中沢一郎役:石川大樹 塚本春晓役:高野皓平 神崎武彦役:片岡滉史朗 西幸弥役:渡口和志 原清明役:伊藤セナ 岡澤参謀役:岡澤由樹 水木二等飛行兵曹役:新井元輝 豊島中佐役:渋谷天笑(松竹新喜劇) 庄司上等整備兵曹役:岩永洋昭 西まき役:板垣桃子(桟敷童子) 片岡令子役:中久喜文音 松岡雪枝役:惣田紗莉渚 老人・上官役:錦織一清 |
| チケット情報 | 一般発売:2026年6月27日(土)10:00~
【東京公演】1等席 9,800円/2等席 6,000円/3等席 4,000円(全席指定・税込) |
| 公式サイト | https://unclecinnamon.com |







