『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』で渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美らがご挨拶

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『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』で渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美らがご挨拶

2023年1月2日(月)に大阪・南座にて『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』が開幕した。本作には、渋谷天外、藤山扇治郎をはじめとする松竹新喜劇の劇団員に加え、南座のお正月公演では欠かせない存在となった久本雅美がゲスト出演している。

公演は、Aプロでは『裏町の友情』、Bプロ『流れ星ひとつ』と、松竹新喜劇の原点ともいえる、市井の人々の生活を描いた物語を上演。さらに、芝居終演後、AプロBプロともに、渋谷、藤山、久本が新春のご挨拶を行った。

Aプロ『裏町の友情』の舞台は、裏町にあるクリーニング屋。店主の倉橋貞一(渋谷)と炭屋の店主・宇部吾平(曽我廼家寛太郎)は、親の代から喧嘩ばかり。しかし、実はクリーニング屋の息子・新治(藤山)と炭屋の娘・妙子(千草明日翔)は恋仲だった。親に隠れて思いを確かめ合うが、親の前ではわざと喧嘩をする姿に、会場からは笑いが起こる。

一方、借金が重なり、長年住み慣れた家を売る決意をした炭屋の話を偶然聞いた、クリーニング屋の店主。そっとお金の工面を試みるが、日頃の喧嘩から正面から渡すことができず、息子・娘も巻き込んで、お金はクリーニング屋と炭屋を行ったり来たり・・・。心温まる結末に客席からは拍手が巻き起こった。

Bプロ『流れ星ひとつ』では、刺繍業を営む三村家の長女・千代子役を演じる久本雅美が花道に登場すると、客席からは拍手喝采が沸き起こった。千代子は、女房に逃げられ故郷に帰る決心をし、挨拶に立ち寄った小泉庄吉(曽我廼家八十吉)を応対する。

周りは、婚期をとうに過ぎ、なかなか縁談がまとまらない千代子を心配するが、実は千代子は、近所の小林(渋谷天笑)に恋心を抱いており、突然の小林の訪問に、慌てふためく姿に客席からは笑いが・・・。

しかし、実は小林は、千代子の妹・とみ子(曽我廼家いろは)と婚約状態。状況を知った父・竹造(曽我廼家文童)を安心させるため、千代子は庄吉を婿養子にもらうと宣言するが・・・。家族愛と姉妹愛に満ちた人情話に客席は温かな空気に包まれ、幕を閉じた。

「新春ご挨拶」では、渋谷が「この大変な世相の時に、よくぞ劇場までお越しくださいました。本当に劇団員一同、ゲストの皆様も感謝しております。本当にありがとうございます」と一言。

久本も「このお正月から大変な中、劇場に足を運んでいただきまして、本当に涙涙でございます。皆様にとって素晴らしい一年でありますように、今後ともよろちくびー!ということで、よろしくお願いいたします」と、らしさ全開で場を盛り上げた。

そして、藤山は「皆様と劇場でお会いできますこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今年で36歳です。若手ではございません、しかし、まだまだ芝居は未熟でございます。これからも精進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と、新しい年への決意を語った。

『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』は、1月9日(月)まで大阪・南座にて上演。






『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』で渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美らがご挨拶

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