来年で40年目を迎える丸美屋食品ミュージカル『アニー』。その記念すべきステージを担うアニーと孤児役のオーディションが行われ、2024年10月27日(日)に合格発表が行われた。
国民的ミュージカルとなった『アニー』
ミュージカル『アニー』は、1977年にブロードウェイで誕生。以来、世界各地で上演されており、今年は韓国版のほか、12月にニューヨークでの上演も予定されている。日本公演は、1986年に日本テレビ主催で上演をスタートし、今年ついに2,000回公演を突破。総入場者数は約196万人にのぼる(2024年公演終了時点)。
オーディションの結果発表をもって、来年40年目を迎える新たな『アニー』が始動した。
『アニー』のオーディション2025年の合格者
今回のオーディションには、年長から中学3年生までの子どもが参加。動画・書類審査を284名(アニー・孤児役のみ)が通過し、実技審査(ダンスおよび表現、歌、演技審査)を経て、本日最終合格者14名(アニー役2人を含む)が決定した。合格者は、以下のとおり。
【アニー役】
丸山果里菜(まるやま かりな):9歳/小学校4年生(アニー/チームバケツ)
小野希子(おの きこ):10歳/小学校4年生(アニー/チームモップ)
(年齢は2024年10月27日時点)
<チームバケツ>
モリ―:大草愛咲(おおくさ あいら)
ケイト:門前りりか(もんぜん りりか)
ジュライ:細川優月(ほそかわ ゆずき)
テシー:飯田音桜(いいだ ねお)
ダフィ:吉岡風帆(よしおか かほ)
ペパー:木村律花(きむら りっか)
<チームモップ>
モリー:戸川稀琴(とがわ きこ)
ケイト:本間彩心(ほんま さこ)
ジュライ:原ののか(はら ののか)
テシー:嵇娅希荷(ジ ヤシホ)
ダフィ:木村友泉(きむら ゆみ)
ペパー:吉田璃杏(よしだ りあん)
『アニー』を演出する山田和也の講評
『アニー』の演出を手掛ける山田和也は、まず「この何ヶ月間、あるいは何年間、きっと親子二人三脚でやってこられたんだろうなと思います。まず感謝申し上げます」と参加者をねぎらい、「合格する人もいれば、残念ながら夢叶わずの人もいます。それは毎年のことなんですけど、今年合格しなくても、次の機会がきっとあるし、この作品以外のチャンスもあると思うので、今までやってきたこと、やりたいなと思っていることをぜひ続けてほしいなと思います」とエールを贈った。
また、選ぶのは「本当に難しい」と言い、「本当に僅差なんですよ。あるいはバランスが結果を左右する場合もあります。毎年言ってますが、優劣ではありません。みんな優れていました。そこはみんな自信を持ってください。一つ言うとしたら、みんな歌もお芝居もお行儀がいい。やんちゃな孤児たちとの話なのに(笑)。 もう少しバイタリティや生命力、したたかさ、ずる賢さなどが出てくると、もっと楽しいオーディションになると思うので、皆さんのお耳に入れておきます」とアドバイスした。
誰かが選ばれ、その他が選ばれないのがオーディション。最後は、参加者全員で「トゥモロー」を合唱。泣き笑いで声を胸を張る子もいれば、涙で前が見えなくなってしまっている子もいた。朝がくれば、きっとその涙のあとも消えてゆくから、夢見ることを忘れず、明日を迎えてほしいものだ。
2025年の新アニーは共に小学4年生
合格発表直後、緊張しながらも取材に応じてくれた新アニーの2人。
丸山は「2022年のアニーを観た際、レベルの違いに驚き、私もやってみたくて応募しました。アニーに受かると思っておらず、今回3回目のオーディションで名前を呼ばれた時は嬉しくて飛び跳ねました。アニーは素直で元気な子。私もいつも元気なので、そのままの姿を出していきたいです」と笑顔で答えた。
小野も「2023年に観たアニーの元気な姿に憧れ、とにかくこの舞台に出たいと思い応募しました。今回2回目のオーディションでアニー役に決まった時は嬉し涙が止まりませんでした。オーディションではダンスの時の顔を意識して頑張りました。ずる賢くてかわいいアニーになれるように頑張りたいです」としっかりコメント。
同い年で、共演経験もあるという二人(共にミュージカル『冒険者』たちに出演)。特技は「アクロバットで転回という技をマットなしでやること」(丸山)、「友達と変顔をすること」(小野)、そして二人共通してダンスを踊ること。
合格発表時、口元を覆い目を丸くしていた丸山と、涙をどっと溢れさせた小野。明るく元気いっぱいの二人が、新たなアニーを見せてくれる日が楽しみだ。
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(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)