2023年7月15日(土)より、ジュエルステージ『オンエア!』のMAISY、Re:Fly、エメ☆カレ、3ユニットが単独公演をスタートさせる。株式会社colyから配信されたスター声優育成アプリ「オンエア!」の舞台化作品として、2022年に始動したジュエルステージ『オンエア!』(通称:ジュエステ)。
単独公演では、劇中に登場する各ユニットの「結成」までの秘話が描かれる。今回は、3つのユニットが同期間に回替わりで公演するほか、それぞれ異なる音楽家が音楽を手掛けるなど、新たな試みで「原石」を磨いていく。
公演を前に、3ユニットの中心人物、個性豊かなバラエティ集団「MAISY」光城新多役のきたつとむ、 大人なプロフェッショナル集団「Re:Fly」青柳 帝役の長塚拓海、夢の世界に誘うアイドル集団「エメ☆カレ」雛瀬碧鳥役の白石康介に話を聞いた。
――全ユニットが集結したジュエステから、もう1年が経ちましたね。
きた:そうですね。思い返すと、すごくあっという間でした。稽古期間とか含めて考えると、携わっている時間はとても長かったんですけど、本番が始まったらあっという間。「群像劇」として描かれていたので、全員がほぼずっと舞台上に出ている作りになっていたので、常にキャラクターのこと、関係性を考えて、毎日頭を動かすのがすごく楽しかった覚えがあります。
長塚:そうそう、ずっと舞台上にいたもんね。袖に捌けたのは、水分補給と、衣裳替えの時ぐらい。もちろん、演出上の意図があってのことなんですけど、僕らとしても「常に見られている」という意識を持つことですごく成長させてもらったなと思いました。台詞が少なくても、舞台上にどういればいいのか。ファンの方もすごく喜んでくださっていましたし、とても素敵な舞台に出演させていただいたなと思いました。
白石:最初の公演を、全ユニットで出来たことは、一つ大きなことだったなと思います。本当に素敵な公演になったことは間違いないんですけど、きっとそれぞれのユニットごとに消化しきれなかった部分があったんじゃないかなと思っていた部分もあって。そこの気持ちを今回に繋げられると思いますし、そういう意味でもすごく意義のある公演だったなと思っています。
――皆さん自身、改めてユニットと向き合ってみてご自身の中で感じる変化などはありますか?
きた:初演を終えて、別作品を経験して、またユニットストーリーという形でまたジュエステと向き合うことで、新多くんのことを深堀りできることが嬉しいです。僕の時間は前に進んだんですが、このユニットストーリーの新多くんは逆で、初演で描かれた「グラン・ユーフォリア」に至る前の時間軸なんですよね。すごく元気な子だけど、落ち込む時はすごく落ち込む、そういう感情が豊かな部分を届けられたらと。それがお客さんに伝わったら、僕個人の成長にもなるのかな。
長塚:「Re:Fly」では、辺見 宙役の涼介(小椋涼介)がジュエステで初舞台を踏んだんですよ。そこから、いろんな作品に出るようになって、歌唱力が上がったり、芝居がよくなってるんですよ。メンバー全員そうだと思うんですけど、やっぱり場数は自信に繋がるんだと思いました。この1年で、それぞれが踏んだ場数の分だけ、自信を持って舞台に立っている姿をお客さんに見せられるのが、すごく楽しみです。
白石:まだ僕らのユニット公演をやることが決まっていない時から、雛瀬碧鳥の「コンプレックス」をどのぐらい深堀りできるかなって考えていたんです。本読みをした時に、考えてきたことを意識してアプローチしてみたんですけど、準備してきたことが間違っていなかったなと思うことができました。
――「Prid’s」の単独公演をご覧になったと聞きましたが、皆さんの目にはどう映りましたか?
きた:「Prid’s」は、新多としても、僕としても憧れるユニットなので、すげぇ!って圧倒されました。「Prid’s」を演じているみんなも、めちゃくちゃベテランなわけではないけれど、「Prid’s」としてステージに立っているとNo.1という説得力をしっかりと体現しているんです。でも、そこに至るまでにはいろんな悩みや葛藤があって、そこを深堀りすることで、よりユニットとしての奥行きが増すんだなって・・・。あの感じを、「MAISY」としても出したい!って思いました。
長塚:単独公演っていいなという気持ちが強くなりましたね。僕、このジュエステが好きなんです。「Re:Fly」が大好きだし、青柳帝というキャラクターが大好きです。自分たちも自信を持ってやってきたので、僕らが単独公演をやっても絶対いい舞台になるでしょ!と、「Prid’s」の公演を見ながら思っていました。お客さんの目線で楽しみながら、「早くやりたい」と思っていたのをよく覚えています。
白石:純粋にうらやましかったです。碧鳥と千紘は役柄としても関わりがあるので、もし今この状況に自分がいたらどういう表現するだろう?とか、いろんなことを考えながら見てしまいました。
――3ユニットの公演を、回替わりで同時にやるということについては?
きた:僕個人としては、バチバチしてる感じはなくて(笑)。やっぱり、初演を全員揃ってできたことで、それぞれのユニットに分けられても、「Re:Flyはきっとスマートでかっこいいステージを見せてくれるんだろうな」「エメ☆カレは歌とパフォーマンスで盛り上げてくれるんだろうな」という絶対的な信頼感の方が強いです。信頼しているから、「MAISYとして出せる色はどんな色だろう?」とか、「喜んでもらえる強みってなんだろう」と考えが広がる。そういう意味では、切磋琢磨というか、お互いにいい刺激をもらえているのかも。
長塚:確かに。今回、それぞれのユニットのはじまりを描く3つの物語が展開していくんですが、違う物語でも、ゴールの1つとしてあるのが「グラン・ユーフォリア」なんですよね。どのユニットも、目指すゴールは同じ。そこまでを1つの物語と捉えているから、自分たちのユニットの役割をすごく考えています。いろんな個性があって、それぞれのユニットが成り立っているということを、より意識しながら立つことになる気がしています。
白石:それぞれまったく色の違うユニットだからね。自分たちが「やりたい」と思うことを信じてやっていけば、おのずと良い関係性で進んでいけるのかなと思いますし、お客さんにもその個性を楽しんでいただけるのではないかと。3ユニットが回替わりで同時に公演することが、いろんな方向によい影響を与えてくれるといいなと思います。
――今回、公演ごとに音楽を手掛ける音楽家さんが違うのもおもしろい試みですよね。
きた:MAISYは、皆で楽しめて、ペンライトを振って盛り上がれる新曲があります!歌詞をよく聴くと、歌唱を担当しているキャラクターが悩みを乗り越えていく感じになっているので、注目してみてほしいです。曲とストーリーが一体になっているのを、歌っている僕らも感じているので、早くこれをお客さんに届けたいです!
長塚:Re:Flyは、初演でもおしゃれで軽快でかっこいい楽曲をいただいたんですが、今回はそれに「難しい」が加わりました(笑)。すごいテクニックを持つシンガーさんが歌うような楽曲をいただけたことは光栄なことなので、曲を自分たちのものにできたら絶対にかっこいい。歌唱の面でも、ユニットとしてしっかり見せたいです。
白石:エメ☆カレは、すごくキャッチーで耳馴染みの良い楽曲をいただきました。僕たちの楽曲は、大石憲一郎さんが担当してくださっているんですが、大石さんはアニメや特撮の楽曲なども手掛けられているので、子どもから大人まで楽しんでいただけるような、ワクワクを感じていただけると思います。
――輝きを増した皆さんの姿を、楽しみにしております!
きた:初演の「グラン・ユーフォリア」は、ある意味、「オンエア!」を応援してくださっている皆さんが一番見たかったものだったのではと思っています。コンテンツを愛し続けてくれている皆さんに負けないぐらい、僕らも役を愛して、公演ができることを喜んでいます。原作の「オンエア!」も、ジュエステも、トータルで「オンエア!」ってやっぱり素敵な作品だな、明日もがんばろうって思ってもらえるように、嘘のないものを届けたいです。
長塚:ゲームで展開する会話のテンポと、生身の人間が発する会話のテンポって、やっぱり違うんですよね。舞台は、僕らのその日その場の雰囲気で、一度として同じものにはなりません。それが楽しいところでもあり、難しいところにもなるんですけど(笑)。生身の人間が演じる意味を届けられたらと思います。
白石:原作をずっと応援してきたお客さんの想いを、僕たちが繋いでいきたいという気持ちが一番強いです。作品の世界観に対する責任感を持って、『オンエア!』を愛する方々の気持ちを大事にしていきたいです。
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)
MAISY単独公演:ジュエルステージ『オンエア!』~Unit Story side MAISY~
上演スケジュール
2023年7月15日(土)~8月6日(日) 東京・品川プリンスホテル クラブeX
スタッフ・キャスト
【原作】「オンエア!」/coly
【脚本・作詞】浅井さやか(One on One)
【演出】伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
【音楽】Yu(vague)
【出演】
<MAISY>
光城新多:きたつとむ
森重優那:嶋崎裕道
愛澤 心:大見洋太
黒曜 護:結城伽寿也
神谷 祈:藤希 宙
ほか
Re:Fly単独公演:ジュエルステージ『オンエア!』~Unit Story side Re:Fly~
上演スケジュール
2023年7月15日(土)~8月6日(日) 東京・品川プリンスホテル クラブeX
スタッフ・キャスト
【原作】「オンエア!」/coly
【脚本・作詞】浅井さやか(One on One)
【演出】伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
【音楽】伊 真吾(OVERCOME MUSIC)
【出演】
<Re:Fly>
青柳 帝:長塚拓海
夜来立夏:柊木智貴
浮間志朗:宮内伊織
辺見 宙:小椋涼介
天橋幸弥(コスモ):吉澤 翼
ほか
エメ☆カレ単独公演:ジュエルステージ『オンエア!』~Unit Story side エメ☆カレ~
上演スケジュール
2023年7月15日(土)~8月6日(日) 東京・品川プリンスホテル クラブeX
スタッフ・キャスト
【原作】「オンエア!」/coly
【脚本・作詞】浅井さやか(One on One)
【演出】伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
【音楽】大石憲一郎
【出演】
<エメ☆カレ>
雛瀬碧鳥:白石康介
見明佐和:正木 郁
小野屋あずき:大友至恩
天神陽人:大久保 樹
冠 嵐真:安部 瞬
ほか
公式サイト
【公式サイト】https://onair-stage.com
【公式Twitter】@onair_stage
(C) coly/ジュエルステージ「オンエア!」製作委員会