2022年7月8日(金)にTBS赤坂ACTシアターで、アジア初上陸となる舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の東京公演がついに開幕した。本作は小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした物語で、小説の最終巻の19年後が描かれている。本公演開幕に向け、東京公演の3人のハリー・ポッター、藤原竜也、石丸幹二、向井理のコメントが寄せられた。
本作は、「ハリー・ポッター」シリーズの原作者・J.K.ローリングが自ら演出家のジョン・ティファニー、脚本家のジャック・ソーンとともに創作したオリジナルストーリー。シリーズとしては8番目の物語であり、初めて”舞台”という手法を使って描かれた、ハリー・ポッターの新たな物語が展開される。2016年のイギリス・ロンドンでの初演以降、世界6都市で観客を熱狂の渦に巻き込んできた本作は、観客自身が「ハリー・ポッター」の物語の世界に入り込み、目の前で魔法を“体感”できる舞台となっており、完成した舞台を観た原作者も「劇場でしか味わえない魔法」と絶賛している。
この“魔法”を生み出すのは、2021年12月から半年かけて大規模改修工事を行い、ハリー・ポッターシアターとして新しく生まれ変わった劇場、この舞台のために半年以上前から来日して準備をしてきた世界最高峰のクリエイティブスタッフ、そして厳しいオーディションを勝ち抜き、3か月にわたる稽古を続けてきたキャストたち。7月8日(金)に行われた開幕公演では、この日のために創り上げられた様々な“魔法”が飛び出すたびに、客席から息を飲む音や驚きの声があがり、終演後には魔法の時間を讃えるように惜しみない拍手が送られ、観客総立ちのカーテンコールが繰り広げられた。
また、本日の開幕公演に先立って、レッドカーペットセレモニーも開催された。登場したのは、ハリー・ポッター役の石丸幹二、向井理に続き、綾瀬はるか、鈴木亮平、井上尚弥、市村正親、鹿賀丈史ら著名人。さらに、開幕公演の観劇に向けて、ハリー・ポッターの世界観をイメージしてドレスアップした招待客らが劇場周辺を彩った。先立って行われたプレビュー公演に観客として訪れた北大路欣也、そして本作でルード・バグマンの声も務める吉田鋼太郎からもコメントが寄せられている。
第1幕・第2幕あわせて3時間40分(休憩含む)の舞台の中で、驚くような“魔法”演出が次から次へと飛び出し、観客を物語の世界に引き込んでいる舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、TBS赤坂ACTシアターで上演中。
なお、年内公演在庫僅少を受けて、7月8日(金)から2023年1月から5月公演のチケットが先行発売開始している。
コメント
◆藤原竜也
世界トップクラスのスタッフに囲まれて約3か月稽古してきましたが、僕の演劇史上、最も困難な日々でした。アジア初、そしてゼロから壮大なハリー・ポッターの世界を創るということが、いかに大変な作業なのかと痛感しました。
初日に先立って行われたプレビュー公演は、日本人には馴染みがないほど長期でしたが、プレビュー公演を通して芝居の解釈がより深まり、余計なものをそぎ落とせたことで、いい舞台が出来上がっていると思います。
もう恐れるものはない、というくらい稽古しましたので、胸を張ってお客さんにハリー・ポッターの世界を届けられると思います。
現実を忘れた劇場での体験を、どうぞお楽しみください。
◆石丸幹二
ニューヨークで観劇したのは2年半前。
1年を超えるオーディションを経て、稽古にたどり着いた。
「ようやく」という安堵と期待で胸を高鳴らせたのも束の間、
システマティックに、ハードに僕らを導いてくれる海外スタッフの温かな指導を受け、3か月が流れるように過ぎた。
演劇の稽古としては異例の長さをかけ、丁寧に作り込んだ舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。
僕らの熱意と愛情の産物だ。
父親になったハリーの新たな試練、そして父と息子の絆の形成――劇場で見守ってください。
◆向井理
3か月の稽古を経て、ついに『ハリー・ポッターと呪いの子』が幕を開けます。
インターナショナルチームや日本のスタッフ、キャストが一丸となり積み重ねて参りました。
そして世界各地で様々な賞を獲得しているこの舞台は、アジアでは初となります。さらに、日々の稽古の中でも常に進化しています。
観客の皆様を一気に魔法の世界に誘い、目の前で本当に繰り広げられる魔法の数々。
今まで見たことのない作品を、是非ご覧ください。
◆北大路欣也
幕が開いてすぐに別世界に引き込まれました。
装置も照明も演出も、裏方のスタッフさんも、そして役者のみなさんも、全員で作り上げている魔法の世界を心ゆくまで楽しませていただきました。今この舞台を見ないと絶対に損すると思います。
◆吉田鋼太郎
63歳のわたしが、少年に戻った気持ちで見ることができました。大掛かりな仕掛けやアクション。そのテンションに演技がついてこないと安っぽく見えてしまうのですが、この舞台は役者の芝居もすばらしい。3時間半驚きの連続で、口が開きっぱなしでした。
あらすじ
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。
彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!
二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公演情報
上演スケジュール
2022年7月8日(金)~2023年5月31日(水) TBS赤坂ACTシアター
2023年1月~5月公演チケット情報
【先行発売】2022年7月8日(金)10:00~7月28日(木)23:59
【一般発売】2022年7月30日(土)10:00~
【TBSチケット】 https://tickets.tbs.co.jp/harrypotteronstage/
【ホリプロステージ】 https://harrypotter.horipro-stage.jp/
※いずれも購入には事前の会員登録(無料)が必要
スタッフ・キャスト
【オリジナルストーリー】J.K.ローリング
【脚本・オリジナルストーリー】ジャック・ソーン
【演出・オリジナルストーリー】ジョン・ティファニー
【キャスト】
ハリー・ポッター:藤原竜也/石丸幹二/向井理
ハーマイオニー・グレンジャー:中別府 葵/早霧せいな
ロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ/竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:松田慎也/宮尾俊太郎
ジニー・ポッター:馬渕英里何/白羽ゆり
アルバス・ポッター:藤田悠/福山康平
スコーピウス・マルフォイ:門田宗大/斉藤莉生
嘆きのマートル:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:宝意紗友莉/岩田華怜
組分け帽子:木場允視
エイモス・ディゴリー:福井貴一
マクゴナガル校長:榊原郁恵/高橋ひとみ
安藤美桜、安楽信顕、千葉一磨、半澤友美、川辺邦弘、小松季輝、前東美菜子、みさほ、扇けい
尾尻征大、岡部雄馬、織詠、大竹尚、大内慶子、佐竹桃華、佐藤雄大、篠原正志、鈴木翔吾、田口遼、田中彩乃、手打隆盛、上野聖太、渡邉聖斗、薬丸夏子、横山千穂
ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎
※名前の表記はアルファベット順
※ハリー・ポッター役の藤原竜也は、2022年9月末までの出演。