2020年8月に上演されるVR能『攻殻機動隊』より、ビジュアルが公開された。VR能とは様々な最先端技術を駆使し、世界初のVRメガネなしで仮想現実空間を再現し上演する能舞台である。
中央に映る主人公・草薙素子は、原作では美しいボディラインの映える衣装だが、今回は紫色の唐織を羽織り、右手には金色と赤のコントラストが美しい扇を持つという、豪華絢爛な能装束に身を包んでいる。
「攻殻機動隊」の世界観を表したサイバー空間に浮かび上がるように写っている素子の様子は、伝統芸能と最新技術の融合を表現しているとのこと。
演出は、舞台版『攻殻機動隊ARISE』、AKB版『仁義なき戦い』などを手掛けてきた映画監督・奥秀太郎。脚本を「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「BLOOD」シリーズなどの脚本で知られる藤咲淳一が担当する。
映像技術は舞台版『攻殻機動隊ARISE』、3D能シリーズなどで日本初の舞台での3D映像を開発してきた福地健太郎(明治大学教授)、VR技術は国内のVR研究での第一人者・稲見昌彦(東京大学教授)が担当する。
出演には坂口貴信、川口晃平、谷本健吾ら現在の能のシーンを牽引する観世流能楽師が名を連ねている。
VR能『攻殻機動隊』は8月22日(土)・8月23日(日)に東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。