1981年にベルリン芸術祭でデビューした後、これまでに52の国と地域で6500回以上の公演を行ってきた太鼓芸能集団「鼓童」。鼓童創立メンバーで名誉団員の藤本容子と鼓童が取り組んだ初めての“唄”のCDアルバム『佐渡もの語り~ゆめのうつつ~藤本容子×鼓童』が2020年10月17日(土)に発売されることが分かった。
唄って語って45年、藤本容子は名誉団員に選定後も自らのプロデュースによる全国へのソロ活動や唄のワークショップ、さまざまなアーティストのCD作品に参加するなど精力的に活動してきた。佐渡の各地で出会った人々、伝説、日常の暮らし、そして鼓童村の日々、その感動の中から生まれた藤本の唄たちが、鼓童の演奏と共に届けられる。
以下、藤本と鼓童団員でミュージックディレクターを務める住吉佑太のコメントを紹介。
◆藤本容子(鼓童名誉団員)
「ゆめのうつつ」とは、そこはかとない、捉えどころの無いイメージから生まれてきたタイトルです。
それを、あえて意味のある言葉にするなら「夢のような現実」とでも言えるでしょうか。
あっという間の45年。鼓童との響演。一つ一つの唄の誕生。
そして、「夢」を「まさかの」という意味合いで捉えれば、今日のコロナの脅威もまた「ゆめのうつつ」。
今、この時の、巡り合わせの必然を思います。鼓童の若き演奏者と、心を込めて作りましたこのCDが、多くの皆さまに届いて、少しでも日々の慰め、励ましとなりますように願い、祈ります。
◆住吉佑太(鼓童団員/ミュージックディレクター)
容子さんの唄の力。それは「語る」力だと感じています。
深く力強く、そして同時に、儚くも優しい。容子さんの唄の魅力が、世界中に広まっていきますように。
そんな思いを込めて、一音一音を大切に紡ぎながら、楽曲をアレンジさせて頂きました。
◆発売情報
『佐渡もの語り~ゆめのうつつ~藤本容子×鼓童』
2020年10月17日(土)発売予定
【価格】3,000円(税込)
【曲目】
1.「この峰の」 作詞・作曲:藤本容子
2.「安寿厨子王もの語り」 作詞・作曲:藤本容子
3.「忘れな草」 作詞:山本修之助/作曲:藤本容子
4.「ねんねん猫の…」 佐渡のわらべ唄/作曲:藤本容子
5.「向こうの山へ」 佐渡のわらべ唄/作曲:藤本容子
6.「清水寺畑から」 作詞:本間正次/作曲:藤本容子
7.「椎谷の観音さま」 作詞・作曲:藤本容子
8.「ヤサエー節」 作詞・作曲:藤本容子
9.「人は恋ひ恋ひ」 作詞・作曲:藤本容子
10.「鬼太鼓若衆」 作詞:一条和史/作曲:藤本容子
11.「小木大津絵幻想」 佐渡小木民謡
12.「花の寿」 作詞・作曲:藤本容子
13.「風流口説き節」 作詞・作曲:藤本容子
14.「鼓童村どんど焼の唄」 作詞・作曲:藤本容子
【唄】藤本容子
【演奏】鼓童、木村俊介、菊武粧子