Hey!Say! JUMP藪宏太、10年ぶりの主演で「背中を押せるような」作品に!ミュージカル『ハル』開幕

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Hey!Say! JUMPの薮宏太が約10年ぶりに主演を務めるミュージカル『ハル』が、2019年4月1日(月)に東京・TBS 赤坂ACTシアターにて開幕した。本作で薮は、病を乗り越えボクシングに挑戦する青年・ハルを体当たりで演じる。初日前にはプレスコールと囲み会見が行われ、薮と北乃きい、安蘭けい、七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)が公演への思いを語った。

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再開発が頓挫し寂れてしまった小さな田舎町を舞台に、母・千鶴と二人で暮らす高校生ハルの成長を描く本作。子ども時代に患った病を乗り越え、元気な体を手に入れたものの、本音を話せる友人もおらず、虚しい日々を過ごしていたハルが、ボクシングに夢中になっている真由と出会ったことでその魅力にのめり込み、次第に変わり始める。脚本は高橋亜子によるオリジナル。演出は栗山民也、楽曲は甲斐正人が書き下ろした。

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フォトコールでは、舞台冒頭から藪が演じるハルがボクシングと出会い心惹かれるも、母親からボクシングジムの会長である神尾が父親の死に関わってきたことを聞き、揺れ動く姿までが公開された。

幕が開くとすぐに目に飛び込んでくるのは、両袖の商店街を模したセット。シーンごとにセットの一部が飛び出してきて、商店街が一瞬にして祖母の家や千鶴の会社、ボクシングジムに早変わりしつつも、“街の中”で起こっている出来事であると印象づけられる。さらに、この物語がハルだけの成長物語なのではなく、街全体が大きく変化していく物語であることを示唆しているかのようだった。

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冒頭から立て続けに歌われるミュージカルナンバーも秀逸。豊かな感性と表現力が特徴の高橋による、感情がまっすぐに伝わる歌詞が流れるような音楽と共に心に響く。本作では、1幕では12曲、2幕では16曲、全28曲ものナンバーが披露されることも特筆しておきたい。

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会見で、藪は「12月の頭ぐらいから(公演に向けて)準備していました。3ヶ月経って、やっとこの日が迎えられることが素直に嬉しいです」と笑顔で挨拶。北乃ともども、ボクシングの練習もかなり積んだようで、藪は「週に1、2回レッスンさせていただいていました。あとは、食事制限やトレーニングもしました。体重は5キロぐらい減ったんじゃないかな。体脂肪は今、10%ジャストぐらい」とボクシングに似合う身体を作り上げてきたという。

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ジャニーズ事務所の後輩で、藪とは本作が初共演となる七五三掛は「藪くんと(一緒に)できることに感動しています」と感慨深そうに語る。そして、共に稽古を重ねたことで知った藪の新たな一面を聞かれると、藪からお尻を触られることが多かったことを暴露。藪は「スキンシップです(笑)。親しみを込めて、挨拶でメンバーにもやるんです」と照れたように釈明し、会見を盛り上げた。

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舞台初日となった4月1日は新元号が発表された日。出演者たちはフォトコールのための準備を行っていた時に発表されたそうで、藪は「素敵な響きですよね」、安蘭は「美しいと思いました」、北乃は「日本的で素敵」とそれぞれに感想を述べた。

最後に藪は「悩みや劣等感を抱えている人や、新生活で環境が変わる中で不安を抱えている人の背中を少しでも押せるようなミュージカルにしたいと思っています」と力強く意気込みを語った。

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ミュージカル『ハル』は、4月14日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、4月22日(月)から4月28日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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