関西出身の劇団として注目を集めている演劇ユニットiaku。このほど、同ユニットの新作『逢いにいくの、雨だけど』の上演が決定した。2018年11月より東京と大阪の2都市で上演される。
作・演出を務めるのは横山拓也。出演者には尾方宣久(MONO)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、納葉、松本亮、異儀田夏葉(KAKUTA)、川村紗也、猪俣三四郎(ナイロン 100℃)らが名を連ねている。
【あらすじ】
恋愛、友人、家族の関係の中に発生した嘘やごまかしなどの罪の意識の重なりが歪める人間関係。そこに、突如起きた大きな事故が、彼らの間に妙なバランスをもたらしてしまった。事故の加害者と被害者という立場のはずが、いつしか、簡単な構図では語ることのできない状況に陥っていく。条件や時間では解決できない、複雑に絡まり合った心の問題が深く横たわり始めるのだった。
子ども同士が幼なじみで、家族ぐるみの付き合いのある、仲の良い2組の家族 。あるとき、不可抗力で、 一方の子どもが、もう一方の子どもに大きなケガを負わせてしまい、人生に影響するような障碍を残す。この出来事以降、2組の家族は複雑な関係となり、疎遠となってしまい・・・。
上演決定に伴い、横山からコメントが届いている。
◆横山拓也(作・演出)
iakuとして、三鷹市芸術文化センターでは『流れんな』(2014年)と『エダニク』(2016年)を上演させてもらいました。いずれも再演でした。iakuは「強度のある作品をつくって再演を繰り返す」という活動方針がありますが、今回は新作で挑ませていただきます。そして過去2作品においては、他の方にお願いしてきた演出も、今回は私自身で行います。辿り着くところが何処なのかはわかりませんが、今、作品的に新たな境地に向かっているような気がしています。iaku のニュースタンダードになる作品を目指します。
『逢いにいくの、雨だけど』は11月29日(木)から12月9日(日)まで東京・三鷹市芸術文化センターにて、12月21日(金)から12月22日(土)まで大阪・八尾プリズムにて上演される。チケットは10月6日(土)より発売開始。