2017年8月23日(水)に東京・博品館劇場にて、舞台『向日葵のかっちゃん』が開幕した。本作は、「おかあさんといっしょ」(NHK)の『ぐ~チョコランタン』などの脚本家としても知られる小説家の西川司の自伝小説を、わかぎゑふの脚本・演出で初舞台化したもの。初日前に行われたゲネプロから、舞台写真と三上真史、星野真里、酒井敏也のコメントが届いた。
時計も漢字も読めず、小学校2年生から4年生を支援学級で過ごした“かっちゃん”。5年生になって転校することになったが、その先の学校で熱血先生・森田先生と出会い、勉強の楽しさを知る。
「分からないことは、恥ずかしいことじゃない」
森田先生との出会いは“かっちゃん”の運命を変えていく―。
支援学級に通う子どもの物語ではあるが、現代に生きる多くの子どもたちにとっても大切な“可能性”、そして、子どもにとって“大人であることの意味”と子どもと向き合うヒントを教えてくれる。「人は、たった一人との出会いで大きく人生を変えていけることがある」ということを、改めて感じさせてくれる作品だ。
“かっちゃん”の運命を変えた熱血先生・森田先生役を三上、“かっちゃん”のお母さん役を星野、校長先生役を酒井、“かっちゃん”役を阿由葉朱凌/戸塚世那(Wキャスト)が演じるほか、西ノ園達大、高木稟、梅田悠、二瓶拓也が出演。
◆三上真史
ある先生との出会い、そして諦めない想いが実際に起こした奇跡のお話です。僕自身、この作品を通し人のチカラ・言葉のチカラというものを強く感じています。人は出会いによってこんなにも人生が変わるのだと気付かされました。子どもから大人まで、どの年代の方にも観ていただきたい作品です。皆様の心に向日葵の花が咲きますように。
◆星野真里
お芝居をしていて苦しいのはいつぶりでしょう。それだけ難しい役に挑戦させていただけているのだと思い、思い込み、必死に必死に生きることに努めたいと思います。そんな私のことは気にせず、ぜひ気軽に観に来てください!たぶん笑ってお待ちしております!!
◆酒井敏也
原作を読んで、このような奇跡のようなことがあるのだと感動しました。
観劇のあと、ぜひ原作を読んでない方は本屋へ行って、「向日葵のかっちゃん」を買って読んでみてください。芝居の出来の良さがさらによく分かります。
舞台『向日葵のかっちゃん』は、8月27日(日)まで東京・銀座 博品館劇場にて上演される。
(撮影:宮川舞子)