佐藤健「熊本へ足を運ぶきっかけになれば」復興支援本「るろうにほん 熊本へ」発売記者会見

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2017年4月14日(金)に、俳優の佐藤健が書籍「るろうにほん 熊本へ」を発売した。本書は、映画『るろうに剣心』の撮影で度々熊本を訪れていた佐藤が、熊本地震の復興に少しでも役に立てたらと自らが企画したもの。この発売を記念し、4月16日(日)に熊本にゆかりのある肥後細川庭園内の松聲閣にて、記念会見が行われた。

震災直後、思い入れのある場所である熊本に対し「自分に何かできることはないか?」と考えていたという佐藤は、自ら被災地へ炊き出しに赴いて現地の人々と触れ合い、彼らの抱える観光客の減少に対する悩みを知ったという。「僕たちからすると、大変な状況だからあえて観光を控えていた部分があると思うのですが、実はすごくもったいないことが起きていたんだな、と感じました」と語る佐藤は「だからこそ、正しい情報を伝えたい。熊本の素敵な景色や食べ物を改めて紹介することで、皆さんが熊本へ足を運んでくださるきっかけになればいいな、と思いました」と発売の経緯を明かした。

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復興支援本とも言える「るろうにほん 熊本へ」の撮影は、昨年の夏に行われた。「例えば山の中にある水源だったり牧場だったり、そういった自然の景色がすごく印象に残っています」と、本を作る際に、改めて熊本の素晴らしさを発見したという佐藤。中でも、特に無人駅を利用したカフェがお気に入りだという。「改札を入ったホーム上にテーブルとベンチがあり、そこでお茶やスイーツが楽しめます。線路の先に広がる景色が本当に素敵で、のどかな空気だし人柄も温かくて、とても好きな場所になりました」とその魅力を語った。

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また「くまモンとはマブダチ(笑)」と言い、熊本の人々に対し「地元愛が強いと思います。『くまもと復興映画祭』というイベントを訪れた際、熊本出身の俳優さんや監督さんが熱量を持ってやっているのを近くで見ましたし、集まってくれたお客さんからもすごく熱量を感じました。今回の本をきっかけに、皆さんの地元愛をより体感して感動でき、熊本がもっともっと好きになりました」とより思いを強くした様子。

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最後に「震災からの復興は誰もが願っていますが、どうしたらいいか分からないことも多いと思います。僕はたまたまロケなどで熊本へ訪れる機会があり、そこで出会った人たちから現状を聞いて、今回の本を作ることを思いつきました。売り上げの一部は寄付させていただくので、何をしたらいいか迷っている方々にも“この本を買うことで支援できるんだよ、気持ちは届くんだよ”ということを伝えたいです」と語っていた佐藤。復興は長い目で見る必要があり、震災時に感じた思いを忘れてはいけないとした上で「ぜひこの本を手に取って、熊本へ足を運んでいただけたら嬉しいです。その気持ちが支援になり、熊本の皆さんにとって大きな力になると思います」と呼びかけた。

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会見後は佐藤から記者たちへ、熊本名物の“だご汁”を直接ふるまう一幕も。一つ一つ丁寧に配膳しながら「うまかもん」(熊本の方言で「おいしいもの」の意)をアピールしていた。

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◆佐藤健「るろうにほん 熊本へ」
【仕様】四六判210ページ+表紙+カバー、オールカラー、並製(ソフトカバー)
【価格】1,600円(税抜)※売上の一部を熊本の地元自治体へ寄付
【ISBN】978-4-8470-9564-1
【発行元】(株)アミューズ
【発売元】(株)ワニブックス

アスマート他、全国書店、各ネット書店にて購入可
【アスマートHP】http://www.asmart.jp/

(取材・文・撮影/堀江有希)

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