窪塚洋介「夢を見ることに飽きたことなんてない!」ライブシネマ『怪獣の教え』開幕!

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2016年9月21日(水)、東京・Zeppブルーシアター六本木にて、ライブシネマ『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』が開幕した。2015年11月に初上演された本作は、『青い春』、『空中庭園』を世に送り出した映画監督・豊田利晃の舞台初演出作品。演劇と音楽、そして映画を融合させ、ライブ作品に仕上げた舞台として大きな話題となった。今回の公演は、約1年ぶりの再演となる。その初日当日に囲み会見と公開ゲネプロが行われ、演出・脚本・映像の豊田と、キャストの窪塚洋介、渋川清彦、太田莉菜が登壇した。

ライブシネマ『怪獣の教え』豊田利晃

今回の再演について、まず豊田が「新しいシーンが1つ増えて、尺も前回は1時間40分ぐらいだったのが、2時間ぐらいになっています。この作品は、役者、音楽、映像、照明、音響と、すべてが本番でないと完成しないので、セッションのようなスリリングなところがあるんです。そこを楽しんでもらいたいですね」と初演からの違いと見どころをアピール。

ライブシネマ『怪獣の教え』窪塚洋介

続いて、窪塚は「増えたシーンは、僕が演じる天作の独白みたいな場面なんですけど、そこが今回、一番楽しんでやれたところですね。毎日が映像・音楽・演技のセッションなので、今日はこうしてみようとか、この位置でセリフを言ってみようとか、楽しんで稽古をやってきました。毎公演、全部違ったものになると思います」と追加シーンや再演にあたっての演技の変化について説明。

ライブシネマ『怪獣の教え』囲み会見

また、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-サイレンス-』(2017年全国ロードショー)にも出演している窪塚は、「役者として映画で学んできたことをすべて出せる場所っていうのは舞台だと思うんです。今まで映画やドラマをやらせてもらって、結果、自分の力を最大限に発揮できる場所っていうのは舞台なのかなという気がしています。編集も効かない同じ板の上で、例えば、外国人タレントと共演しても、その人とも同じ土俵で勝負できる場所なんですよね。そういう意味でフェアな場所だと思うし、自分自身が全身全霊ですべてをぶつけられる場所なんです」と舞台について強い思いを披露した。

ライブシネマ『怪獣の教え』渋川清彦

一方、自身の映画デビュー作『ポルノスター』から豊田と付き合いのある渋川は「豊田さんは映画の時と顔は変わらないですね。舞台稽古のときでもカチンコを持って、“用意、ハイ!”と言っていて、顔は変わりません。常に和ましてくれるんですけど、やっぱり本番に入ると厳しくて、顔が変わりますね」と、舞台演出時の豊田の様子を明かすと、豊田が「結局、顔は変わるって話だよね(笑)」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

ライブシネマ『怪獣の教え』太田莉菜

そして、太田は「作品を観ることで、人によって感じることや受け取り方は様々だと思うんです。今回の舞台を観たお客さんの多くが、幸せでも苦痛であったとしても、ある意味で夢の中にいるということが体験できる特別な2時間になると思います」と本作のキーワードでもある“夢”を絡めて、見どころを語った。

ライブシネマ『怪獣の教え』窪塚洋介&渋川清彦

豊田も参加している音楽ユニット「TWIN TAIL」と、オーストラリア先住民族の管楽器ディジュリドゥの奏者で画家としても活躍するGOMAが担当する音楽。その音楽と、舞台で展開される迫真の演技、演劇の背景としてだけでなく動画でも表現される映像演出により、セッションのようなライブ空間「ライブシネマ」が生み出された。そんな本作の、よりパワーアップしたセッションを、ぜひ生で体感して欲しい。

ライブシネマ『怪獣の教え』囲み会見_2

ライブシネマ『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』は、9月21日(水)から9月25日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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