11月1日(土)より東京・東急シアターオーブにて、ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』が開幕した。初日前に同劇場にて行われた記者会見で、主演のアダム・クーパーと演出のジョナサン・チャーチが本作への想いを語った。『SINGIN’IN THE RAIN~』は1952年に公開された映画を元に、ハリウッド映画がサイレントからトーキーへの進化変貌する時代を描いた作品。ブロードウェイを目指す作家と俳優のサクセス・ストーリーと映画の舞台裏をコメディタッチで描いたミュージカルだ。
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21世紀に“世界中のすべての人をハッピーに”をモットーに、日本に届けられた本作最大の見どころのひとつは、世界的ダンサーであるアダム・クーパーがかつてジーン・ケリーの演じたドン役を演じること。アダム・クーパーは、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』、映画『リトル・ダンサー』で一大旋風を巻き起こしたスーパーダンサーである。2012年2月からロンドンでのロングラン公演に挑み、ミュージカルスターへの素晴らしい転身ぶりを見せた。
ゲネプロ前の囲み取材にてアダムは、日本で上演できることへの喜びと共に「素晴らしい役なので、もう一度演じられることを嬉しく思います。新しいカンパニーと一緒に演じることも楽しみ。ジーンを尊敬している中で、いかにして新しい役を作っていくかということに意識を置きました」と語った。
本作では、劇中に約12トンの水が舞台に降り注ぐ。この構想について演出のジョナサンは、これまであまり語ったことがないのですが、と前置きした上で「ドラマ『glee』の中にリアーナの『Umbrella』と、メインテーマである『Singing in the Rain』をMIXしたバージョンがあって。それを浅いプールの中で踊っているシーンからインスピレーションを得たんです」と明かした。
「ロンドンで楽しんでくださったお客様と同じくらい、日本のお客様にもこの公演を楽しんで頂きたいです。そして、皆さんに濡れることを楽しんでもらえれば(笑)」と意気込むアダム。アダムの長い脚のご機嫌次第では10列目ぐらいまで水しぶきを味わえそうだ。
『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』は東急シアターオーブにて、11月24日(月・祝)まで上演される。