TEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」荒牧慶彦×佐川大樹×神里優希インタビュー!「真面目さと遊び心を持って」

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2013年より月刊誌「ARIA」(講談社)にて好評連載中の、⽇吉丸 晃によるハイテンションラブコメディ「初恋モンスター」が2017年3月に舞台化される。世間知らずのお嬢様高校生の⼆階堂夏歩が、外見はイケメン青年ながら実は小学5年生の高橋 奏に恋をする・・・というぶっ飛びの設定で、連載当初より話題を呼んでいる本作。果たしてどんな仕上がりになるのだろうか?イケメン小学生役を演じる荒牧慶彦、佐川大樹、神里優希から、小学生時代の思い出を交え本作の見どころを聞いた。

TEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」荒牧慶彦×佐川大樹×神里優希インタビュー

――まず、初めて原作を読んだ時の印象はいかがでしたか?

荒牧:出演が決まるまで原作を読んだことはなかったんですが、友達から「俺、小学生だけどどうする?」というフレーズと、高校生が小学生男子と付き合う漫画だということは教えてもらって、知ってたんですよ。その時は「おもしろい漫画があるね~」って笑ってたんですけど・・・まさかの舞台化で、主演のお話をいただいて(笑)。「アレをやるのか!」って面食らいつつ、原作を読んだら予想以上の衝撃のおもしろさで、ダブルパンチを受けたような気分でした。“短パン”を履いたイケメン小学生というビジュアルだけでもおもしろいのに、内容は下ネタのオンパレードだし。1巻を読んだだけでもボリューミーな作品だと思いました(笑)。

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――荒牧さんは、下ネタ苦手ですか?

荒牧:あんまり人前で言うことはないですけど・・・小学生の頃なんかは幼稚な下ネタをよく言っていたと思います。小学生ってちょっと下品なフレーズが大好きじゃないですか。

――確かにそうですね(笑)。佐川さん、神里さんは原作を読んでどのような印象を抱きましたか?

佐川:僕も出演が決まってから原作を読んだのですが、荒牧さんのおっしゃる通り、下ネタが本当に多いなって(笑)。あと、突飛な設定なので舞台化のイメージが湧きにくかったんですが、シナリオの初稿を読ませていただいたら「これはおもしろくなるぞ・・・」って確信に変わりました。

神里:自分も原作は未読だったので、『初恋モンスター』ってタイトルを聞いた時は初恋を描いたキュンキュンするラブストーリーだと思ったんです。いざ読んでみたら、あれ・・・なんか違うぞって(笑)。

荒牧:予想の斜め上からくるよね(笑)。

神里:そうなんですよ(笑)。そして、僕が演じる三宮銀次郎(通称:ギン)のビジュアルを見た時は「自分にできるのか・・・?」って不安に襲われました(笑)。

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――ギンは知的でミステリアスなキャラクターですが、衣装付きで見たらとてもはまっていましたよ!

神里:ありがとうございます。あとは、人物の内面ですよね。ギンは知的でありつつも、発言の一つ一つがおかしいので(笑)。基本的には、小学生であるということを忘れずに「ギン」として飛び抜けられるように作っていけたらと思っています。

――荒牧さんは、自身が演じられる高橋 奏という人物について、どのように捉えていらっしゃいますか?

荒牧:ピュアな「小学生そのもの」なんじゃないかなって。奏は、ビジュアルと実年齢が釣り合わないから違和感がありますが、中身は小学生そのものなんですよね。僕も、奏みたいに「フラフープ200回、回せなかったら○○」みたいなマイルールを作って遊んでましたし。「最後に校庭に来た人が鬼!」とかね(笑)。

佐川:確かに、そういうルールよく作ってましたね(笑)。

――佐川さん演じるヤンキー小学生・金子十六(通称:トム)は小学生という設定を超えた存在感ですよね。

佐川:そうですね~。小学生にして特攻服を纏うヤンキーで、大家族で!小学生という設定だけでも難しいのに、他の要素が多くて。でも、ピュアさは小学生そのものだと思うので、その点をしっかり意識していこうと考えています。

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目次

ドキドキのバレンタイン

――奏と夏歩は衝撃的な初恋を遂げますが、荒牧さんの初恋はいつ頃でしたか?

荒牧:小学校3年生くらいの時だったかなあ。

――二階堂夏歩のような高校生だったり・・・。

荒牧:いやいやいや!同級生でしたよ。高校生と出会うタイミングなんてなかったですから(笑)。

佐川:うんうん。

神里:あ、でも学校の先生を好きになったりしませんでした?

荒牧:それはあったかも!

――その初恋は成就しましたか?

荒牧:しなかったですね~。ただ、小学校5年生のバレンタインの日に、風邪をひいて学校を休んだら、その初恋の子が家にチョコを渡しに来てくれて。

――それは・・・!胸が高鳴りますね!!

荒牧:もう、めちゃくちゃ胸キュンでしたよ(笑)!でも、それで恋が実るとかにはならなくて。それが、小学生の頃のピュアなところかもしれませんね。

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――確かに。ちなみに、今でも時々してしまうような子どもっぽい癖などございますか?

荒牧:すぐ人にいたずらをしてしまうところですかね。

佐川・神里:(笑)!

荒牧:本当にいたずらが大好きなんです・・・。舞台の本番中、袖で誰かと一緒に控えている時に不意に「やべえ、出番だよ!」って、出とちりイタズラを仕掛けたり(笑)。

佐川:怖い、怖い怖い…(笑)!

荒牧:まだ、二人にはそういう面を見せていないので、稽古の中で小出しにしていこうと思っています!

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――佐川さんと神里さんは、ご自身の小学生時代と、演じる役を比較して共通する部分などはありますか?

佐川:元気さとか、活発なところは似ているんですけど、間違いなくヤンキーではなかったです(笑)。小学生時代は、サッカーとか、キックベースとか、ドッジボールに明け暮れていましたね。僕は大家族ではないので、兄弟にもまれて育つ強さみたいなものは、研究していかないとと思っています。

神里:僕は・・・知的なところは共通していないです(笑)。数字が苦手だったので、算数がダメだったんですよ。それから、ギンのハスキーボイスを表現するのは、今の自分にとって挑戦になると思っています。一つ近い部分を感じたのは、原作の中でギンが最初に現れるのが駄菓子屋なんですけど、駄菓子は今でも好きなので、そこは共通点だと思います。

――どんな駄菓子がお好きなんですか?

神里:ガブリチュウとか、ですかね。

荒牧・佐川:ああぁ~!! 

佐川:ガブリチュウは美味しいよね(笑)。

荒牧:懐かしい~(笑)!

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「バカになっている姿を率先して見せる」(荒牧)

――どんな舞台になるのか、まったく予想できないのですが、少しだけヒントをいただいてもよろしいでしょうか?

荒牧:僕もまだ、どんな舞台になるのか全然想像ができないんですけど・・・初稿を読んだ印象は、ギリギリなところまで、色んな意味で踏み込んで挑戦しているという印象がありました。舞台作りに関しては、客席もふんだんに使う内容になるんじゃないかなって思います。

――二階堂夏歩役を演じる奥田こころさんは、現役の中学生なんですよね。

荒牧:そうなんですよ。僕が26歳、奥田さんが中学生なので、どんな稽古場になるのか全然イメージがわかないんです(笑)。ただ、夏帆をドキドキさせられるように、小学生役ではありますが僕がリードできればと思います。

――今回、主演としてはどんな座組みにしたいと考えていますか?

荒牧:とにかく、仲の良い座組みにしたいです!皆で稽古が終わったらご飯に行って、和気あいあいとしたり、時にはクリエイティブに戦いあったり。自分が小学生役なので、バカになっている姿を僕が率先して見せることで、皆の心も開いていけたらと考えています。「どこまでバカになれるか」の競い合いだと思うので。

――お三方に共通する点としては、皆さん同じミュージカル作品に出演されていましたね。

荒牧:そうですね!時期は違うんですが、皆出てますね。

神里:荒牧さんは先輩です!

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――お二人は、先輩の荒牧さんにどのような印象を持たれていますか?

佐川:とてもいい声だなって、ずっと思っていました。それに、演技もさすがで・・・共演できることが本当に嬉しいです!

荒牧:嬉しいな・・・恐縮です!

神里:荒牧さんは、爽やかな笑顔のお兄さんという印象があります。

荒牧:(笑)。

神里:この感じですね(笑)!

――佐川さんと神里さんはその作品で共演されていましたね。

佐川:そうですね。また一緒にできてとても嬉しいです!

神里:さっき、控え室で大樹くんが「優希とまた一緒にできるの楽しみだな」ってボソって言ってくれたんですよ~。

佐川:共演したことはあってもチームが違ったので、がっつり絡んだことはなかったんです。だから、この作品で共演できると知った時はとても嬉しかったですし、心強かったです。

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――それでは最後に、公演を楽しみにしている方に見どころや意気込みについて、一言お願いいたします!

荒牧:見どころは「原作の下ネタをどこまで噛み砕いて違和感なく言えるか」というところですかね。そこが、この『初恋モンスター』のおもしろいポイントだとおもうので!僕自身、アドリブが好きなので舞台上でもちょっとしたイタズラができればなって・・・もちろん、アドリブを入れてもいいシーンに限りますけど(笑)。真面目さと遊び心を持って、まずは自分から思いっきり楽しみにいきたいなって思っています。

佐川:僕は、小学生のはしゃいでいる感じがお客さんにも良い形で伝わって、幸せな空気を共有できればいいなって思っています。そうしてお客さんと一緒に楽しめる舞台になれば、お客さんの記憶に残り続ける最高の作品になると思うので!

神里:僕の役は、クールなんですけど思ったことをぽろっと言ってしまうピュアさがあるので、真面目に不真面目を演じられればいいなって。それから、曲とかダンスもあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!

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◆公演情報
TEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」
3月3日(金)~3月12 日(日) 東京・品川プリンスホテル クラブeX
【脚本・演出】川尻恵太(SUGARBOY)
【出演】荒牧慶彦/奥田こころ/佐川大樹、神里優希、シェーン/ゆうたろう、小野健斗、田中涼星、星乃勇太(古川裕太より改名)/郷本直也 ほか
【公式HP】http://hatsukoimonster-stage.com/

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(C)日吉丸 晃/講談社「初恋モンスター」舞台製作委員会

(撮影/原地達浩)

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