『賢治島探検記 2026』開幕!文学座×キャラメルボックスの初コラボ【レポート】

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文学座と演劇集団キャラメルボックスによる初のコラボレーション作品『賢治島探検記 2026』が、2026年1月7日(水)に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。本作は、キャラメルボックスの成井豊が構成し、2002年の初演以来繰り返し上演されてきた人気作。今回は文学座の西本由香を演出に迎え、両劇団のキャストが集結して宮沢賢治の珠玉の名作たちを舞台上に描き出す。

初日前日に行われたゲネプロの模様と、栗田桃子、多田直人、演出の西本由香からのコメントをお届けする。

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文学座とキャラメルボックス、カラーの違う2劇団が起こす化学反応

物語の舞台は、街の片隅にある小さな空き地。そこにやってきたある大学ゼミの一行に対し、教授が「賢治島はここにあります」と告げることから始まる。それを証明するため、教授と学生たちは宮沢賢治の童話の数々を芝居として上演することに――。

今回取り上げられるのは、『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『セロ弾きのゴーシュ』という、宮沢賢治の代表作とも言える4作品。成井豊が「いつでもどこでも上演可能な芝居」をコンセプトに作ったという言葉通り、西本由香の演出においても大掛かりなセットには頼らず、役者たちの身体と言葉、そして小道具によって観る者の想像力を無限に広げていく。

台詞は基本的に原作のままだが、各作品がコンパクトにまとめられ、作品間をゼミの様子が繋ぐことで、単なるオムニバスではない一本の演劇作品としての深みが生まれている。

何よりの見どころは、文学座とキャラメルボックスという、異なるカラーを持つ2つの劇団の俳優たちが起こす化学反応だ。宮沢賢治の美しい言葉に誠実に向き合いながら、ユーモアと温かさが同居する、ほろりとくる作品世界を作り上げている。

キャストが奏でる音楽と、素朴で温かい“探検”

劇中では、キャストたちが奏でる音楽も重要な要素となっている。リコーダーによるベートーヴェンの「田園」や、フライパンなどの身近なアイテムを使ったパーカッション、さらには希少な打楽器・サヌカイトが奏でる「星めぐりの歌」など、素朴で優しい音色が作品の世界観に見事にマッチしている。

「賢治島」を探す教授とゼミ生たちの対話、そして彼らが演じる物語を通して、観客は“好きなものへの向き合い方”や“世界の見方”について改めて思いを巡らせることになるだろう。大人から子供まで楽しめ、受け取るメッセージも多様な本作。

新国立劇場に向かう際は、ぜひ彼らと一緒に“探検”する気持ちで。

(取材・撮影/エンタステージ編集部 1号)

開幕コメント紹介

栗田桃子(文学座)

新年あけましておめでとうございます。
昨年12月上旬から始まったお稽古も終わり、いよいよ初日を迎えます。
初めまして、のキャラメルボックスの皆さまとも、切磋琢磨しながら稽古に励んできました。
大好きな宮沢賢治の作品は、朗読は何回かやりましたが、舞台で演じることができるなんて・・・嬉しい!幸せ!
ですが、やはりなかなか手強い・・・
けれども文学座×キャラメルボックスが皆さまに楽しんで観て頂けますように、全力で立ち向かっております。
『賢治島探検記 2026』新年早々の公演ですが、是非、是非、観にいらして下さい!!

多田直人(演劇集団キャラメルボックス)

座組みんなであーでもないこーでもないと言いながら作ってきました。
それだけ宮沢賢治の作品は深く、人によって感じ方の違う、万華鏡のような世界でした。
深いところまでディスカッションできる空気を作ってくれた西本さんはじめ文学座の皆さんに感謝します。
文字で読む宮沢賢治の面白さとはまた違う面白さを、俳優の演技を通して感じていただけると幸いです。

西本由香(演出/文学座)

稽古が始まるまでこんなに多様で、こんなに賑やかな芝居になるとは思っておりませんでした。
このコラボによって劇団同士の個性がぶつかり合い、それぞれがお互いの魅力を、そしてまた改めて自分たち自身の魅力をも振り返る貴重な機会になったと思います。
「演じること」の喜びと不思議が詰まったこの素敵な時間を御覧いただいた皆さまにも味わっていただければ嬉しいです。
あとどこかで観ている宮沢賢治先生にも。

『賢治島探検記 2026』公演情報

公演情報
タイトル 文学座×キャラメルボックス『賢治島探検記 2026』
公演期間・会場 2026年1月7日(水)~1月18日(日) 新国立劇場 小劇場
スタッフ 原作:宮沢賢治(「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」「セロ弾きのゴーシュ」)
構成:成井豊(演劇集団キャラメルボックス)
演出:西本由香(文学座)
キャスト 栗田桃子、石橋徹郎、萩原亮介、宝意紗友莉、渡邊真砂珠、山下瑛司(以上 文学座)
畑中智行、筒井俊作、多田直人、原田樹里、木村玲衣、石森美咲(以上 演劇集団キャラメルボックス)
チケット情報 S席:8,000円 A席:6,000円(バルコニー席) 車椅子席:8,000円(チケットぴあのみ取り扱い)
(全席指定・税込・未就学児入場不可)
公式サイト https://www.kenji2026.com/
公式SNS 公式X:@kenjitou_2026
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