舞台『陽気な幽霊』が、2025年5月に上演されることが決定し、そのビジュアルが公開された。演出を熊林弘高、主演を田中圭が務め、20世紀の英国を代表する劇作家ノエル・カワードの名作コメディを新たな解釈で作り上げる。
『陽気な幽霊』とは?映画にもなったノエル・カワードの名作
『陽気な幽霊』は、20世紀の英国を代表する劇作家ノエル・カワードが書いたウェルメイド・コメディだ。1941年にロンドンで初演され、5年間で1997回という驚異的な連続上演記録を達成。1945年にはデヴィッド・リーン監督により映画化もされた。その後もブロードウェイをはじめ世界各地の劇場で繰り返し上演され、2020年には再び映画化されている。
舞台『陽気な幽霊』あらすじは?
物語の舞台は、1941年のイギリス・ケント州にある小説家チャールズ・コンドマインの自宅。チャールズは再婚した妻ルースと暮らしている。新しく雇ったメイドのエディスは不慣れで準備がうまくいかないが、チャールズは小説の取材をしようと霊媒師アーカティ夫人を呼び、かかりつけの医師ブラッドマンとその夫人を招いて降霊会を開く。
霊は現れず、アーカティ夫人のイカサマが暴かれるが、客が帰った後、7年前に亡くなったチャールズの最初の妻エルビラが幽霊となって姿を現す。しかしエルビラの姿はチャールズにしか見えず、ルースはチャールズが酔っていると思い込む。
一方でチャールズは、先妻が現れたと主張。エルビラは二人の間にちょっかいを出し、夫婦の間に次第に諍いが生じ、やがて予想外の結末に――。
若村麻由美、門脇麦が田中圭の「二人の妻」を演じるキャストに
主演の作家チャールズ役の田中圭が熊林演出の舞台に参加するのは、『Tribes トライブス』(2014年)、『夜への長い旅路』(2015年)、『かもめ』(2016年)に次ぎ、4作目となる。
共演には、チャールズの元妻で幽霊となって姿を現すエルビラ役に若村麻由美、チャールズの二番目の妻ルース役に門脇麦、霊媒師アーカティ夫人役に高畑淳子、かかりつけの医師ブラッドマン博士役に佐藤B作、ブラッドマン夫人役に(実際の妻である)あめくみちこ、メイドのエディス役に天野はなが決定。
夫をめぐり、新旧2人の妻の嫉妬と意地がうずまくブラックコメディへの出演に向け、田中は「約9年ぶりに熊林さんの演出でご一緒させていただきます!最初に脚本を読んだ時に熊林さんらしくない戯曲だなとワクワクしました。会話劇は軽妙で、どのような表現になるのだろう、というト書きもたくさんあり、ご一緒するキャストの皆様も楽しみです。きっと僕が今想像しているもの以上のものになるのだろうな。楽しんで臨ませていただきます。舞台『陽気な幽霊』是非楽しみにしていてください!」とコメントを寄せている。
舞台『陽気な幽霊』はいつどこで上演される?
【東京公演】2025年5月3日(土・祝)~5月20日(木) シアタークリエ
【大阪公演】2025年6月2日(月)~6月8日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【福岡公演】2025年6月11日(水)~6月15日(日) 福岡市民ホール 中ホール