2024年1月に舞台化が決定していた、京極夏彦の『死ねばいいのに』。舞台化に関して、京極夏彦よりオフィシャルコメントが届いた。さらに、京極自身がアフタートーク参加することも決定した。
「死ねばいいのに」は、「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「百鬼夜行シリーズ」や「巷説百物語シリーズ」など、数々のベストセラー作品を生み出してきた京極夏彦作品の中でも異色作。他に類を見ない人間の内面を炙り出す、究極のミステリーとの呼び声も高い。今回は、2024年は京極夏彦が文壇デビュー30周年を迎えるため、その周年記念の一環として舞台化が決定した。
京極は「このひどい言葉が、どんな形で観るものに届くのか、楽しみにしております」とコメントしている。
京極が参加するアフタートーク回は、1月26日(金)18:30公演。演出のシライケイタ、出演する新木宏典と共に登壇する。
舞台『死ねばいいのに』は、2024年1月20日(土)から1月28日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される。
※上演時間は現時点ではまだ未定のため、決定次第SNSなどで告知されるとのこと
(京極夏彦撮影/但馬一憲)
コメント紹介
京極夏彦(小説家)
「死ねばいいのに」。ひどい言葉です。
このひどい言葉をきっかけに、モブだった視点人物が被害者=加害者として人生の当事者、つまり主役になる——
このひどいタイトルの小説はそういう仕組になっています。
小説はワンシチュエーション、二名の会話劇が反復される単純な構成です。
ただ、小説では視点人物の内面描写が可能ですが、舞台においてその技法は封じられてしまいます。
すべては俳優のみなさんの身体で表現していただくよりありません。
「死ねばいいのに」——
このひどい言葉が、どんな形で観るものに届くのか、楽しみにしております。
舞台『死ねばいいのに』公演情報
上演スケジュール
2024年1月20日(土)~1月28日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
スタッフ・キャスト
【原作】京極夏彦「死ねばいいのに」(講談社文庫)
【脚本・演出】シライケイタ
【出演】
新木宏典 津村知与支 宮﨑香蓮 伊藤公一 阿岐之将一 魏涼子 福本伸一
チケット
2023年11月11日(土)10:00~
アフタートーク
1月21日(日)17:30公演 新木宏典、福本伸一、伊藤公一
1月23日(火)14:00公演 新木宏典、魏涼子、宮﨑香蓮
1月24日(水)18:30公演 新木宏典、津村知与支、阿岐之将一
1月26日(金)18:30公演 京極夏彦、シライケイタ、新木宏典
公式サイト
【公式サイト】http://stage-shinebaiinoni.jp/
【公式X(Twitter)@stshinebaiinoni