2024年5月から6月にかけて、アイルランド生まれの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュの『Medicine メディスン』が日本初演されることが決まった。演出は白井晃が手掛け、田中圭、奈緒、富山えり子が出演する。
エンダ・ウォルシュは、これまでも舞台『バリーターク』や『アーリントン』の作劇、映画『ONCE ダブリンの街角で』舞台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞や、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル『ラザルス』の脚本執筆などで注目されてきた。
その最新作となる『メディスン』は、2021年8月にエディンバラ国際フェスティバルで初演、9月にはゴルウェイ国際アーツフェスティバルで上演されると、11月にはニューヨークでも上演。イギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載され、瞬く間に演劇界を席巻した。
エンダ・ウォルシュは、『メディスン』を書くにあたって、アイルランドの精神病院で患者とみなされた人たちがどう扱われて来たかを読んだこと、そして老人ホームへ移った自身の母親とアルツハイマー病を見て、大きな影響を受けたそうで、「僕の戯曲はどれも、愛されなかったり、ちゃんと見守られなかった人たちを書いてきた。この劇は、施設やホームにいたり中毒者だったり、見守られることが必要な人たちについての物語、そして私たちが彼らを見放したらどうなるかを描いている」と初演時のインタビューで語っている。
日本初演の演出を手掛ける白井は、これまでも『バリーターク』『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕などでウォルシュ作品を手掛けていた。3人の俳優と、1人のドラム演奏者のみで生み出すユーモアと不安が混在する世界を、白井がどう日本版として作り上げるのか、注目だ。
上演スケジュール、チケットなどの詳細は後日発表されるとのこと。
『Medicine メディスン』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2024年5月~6月 シアタートラム
※兵庫・愛知・静岡にてツアー公演の予定あり
スタッフ・キャスト
【作】エンダ・ウォルシュ
【翻訳】小宮山智津子
【演出】白井晃
【出演】
田中圭 奈緒 富山えり子
荒井康太(Drs)
公式サイト
【公式X(Twitter)】@medicine_sept
【世田谷パブリックシアター公式X(Twitter)】@SetagayaTheatre
【公式サイト】https://setagaya-pt.jp/stage/14112/